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コーディングブートキャンプに行きたいが高すぎるので色々調べてみた話

はじめまして、菊丸です。

タイトルの通り、コーディングブートキャンプに行きたいと思ったんですが、基本的にはどこも高く、北米で受けようもんなら裕に日本円で200万円は超えてしまうコーディングブートキャンプ………………どうにかセルフカリキュラム組めないかな〜とか考えてざっと調べてみたので、自分の記録も兼ねてnoteにまとめることにしました。



そもそも「コーディングブートキャンプ」って?

コーディングブートキャンプとは、短期間でプログラミングやソフトウェア開発のスキルを習得するための、集中的なトレーニングプログラムのこと。だいたい、数週間から数か月の期間で、そのあいだにがっつり基礎から応用までを勉強します。学校自体はAM9:00~PM6:00のところが多く、そこにプロジェクトや自主学習も入るので、期間中は朝から夜遅くまでコーディング漬けだと言っている人が多いイメージです。
初期費用こそ高いですが、数ヶ月間でキャリアチェンジができ、収入も増える人が多いということで、テック業界が盛んな北米を中心に発展し、今や世界中にブートキャンプは広がっています。

先日英語でコーディングブートキャンプについてXで検索していたら、たまたまカメルーンのブートキャンプが出てきてちょっと感動しました。


今回調べた5つのコーディングブートキャンプ

  1. Coding Dojo - US

  2. Brain Station - US / Canada

  3. Fullstack Academy - US

  4. コードクリサリス - Japan, Tokyo

  5. Next academy - Malaysia

正直北米(特にアメリカ)はコーディングブートキャンプがたくさんあるのでどこをピックアップしようかと迷ったんですが、私が名前を聞いた事があり、比較的名前をよく見る3つ(1~3)を選びました。
Brain StationはカナダのVancouverとTrontoにもあって、たぶんカナダのテック界隈では有名かなと思います。Londonにもあるみたいですね。
コードクリサリスは、数少ない日本のコーディングブートキャンプの1つです。日本だと他にMs.Engineerさんとかもありますが、コードクリサリスは授業が全て英語で行われ、授業料も北米とかと比べると安いので他国からも生徒が集まるようです。国内だけど留学みたいでいいですね。
最後に、これら4つよりも安いブートキャンプは無いかな?ということで、マレーシアのNext Academyを取り上げてみました。もしかしたらここより安かったり、費用の割りにコース内容が良いところがあるかもしれないのでここは引き続きサーチしていきたいです。

補足
※今回は全て「ソフトウェアエンジニア」のコースで比較しています。
→書き終わって最後に気付いたんですが、Next AcademyだけWeb開発でした
※円換算は2024年3月31日のレート(1ドル151円)で換算しています。(高!)
※マレーシアは1リンギット約32円(2024年3月31日現在)
※内容については、英文を意訳しているので実際の文章とまるっきり同じでは無いです。また私自身エンジニアではないため、本職の方から見ると変な言い回しとかあるかもしれませんがご了承ください……。

1. Coding Dojo

  • 期間 16週間

  • 授業時間 月〜金のAM9:00~PM5:00

  • 費用 $16,995(日本円約260万円)

  • 全オンライン

2. Brain Station

  • 期間 12週間

  • 授業時間 AM10:30~PM6:30

  • 費用 $16,500(日本円約260万円)

  • オンラインと対面どちらも有り

3. Fullstack Academy

  • 期間 12週間

  • 授業時間 月〜金のAM10:00~PM5:00

  • 費用 $19,910(新規の人が使えるスカラーシップを使えば$14,995。$19,910→約300万円、$14,995→約220万円)

  • オンライン

4. コードクリサリス

  • 期間 12週間

  • 授業時間 月〜金のAM9:00~PM5:00

  • 費用 132万円

  • 対面

5. Next academy

  • 期間 10週間

  • 授業時間 月〜金のAM9:00~PM6:00

  • 費用 RM 12,879(約41万円)

  • 午前中はオンライン、午後は対面(午後もオンライン受講可)

カリキュラム

1. Coding Dojo

1週目:プログラミング基礎
コンピューターリテラシー、プログラミング基礎、アルゴリズム基礎など

2週目〜4週目:Webの基礎
HTML,CSS,Git/GitHub,jQuery(任意),Wire-framing(任意)

5週目〜8週目:Python
Python基礎,Python OOP, MySQL, Flask, MVC
小さなプロジェクトから少しずつ始めていく

9週目〜12週目:Javascript
JavaScript, Node.JS, Express.JS, Socket.io, MonogDB, React

13週目〜16週目:Javas or C#/.NET
Java, Java基礎, Java OOP, Java Web開発, Java Spring
or
C#/.NET, C#基礎, C# OOP, ASP.NET Core, ORM(オブジェクト関係マッピング), Identity Framework Core

補足:キャリアサポート
キャリアサービスマネージャーからLinkedInのプロフィール作成、GitHubのポートフォリオ作成、レジュメの作成支援、模擬面接、技術面接、契約交渉等の支援を受けられる

