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【ジャズ好きは必聴】ドイツのジャズと言えばこの男!「Roger Cicero」(ロジー・チッツェロ)

チッツェロが創造した音楽に出会えて、
本当にドイツ語を勉強して良かったなと思います!!!

「ロジー・チッツェロ」とは何者か?


一言で表現するなら、「スウィングジャズシンガー」です!
ジャズがお好きな方は彼の音楽を特に楽しめるのではないかと思います!

昔は「ロジャー・シセロ」と呼んでいましたが、ドイツ人の友達に通じませんでした!驚

「Roger Cicero」を独語ぽく発音すると、「ロジー・チッツェロ」となるそうです。

帽子がトレードマークのイカしたジャズシンガーです!

チッツェロの経歴


チッツェロのオフィシャルウェブサイトより、原文を訳して極簡単にまとめました☟
 
・1970年7月6日に西ベルリンで生まれる。
 父はジャズピアニストで、母はダンサー。
 早い話が音楽一家に生を受けたのです。
・学生時代からジャズを中心に音楽を学ぶ。
2007年に「ユーロビジョンソングコンテスト2007」のドイツ代表に選ばれる。
*ユーロビジョンソングコンテストとは、毎年開催されるヨーロッパ規模の「音楽祭」です。
 各国が毎年1名の代表者を選び、歌合戦を行います。
・2016年3月24日、46歳という若さで天国へ。

チッツェロの神曲


多くを語るのは良くないので、厳選した2曲を紹介します!

1曲目:Wenn sie dich fragt

翻訳センスが無いので申し訳ないですが、タイトルを訳すなら、「彼女が君に問うたなら」ですかね。
 
男女の恋愛で、男性側の視点に立って、「彼女にこんな質問されることってよくあるけど、それらにはスマートにこう答えようぜ」みたいなことを言っている歌詞になっています。
 
この曲を知ったのが前職で苦しんでいた時でした。YouTubeで偶然発見して、イントロを聞いた瞬間に、「あ、この曲は好きになる」って直感しました。
 
それ以来、職場へ向かう時、家へ帰る時は必ず聞いていました。自分にとっての「戦闘準備曲」であり「疲労回復曲」でもありました。
 
この曲のジャズのリズムを聞けば、自然と心が軽やかになるし、彼の渋くも甘い歌声を聞けば、仕事のストレスが癒されました。つらい時期に元気を与えてくれた思い出の曲なんです。

是非とも語りたいのは「イントロ」と「歌詞」の素晴らしさです!ぜひこの曲のイントロだけでいいので、聞いて頂きたいです!

最初の煌びやかな「ウインドチャイム」の音色。そこからピアノが小刻みにジャズのリズムを刻んだ後、ラッパが力強くシセロの為に歌唱空間を創り上げます。わずか20秒の出来事ですが、私はこのイントロに毎回痺れます。

楽器のウインドチャイム。
まるで流れ星が流れてくるかのようなキラキラとした音を奏でます。

歌詞で良いなと思うのは、サビで毎回歌われる

Wenn sie dich fragt, bei wem du gestern Abend warst

彼女が君に「昨日の夜は誰のところにいたの」って訊いてきたら、

Sag in Gedanken die ganze Zeit bei dir

「頭の中ではずっと君のことを考えていたよ」って言ってみよう

という部分です。凄くロマンチックです。
 
「スウィングジャズのリズム」が聴衆の心を捕えて、彼の持つ伸びのある歌声によって歌詞が心に染み渡ります。リズムと歌詞が最高レベルで組み合わさった名曲です!

以下に音源とライブ映像を埋め込んでいます。私がYouTubeを調査して、これがベストだと思った自信作です。
 
それではぜひ音源でイントロを味わい下さい☟おススメ歌詞は「1分10秒~」で登場します。

以下はライブ映像です。動画内でチッツェロが魅せる「遊び」の部分を聞くと、チッツェロが音楽の天才である所以を強く感じます。


2曲目:Frauen regieren die welt

訳すと「女性が世界を支配してる」です。
(英訳:Women rule the world)
 
チッツェロが37歳の時に創造したこの曲で、前述した「ユーロビジョンソングコンテスト」のドイツ代表の座を射止めました!
 
この曲をきっかけにチッツェロは、ドイツ音楽界のスターに躍り出ました!
 
スウィングジャズの雰囲気を、イントロの入りが巧みに醸し出していて最高です!
 
PVでは英字幕が付いています☟

そしてチッツェロの晴れ舞台!
「ユーロビジョンソングコンテスト2007」での映像です☟
白スーツをばっちり着こなして最高にかっこいいです!
最後のサビを英語で歌うなんて、気遣いが素敵すぎます!

おわりに:国境や時間を越えて楽しめるのが嬉しすぎて泣ける


「食べ物は体の栄養素、音楽は心の栄養素」
と思っています。日本産の音楽だけでなくドイツ産の音楽も味わえるおかげで、音楽の幅が広がって心が豊かになるのを感じます。
 
まさかチッツェロはドイツから9000㎞も離れた日本にいる一人の若造が、自分の創った音楽を聴いているなんて予想だにしなかったでしょう。いわんや、ヘビーリスナーとなって、ブログで記事にするとは!
 
見知らぬ他人が自分のことを好んでくれる機会があるからこそ、人生はきっと素晴らしいものなんだと言える気がします。彼の早すぎる死は悲しいですが、僕の心の中でチッツェロは生きています!
 
そのチッツェロの生き様を描いたドキュメンタリー映画「Cicero」が2022年3月にドイツで公開されています!

予告ムービー☟

DVDが出版されたらぜひ取り寄せたいと思います!

おまけ:「ユーロビジョンソングコンテスト2007 in ヘルシンキ」のフル動画


2時間くらいかけて24か国の代表者が歌います!ヨーロッパならではの多様性が溢れる大会です!
 
やっぱり各国に独自性があって面白いです。アイドルグループの美男美女の基準だったり、楽器、衣装、演出が特徴的です。
 
12:15のスペインの男性グループと44:30のギリシャの男性はとても情熱的でした。地中海ぽくて男性がイメージ通りな見た目です!笑
 
24:00のフィンランド、52:00のスウェーデンの北欧諸国はヘヴィメタチックでした。北欧がヘヴィメタ天国である理由を説明する記事はコチラ
 
1:17:00のウクライナは一体何なんだ(笑)
 
歌う前に流れるフィンランド紹介動画は地味に面白いです。ヘヴィメタ、ムーミン、サンタ、携帯、サウナなどが出てきます。チッツェロの曲紹介にはサウナが出てきましたね。

生きている間に1回でいいから生で熱気を味わってみたいものです。

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