自作漫才 俳句
A そういえば俺、最近俳句作りにはまってるんだよね
B そうなんだ。実は俺は俳句に理解があるんだわ、
A本当か?なら俺の俳句評価してくれんか?
B分かった。じゃあいくつかの言ってみてくれ
A
夏休み
小学生が
はしゃぐ昼
Bなんちゅう俳句や!!表現力のかけらも感じない!!情景も浮かばない!!ただの情報の羅列!!
A 作者、俺
B やっぱりお前の俳句か!!才能のかけらも感じない、これは酷い!!
Aまだ俳句は用意してあるからそっちも聞いてくれ
Bどうせお前の俳句はダメだろうけどな
A
お婆ちゃん
植える早さが
コンバイン
B なんっっだその俳句は!!小学生の俳句でももう少しマシだぞ!!ふざけてんのか?
A 作、俺
Bやっぱりお前の俳句かよ!!もうお前俳句を語るな
A でもこの俳句は新聞で表彰されたんだよ
B …素晴らしい俳句だな、遊び心に溢れる素晴らしい俳句だ!!いやー素晴らしいね!!ちなみになんていう新聞だ?
A 4年2組学級新聞
B なんだあの俳句は!!俳句を舐めるな!!
A まあまだあるから聞いてくれ
B どんな俳句だ?
A
まっすぐな道でさみしい
B 俳句をバカにするな!!もう5・7・5も季語もねえじゃねーか、誰が聞きたいんだその情報は!!
A 作、種田山頭火
B 素晴らしい!!俳句の型を破った新時代の俳句だ!!こういう俳句が聞きたかった!!流石種田山頭火!!
A そうだろ?めっちゃいいやろ?
B ってお前の俳句じゃねーだろ、なんでお前が作った顔してるんだよ
Aじゃあこれは?
A
山里で
梅咲く頃の
燕かな
B うーん…なかなか良いやん、情景も浮かぶし何より春が来る喜びを感じれる良い俳句だ
A作、石本春正
B石本春正!?いかにもプロの俳人みたいな名前だね、いやーやっぱりプロなだけあって素晴らしいね。自分はその方ご存知でないけどどこの俳人なのかな?
A俺の
B はいはい
A 地元の
B ローカルな俳人なのね
A 友人
B こんなゴミな俳句は見たことない!!なんだこの俳句は!!俳句を馬鹿にするな!!
A いやそんなこと言うけどお前は俳句作れるのか?
B
もういいよ
お前の俳句
もういいよ
A いやこっちがもういいよ
どうもありがとうございました