元祖「日常系」アニメって機動警察パトレイバーではないだろうか?
今なんだか「機動警察パトレイバー」がリバイバル上映だか?話題になっていますね。
1988年がOVAでお見えだからもう36年前の作品?マクロスから4年しか経っていないのに、未来(今のこと)を見据えたような設定がすごいなと、改めてU-NEXTで再度見初めて感じました。
その当時、ビデオレンタル店でアルバイトをしていたせいか、新作が出たら優先的に借りられていたので(職権濫用!)、タイムリーにOVAやTV版も観ていたような記憶があります。
パトレイバーの共感するところは、メカがかっこいい!戦闘がすごい!可愛い娘がいるぞ!ではなく、特車二課第二小隊を取り巻くチームワーク、共に働く仲間、制約された組織の中での活動といった、とてもビジネスマン・公務員的な振る舞いの隊員たちの活動が心に染み渡る作品だと感じていました。推しづけがましい仲間との協力や友情を描くのではなく、日常的な「仲間と仕事をしているといいな」って感じです。
最初、ゆうきまさみ氏の漫画が原作と思いきや、出渕氏とのアニメ化の企画がさきだったと最近知りました。その後、脚本家伊藤氏、キャラデ高田氏、監督押井守氏らとヘッドギアというグループを結成し、漫画化、TVアニメ化、映画化と広げていったようです。
レイバー(メカ・ロボット)よりも人物像にフォーカスしたストーリーが、子供向けというより、ビジネスマンに響くような内容だったかもしれない。あと「2人の軽井沢」はお子ちゃまが見てもわかんないんじゃないかなあ😅
その中でも後藤隊長のキャラ設定はとてもユニークかつ違った意味の上司の理想像?良くも悪くも、私の上司像を形成した人物になりました!あの時は自分も学生、今は後藤隊長よりも年上、立場も上で受け止め方が異なりました。逆にあんな部下を持ったら上司は持たない!モブキャラで出ていた二課長や本部長の気苦労がひしひし伝わってきます。
それと、シャフトの内海課長ね。いつも笑っている顔しているけど、本気のいたずら、やることはえげつなく恐ろしい人。実際怖い人は優しそうな顔をしていている人多いです。
あの当時の近未来を描写したSF作品は、ロボ系は現実よりも進歩していますが、唯一予想できていなかったのが、携帯電話・スマホですね。それにより、すれ違い、ミス、事件が拡大してしまうことがありました(超時空要塞マクロスがそれ!)。それとPCのモニタがブラウン管?そして首都高や街の渋滞。いまはそんなにひどい渋滞も緩和され、クラションが鳴り響くなんてないですよね?
劇場版やOVA、TVエピソードで押井守氏が携わった作品は独特の雰囲気があります。劇場版はどちらも自衛隊クーデーターまがいの内容だし、全闘・学生運動的な雰囲気が漂う作品で、彼の思想を色濃く反映しているなあと思いました。また、不条理っぽいことを真面目に描写するところが特徴的です。
まあ、だらだら書いてもしょうがないので、ここまでにしておきますが、日常系漫画・アニメを確立した始祖は「あずまんが大王」と言われていますが、実はパトレイバーなんじゃないかな?と思った次第です。
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