見出し画像

実力を示して、信頼を勝ち取る!


自分は小学生と中学生の時にサッカーをしていて、海外でプレーしている中田英寿とかの選手に憧れがあった。

海外でプレーする日本人選手あるあるの一つに、「日本人ということで舐められて、ボールが来ない」みたいなことがあると思う。そして、その状況を打破する為に、「試合で結果を残すと、メンバーからの信頼を勝ち取って、ボールが集まるようになる」ということも、そのあるあるとセットである。

サッカーの分野ではないけども、自分もそれと同じようなことを経験した。

やっぱり、クラスのみんなから見て、日本人の自分は「コイツ、ちゃんとドイツ語理解できてるのか?」とか「ちゃんとテストで良い点とれてるのか?」みたいな見方をされる存在だと思う。

しかも自分は今の段階では授業中に積極的に発言するようなことはしていない寡黙タイプである(☞2年生からは積極的に発言してく予定。今はその準備段階である)。

クラスの外国人の人はそんなこと思わないかもしれないけど、ドイツ人からしてみれば疑われるのも当然と言えば当然である。

個人的には「コイツ、ドイツ語出来ないだろう」と思われて、話を振られないことは悪い事ばかりではない。本当に何もアイデアが思いついていない時は、コチラに聞かれても何も答えられないので、スルーしてもらっても大丈夫である。

ただ、その状態が続くと、自分がアイデアを持っている時に、何かを発言しても、流されることがある。1対1で話してる時はさすがにそういう無視は無いけど、グループの時だと、自分の意見が流されて、ドイツ人(というか、流れを持っている人)の意見が通ることがある。

その状態が、サッカーという分野ではないけども、「日本人として舐められていて、ボールが渡ってこない」感じと似てるなと思っていた。まぁ、自分は保育士としては”海外組”になるから、当然と言えば当然である。


で、今日は多様性の授業で先生が休みになって、先生から課題が出された。それはグループワークで、資料を読んで設問に対してグループの答えを書くというものである。グループメンバーは既に先生が決めていた。

自分のグループの一人が、「最初は個人で資料を読んで、自分で答えて、それをまとめようぜ」と提案したので、その流れでやることになった。

自分はその課題が難なく出来た。で、メンバーの一人がその提案者に何か質問をしていた。なので、自分はその二人の所に行って、それでグループワーク開始。

提案者はイマイチ課題を理解してない感じだった。だけど、ドイツ語はちゃんと話せるので結構主導権を握っている。質問してる人もドイツ語はちゃんと話せる人で、ある程度は課題を理解してるみたいだった。

自分はその二人の会話を側で聞いていて、合ってる所に対しては、「それが正しいよね」みたいな相槌を入れていた。だけど、何かその相槌はお構いなしに、二人で話してる感じだった。

で、3個の設問の内2個目がようやく終わった時に、自分は早くこの課題を終わらせたいと思っていたし、この3つ目の設問に対する自分の答えには自信を持っていたので、自分から積極的に発言をしていった。

そしたら提案者が、「キヨトって、これまでの筆記試験の成績に満足してるの?」と質問してきたのである。


これは完全に自分を試してきているなと思った。相手の発想としては、「筆記試験の点数が低い奴が、なんで答えを言ってくるんだ!?」みたいな感じであろう。


まぁ、自分は幸いにも筆記試験で1点台(日本で言うところの5)を連発していたから、”ええよ、見せてやるわ!”と内心思っていた。

で、提案者が「この多様性の筆記試験の結果はどうやった?」って聞いてくるから、自分はファイルを開いて、筆記試験の結果を探した。だけど、後々で気付いたのだが、まだ多様性の試験の結果は返却されていなかった。どうりで、何度探しても見つからないハズである…笑

なので、『なんか見つからんな~』と言いながら、他の科目の筆記試験を持っていたら、そいつが「あぁ、その科目でも良いよ!成績はどうやった?」って聞いてくるから、「1.75やったで」と言いながら見せた。

そしたら、そいつの顔が驚きの表情になって(目を見開いて、口が開いて)、「おお、マジか、すげえじゃん!」と言った。


自分は別に成績は全然気にしないタイプなので、そいつのその科目における成績は尋ねなかった。

で、その瞬間にそいつの態度が変わった。「で、キヨトは3番目の設問は何て書いたん?」とグループワークの3番目の設問の答えを聞いてきたのである!笑


なので、自分が書いた答えを読み上げると、「あぁ~、なるほどね~」と言いながら、それを自身のプリントに書いていったのである!笑

グループワークの最初は、俺以外の2人で何とかしようっていう雰囲気で、自分には話しかけずに、もう一人の人と話していた(自分がその中に入ってもスルー)だったのに、テストの結果を見せた瞬間に、自分の意見を取り入れるようになったのである!笑

これはサッカーで言うところの、「試合で結果を出して、チームメイトに認めれられる」のと同じ現象だなと、グループワークをしながら思った。

で、結局その提案者ともう一人は、3番目の設問に対しては自分が書いた答えをグループの答えとして採用することとなった!

それで、グループワークの課題が全て終了したのだが、そしたらその提案者から「ありがとう!」とお礼を言われた…笑

なのでコチラも、『こちらこそ、ありがとう!』と返した。


まぁ、個人的にはこの件をきっけに自分を見る際のハードルが上がってしまうと、それはそれでツラい所ではあるなと思う。それよりかは、「ドイツ語があんましな日本人」と思われている時のハードルの方が楽と言えば楽ではある。

でも、今回は、自分が既に解けている設問に対して、理解できてない二人があーだこーだと話し合っているのを黙って聞くのが時間の無駄だと思ったし、次が環境の試験だから早く終わらせて試験勉強がしたいと思ったので、自分の意見を通させてもらった。

最初は全く相手にしてくれなかったけど、筆記試験の結果を見せたら態度が変わって、急に自分の意見を採用してくれるようになって、その変わり身がすごく面白いなと思った…笑

まぁ、こういうのって、日本人海外組あるあるの一つだと思う。


サッカー選手としてではないけど、同じことを保育士として経験できたのは、サッカー少年だった自分としてはとても嬉しいことである。

これからも保育士の海外組として、いろんな経験が出来たら良いなと思う。


個人的に大好きなのは中田英寿!

いいなと思ったら応援しよう!