スクーター生活80日目


前からスクーターは欲しいと思っていた
数年前車を手放し自転車やバス・電車で移動出来ていた。でも引越しして車を買わないとまあまあ不便だなと感じるようになり周りからも

そろそろ車買った方が楽じゃない?


そもそも車社会と言われるこの土地で自転車で過ごすというのは無理難題なのである。
私はそのアドバイスを笑ってスルーしていた。
まず車は高い
最近だと中古でも50万はする 
ローン組めばいけるよと簡単に言うが何年払うかにもよって状況は変わる。10年も払うのはきつい
次に維持費
車持っていた時まあまあ維持費も掛かった
あと車検出して直して貰い乗っていたらブレーキランプ点いてないが何回も起き何回も行き直したのもめんどくさかった。原因は電球不良となんかだったけど、そこを直すにもお金掛かって大変だった。
ガソリンも高いしね
最後は衝突事故になりそうな時があった
これが車嫌になった1番の理由で
当時4人乗り普通車に乗ってて
夕方帰宅ラッシュに当たり渋滞発生して
だらだら流れたら信号待ち先頭になったのね
青信号になり前も空いたから進もうとしたら
反対車線に居た6人乗りの普通車が物凄いスピードで左折してきて、間一髪で止まれたから良かったけどタイミング悪かったら…ってことがあって
トラウマになり嫌になった。
手放してから気持ちもお金も楽になり楽しい
家族にも話したら
危ないし維持費高いからやめときな
意外にこちら派だった
でも状況が変わり必要にはなってきてどうしようか考え時間は過ぎて行った。
         ◉

転機はだいぶ先に訪れ
自転車で行けてた前の職場を辞め
新しい職場に就職した。
いつも通り自転車で向かっていたがまあー遠い
家から前の職場は30分
新しい職場は50分
だが体感的に1時間くらいかかっていたと思う
良い運動にはなるしお金も掛からないから嬉しいけど、仕事やる前に疲れて帰るまでの道が長く

まだここかよー!!!!
何回も思った。
雨の日は電車なんだけど本数少ないし駅から職場まで歩いて20分かかる
定時だと余裕あるが残業だと終電まであと一本
その一本逃すと終電まで駅で約40分は時間潰さなくてはならないし、帰るのが遅くなる。
凄い不便
でも負けじと入って5ヶ月はその生活を過ごした。
負けじとって…変な所に負けず嫌い出すな
自転車で行くのに慣れ何とも思わないが
やはり電車問題がどうしてもしんどかった。
上司に相談していつもより1時間早めに出勤する事で解決すると思っていた。

そう思っていた

私の提案は承諾され無事早め出勤が始まった
いつもより早く帰れるのが楽しみでここ寄ろうかな〜とも考えていた。ウキウキで。
しかしそれはすぐ消えた
早める前の出勤ではそんなに残業も無く
あっても週2.3回
だが早めたら週4回に増えていた
最初はまあ1週間だろうし様子見るか〜と仕事したら2週目、3週目も残業残業残業
他の人は定時で上がれる日もあるのに対し
どうして私は残業してるの
怒りと悲しみが押し寄せていた
疲れも取れず顔に出ていたのか
残業相談してた先輩に
「大丈夫?顔死んでるよ?」と言われた。
残業と言っても1時間だが
1時間の積み重ねはとても辛い
上司に直接聞いても「丁度その時間人が居なくて〜」と交わされ気が付けば2ヶ月
沢山の人に相談しても解決しない
それなら 解決しないなら

元の時間に戻して私は 私は

バイクを買う!!!!!!

そう決めて再び上司に相談
無事元の時間に戻して貰うと残業はあっという間に減った。
正直今も納得してないがこれが社会というもんだ
嫌だね〜(お手上げポーズ)
ちなみに残業1時間毎日やっていたので帰る時間は元の時間と同じだよやってらんねーぜ!!!!

取り乱しました。
そんな事件があり私はバイクを買う決意をした。
決意は言葉では無く本気で行動に移した
どんなバイクが良いか
どこで買うか
普通免許で大丈夫なバイクは何か
沢山調べて沢山考えて日にちが過ぎ
夏になろうとした
        ◉
ある日中古バイクサイト見てたら
結構人気あるスクーターが格安で売られてて

えっ!!これ市場価格より安い!!
見に行くしかない!
そう思った私はすぐお店に問い合わせて見せてもらう日程を組んだ。
問い合わせはメールでやったんだけど一応
乗るのも買うのも初めてなので色々教えてくださいと書いた。
楽しみだなーと思っていたらあっという間に当日
お店に向かい見せてもらったら

あのこれ初心者には難しいと思います…

え?
なんて?
いきなり終了のお知らせ?
訳を聞くとどうやらエンジンが今より古いタイプで扱いが難しいらしい
市場価格より安いのもその理由だった
高いのは新しいエンジンらしい
じゃあどうしよう…と悩んでいたら

なのでこれより少し高くなりますが違うのを持ってきて貰いました…

そう言う店長さんの先には3台の中古バイク
どれも綺麗でカッコいい
一台ずつ説明してもらっていたら
最後の一台に見覚えあった 
もしかして これ
店長さんはこう話した

