ラーメン
住んでいる家の近くにラーメン屋さんがある
仕事の退勤で目の前通るからいい匂いもしてお腹空いてしまう
食べ行きたいと思いつつまた今度と流してしまうのはきっと
実家が「ラーメンを食べに行く」事がなかったからだ。
ラーメンはずっとお母さんが作っていた
実家の食器棚にはラーメンどんぶりと蓮華もあり
お昼ご飯や晩御飯でラーメン出る時毎回お店のように出てきてた
ラーメン業者は様々で多かったのがさっぽろ一番
戸棚の中にさっぽろ一番の袋麵よく見てて味はあまりこだわりなかったと思うが、確かしょうゆ多かったかな。
麵の上には何も乗ってない
たまにチャーシューがあったくらい
本当にどシンプルなんだけど美味しかった。
小学校の時ラーメンの移動販売が来ていた
器持って行けば料理人さんが作ってくれて完成すればラップをかけてくるて
家に入るまでこぼれないよう配慮してくれたのが嬉しかった。
不定期だが曜日決まっていたか忘れたんだけどいつも夕方来て
ラーメントラックの音が聞こえたら
お母さん!!ラーメンのおじちゃん来たよ!!
そう私が言うとお母さんはラーメンどんぶり持ってきて
これで作ってもらいなと渡してきた。
雨の日も晴れの日もそのおじちゃんは来て
出来立てのラーメンを家で食べるのもとても楽しかった。
お母さんがいつもありがとうございますとお礼言うとおじちゃんは
いつも元気に来てくれて嬉しいです
そうニッコリ言ってくれたのは何となく覚えてる。我ながら記憶力良いな。
その味も醬油だった。
ラーメンは家で作るものだと思っていたので、家で一人の時自分で作ってた
勿論袋麺なんだけど、テレビのラーメン屋さん特集で麺を湯切りにしてるの見て「こうすればもっと美味しくなるのでは」と思った私
流石に職人さんが使ってる湯切り用のザル?あの手持ち付いてるあれは無いので、半径のザルに麵を入れ湯切りしていた。
やる時は本気なので職人さんと同じ気合で湯切り
どんぶりには先に粉末スープ入れその上からお湯を注ぐ
充分溶かしたら最後気合入った麺投入
これもテレビの職人さんが作っていた流れを真似した
出来たラーメン食べると美味しいのと一緒に謎の達成感感じて
作るのが楽しかった
これ以降自分で作る時はこのやり方にした
一時期手持ちタイプのザル買いそうになったのはここだけの話。
ある日お母さんがマルちゃん正麺買って来た
これあの高いのじゃん!!って言ったら
お母さん食べたくなって買っちゃった~と凄い笑顔
早速その日のお昼はそれだった。
スープ艶々だねとか麺が黄色いとか話しながら食べると
詳しくは分からないが2人して
とても美味しい!!と唸った。
相変わらずトッピング無しだったけど十分美味しいねと言った。
高いのでたまにしか食べなかったけど
お家ラーメンも変わっていくんだなと思った。
この時も醬油だったので恐らくお母さんが醬油好きなんだろう。
一人暮らし始めて何年後友達と遊んで帰るかーとなって
晩御飯食べて解散しようよと言われ時間あったし了承した。
友達の希望があったのでお任せしたらラーメン屋さんだった。
そこで
都会の人は外でラーメン食べるんだと衝撃
そこは豚骨ラーメンでカウンター席は仕切りがあり隣を気にせず食べれるお店だった。豚骨自体も初めてだがラーメンを外で食べるのが異次元でど緊張していた。店員さんに教えてもらい注文した豚骨ラーメンは美味しくて
これが職人が作るラーメン・・・!!!
謎の感動味わった。
その感動で一人でラーメン屋さんに行くかと言われたら
言っていない
職場の方はここのラーメンが美味しいよと教えてくれるが
なるほどなーと思いつつ行ったことが無い
多分実家の名残なんだろう
だが食べてみないと色々言えないので
気が向きゃ行ってみようかな。
勿論醬油味で。
それではまた