2. Brain Station

1:ソフトウェアエンジニアリングの基礎
HTML 5, CSS (BEMやFlexboxも), Sass, Git/GitHub, GitHub Copilot等のAI toolsの使い方

2:JavaScript
HTMLとCSS、その他の基礎を学んだらJavaScriptを学ぶ
JavaScriptの基礎をマスターしたら、APIsの扱い方などを学び、実際のデザインをもとに模擬プロジェクトに取り組む

3:React JS
フロントエンドのライブラリーであるReactをマスターし、実際にシングルページのWebアプリを作る

4:Back-end - Node.JS, Express, MySQL, JIRA
Node.JSとExpressを習得し、独自のREST APIを作る
またアジャイル開発ツールのJIRAとGitを使って頑強なWebアプリの構築の仕方を学ぶ

5:DevOps
開発と運用(DevOps)を学ぶ。またこれまで学んできたことを発表するDemo Day(Employersも来る)に向けてアプリを公開・展開させる

3. Fullstack Academy

1:フロントエンド基礎
HTML/CSS/Javascriptそれぞれの基礎, Web開発環境とよく使うツールについて

2:フロントエンド開発
HTML 5, CSS, JavaScript, Git とGitHubを使って実際にインターフェイスを構築していく
フロントエンドで使うフレームワークの使い方を学ぶ

3:ライブラリを使ったフロントエンド開発とバックエンド
JavaScript,JavaScript APIs,React, React Router, and React Hooks,Redux
JavaScriptで作られたライブラリ(React)やAPIsの使い方を学ぶ

4:フルスタック開発
Javascript, SQL
SQL、データベースなどをマスターして、実際にフルスタックでのアプリ開発を進める

補足:キャリアコーチング
面接準備から最適なレジュメ作成など、ブートキャンプの最終段階からその先まで、就職活動の核となる部分を一緒にサポートが受けられる

4. コードクリサリス

1:プリコース
実際のコースが始まる2ヶ月前から始まる受講必須のプリコースがある
オブジェクト指向とは、HTML, CSS, JavaScript, Git, Node等の基礎を事前に学習する

2:コース
データ構造と複雑な解析、アジャイル開発、SQL、データベース、Express、APIs、HTML、CSS、オブジェクト指向、JavaScript、React、CI/CD

※個人的に、扱う言語は具体的に何か直接問合せをした返答▽

”The main programming language we teach is JavaScript, and a bit of TypeScript. For the frontend, we teach that, HTML, CSS, and React. For the backend, we teach Node.js, PostgresSQL, and NoSQL.”

補足:
・キャリアサポート

 レジュメのブラッシュアップや給与交渉についてまで、サポートが受けられる
・友達作りから求職など利用方法は様々なSlackコミュニティ
・技術評価
 しっかり定着させるための週ごとの技術評価がある
・フルスタックでつくる競争力のあるポートフォリオ

5. Next academy

1:コーディングの基本
Data Types, Variables, Operators, Control Structures, Conditionals, Functions, Scope等について(ここは翻訳にあたって?となったのでそのまま引用しちゃいました)

2:コーディング基礎
JavaScriptの標準ライブラリ、デバッグ、エラーの対応、オブジェクト指向、TDD、サードパーティのライブラリの使い方、E-mail自動化ツールの構築(プロジェクト)、非同期プログラム、 Git & GitHub、HTTPリクエストを作る、暗号通貨取引所の価格検出システムを構築する(プロジェクト)、Modules & ES6 Modules、コンピューターサイエンス理論:ビッグ・オー記法、HackerRankに挑戦する

3:フロントエンドWeb開発
HTML, CSS, Vanilla JS, DOM操作,
APIs, Svelte, Sveltekit, Tailwind CSS, Bullet-proof Production セットアップ & 展開、CI/CD

4:データベース
データベース、SQL、ORM(オブジェクト関係マッピング)、Docker

5:バックエンドWeb開発
APIエンドポイントの設計、ExpressJS, テスト駆動開発(TTD)、認証(Authentication)と認可(Authorization),ペイメントゲートウェイ(決済代行システム)を組み込む、AWS
 




まとめ

こうやってみると、北米のカリキュラム(特にCoding DojoとBrain Station)はやる内容が明確で体系的な印象がありますね。Coding Dojoだけ、カリキュラムにPythonがあったり、後半JavaかC#を選択したりとちょっと毛色が違う感じ。ただやっぱりみんな超高い!!
コードクリサリスは、この北米カリキュラムと比べるとちょっとふわっとしている気がするけど、プリコースがあったり、サポートが厚そうな感じ。逆にNext Academyは、すごくたくさん内容が挙げられていたけど、正直知識の浅い私には「これは……実用的なのかどうかわからん!」とはてなが浮かぶワードが多くて、ちょっと不安になりました……笑 でも費用は5つの中でも破格だし、結局どこのブートキャンプ行っても大事なのは学校に頼りきらず自分で学習を進める事だと思うので、1つの選択肢としては有りかなと思います。

こうやってザッと比較してみると、かなり共通項も見えてきたので、Udemyとかで講座探して、ちまちま技術スタックを積み上げていこうかなと思いました。


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