これはホンダのTODAYですね 

私「えっ!?TODAYですか!?」
何故こんなに驚くと言うと
バイクに興味持ち始めたのが数年前
車より維持費安いし自転車乗れるならいけるよなど聞いて1人だし気ままに乗れるかもなーと思っていた。何に乗りたいか調べ始めてライトが丸いのが良いなと見ていたら
このトゥデイってやつ可愛いな
一目惚れか分からないけど何となく気に入った
中古でもどのブランドより安いし
乗りやすそうだしいつか出会えたら買いたいな
そのくらいのテンションだった。
バイクを買うと決めた時も最初はTODAYのつもりだったが、まあー近くのお店に無くて
あっても電車で行かなきゃ無理な距離
無く無く諦めた所に市場価格より安いバイクを見つけてそれにしようとしたらまさかの出会いだった。

私買うならTODAYが良いと思っていたんです!

そう店長さんに話すと

そうなんですか!!良かったです!!
笑いながら言ってくれた。
勿論即決しなくても…と言ってくれたが

いや買います。これにします。
後から考えて乗った事ないのに即決するなよ
悪い癖だぞ
手続き完了し納車まで1週間掛かるので
それまでは自転車で過ごした
上司や先輩に買った事話すと
「それが良いよ~楽になるし良かったね!雨は気をつけな?」
「やっと買ったの!?便利になるね!雨気を付けてね!」
皆雨の日は心配らしい
その心配よりちゃんと乗れるかが私は心配だった。
納車日までにヘルメット準備して
乗り方や注意点を調べて動画も見てたらすぐ来た
店長さんが家まで持って来てくれて使い方・乗り方教えてくれたがまあー加減が分からない
ハンドル回しすぎるとブン!ってスピード出るわ
カーブの仕方分からずぶつかりそうになるわ
店長さんにも「大丈夫かな〜…」と言われる
しかし当の本人は

めっちゃ楽しいじゃん

と目をキラキラさせていた。アホ。

一通り終わって店長さんは帰った
この1週間はまず練習した方が良いと思い
仕事から帰ったら夜近場で練習を始めた
右折・左折、スピードの加減
車とは違う感覚
特に右折が難しくてオーバーカーブをしまくる
夜だからかまだ安全だった
でもコツを掴むのも早くて自分の感覚が分かれば
凄い面白く感じた。
距離も少しずつ伸ばしていけば
風が自分に当たって気持ちよくて
開放感を味わった。
仕事中も
今日も帰ったら練習練習!
そう思える自分が出来た。
休みの日に日中運転始めた
夜とはやはり違うので緊張したが、事故らないよう注意して規定速度守りスーパーへ向かった。
何事も無くクリアしたのでいよいよ通勤運転開始
ワクワクが止まらなかった
        ◉
初心者マーク付けた相棒と共に走り始めた
家を出る時間は今までと同じ
速度守りゆっくり行くし事故起きて道が混んでいたら遅刻するかもと用心していたからだ。
いざ出発
職場までの道は自転車で覚えてる為不安は無く
ただ道路標識がどうなってるか分からなくてそっちの不安もあった。あと煽られたらもあった。
スイスイ通り過ぎるいつもの風景
ゆっくり見えていた自転車の時とは違い
どんどん変わっていく
坂道が多く汗かきながら漕いでいた道も
何もストレス無く過ぎていく
あっという間に中間地点に入り

もうここまで来たのか…

当たり前だが感動してしまった。

きっと自転車ならまだあそこの信号だろうな
信号待ちで今何分か確認して遅れないか
不安にもなって
体調悪い時なんかいつもより漕ぐのが遅く感じて
いつもより中間地点に遅く着いた時もあった。
それが全く無く
気付けばもう職場まであと少しまで来た
体感時に20分くらいだった
50分漕いでた道を30分も巻けるなんて…無事職場に着き時間見ると、家から30分で着いた。
早く出たからか早く着いてしまい少し困った。
でも疲れてない
体が軽い
自動ってやっぱり便利なんだな〜
帰りも勿論楽だった
あっという間に近くの病院に着いて
「もうここ!?早くない!?」
感動して1人で騒いでいた
帰り自転車で1時間くらい漕いでた気がしたが、40分で家に着いた。
家の時計見てまだこの時間なのかと驚いた
それから毎日運転
雨の日もカッパ来て運転
暑い日も焼けないよう上着来て運転
1ヶ月くらい経てば右折もすんなり出来るように。
あと心にも余裕が生まれ
楽にもなった
出発を少し遅くしても大丈夫になり朝のんびり出来るようにもなった。
もっと早く買えばよかったなーって思うけど
あのタイミングで良かったかもしれないとも思う
でもたまには運動で自転車漕いで
楽しく乗ってます。
ちなみに家から職場まで何km自転車漕いでいたかと言うと…8.3kmでした。
8kmも漕いでたん!?頑張ったね!!
事故らないよう気を付けます。

それではまた次回。

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