コミケでのコスプレ撮影 初心者向け
コミケでのコスプレ撮影
いつからか、コミケがコスプレ会場になったかはわかりませんが、同人誌販売と共に大きなイベントになっていますね。
私は常日頃コスプレイヤーさんを重点的に撮影していたり、特定のレイヤーを追っかけている訳ではなく、にわかでコミケの時のみポートレート撮影の修行の場!として臨んでおります!
コミケでレイヤーさんを撮影する場合の初めて・どうしたら良いかわからない方向けとして、私の基準ではありますが、ご参考にしていただければと思います。
コスプレ会場
コミケでのコスプレ会場は、ビッグサイトの南棟や東棟の増築によって大きく場所が変わる遍歴がありましたが、正面玄関前の庭園、西棟屋上は定番です。前は防災公園が解放されていましたが今回は閉鎖されていました。西棟2階屋内もコスプレエリアとして設定してあり、外は寒い中、快適な場所でした。
https://www.comiket.co.jp/info-p/C101/images/C101_CosAreaMap.png
薄い本を買い終わって12:20ごろ、いつもは激混みの庭園を覗いてみると、、、ガラガラ。何人かいるレイヤーさんの撮影を試みますが、NGだったり、知り合いのカメラマンと長時間撮影であきらめて、西棟屋上へ。
そこには、3年前と同じ様な風景が広がり、レイヤーさんとカメラマンが列をなして盛り上がっていました。
撮影のマナー
ネタ系から衣装をしっかり作り込んだコスプレイヤーさんなど様々です。かつては囲み撮り(コスプレイヤーさんの周りをカメラマンがぐるっと囲んで一斉に撮影する)が行われていましたが、今は禁止され順撮りがメインのようです。人気のレイヤーさんだと相当長い列ができて、撮影するのに20-30分待つこともあります。
合同撮影会や個撮とは異なり、短時間、スピーディーな撮影、コスプレイヤーさんとのコミュニケーションが求められます。
撮影のマナーとしては、以下のサイトに記載されていますが、困ってしまうなと思うところは、
レイヤーさんとカメラマンが知り合いで、会話や撮影時間が長く、なかなか順番が巡ってこない。
一人で5-10分撮影するカメラマンがいるなどです。ただし、厳密なルールはないし、レイヤーさんもカメラマンも無償で被写体・撮影している訳で、お互い気を遣ってスムーズに進行したいです。
ずっと撮影しているとレイヤーさんも疲れてくるので、列切りといって最後の撮影者ですと後ろを向いて待っているカメラマンがいますので、もうその列に並ぶことはできません。
やはり、当年ヒットしたアニメや漫画・ゲームキャラのコスプレが多く、チェーンソーマン、SPY×FAMILY、水星の魔女、リコリス・リコイルなどのコスプレが多かったですね。
撮影機材
撮影機材はそれこそスマホで、コンデジで撮影している人もいますが、一番使いこなしている機動力があるシステムで臨みたいです。です。開放値が明るい標準ズームレンズ、すぐに画像を確認できる・顔認証AFができるミラーレス機、最低でもクリップオンのストロボ装備で。
今回、PENTAX K30+ smc PENTAX 21mm F3.2 LimitedとPENTAX K-S2+smc PENTAX 35mm F2.4&smc PENTAX 50mm F1.8で臨んだのですが、慣れていない操作性で、途中でセルフタイマーにしてしまってシャッターが切れない!トラブルやフラッシュもスローライティングで、一回のプリ発光からシャッターが切れるタイミングが1秒程度かかったりと失態してしまいました。
やはり、ここはNikon Z6 +NikkorZ24-120mm F/4Sで臨むべきでした。
※実はAPSフィルム機NikonProneaSも持って撮影していたのですが、前回と同じく40枚撮りフィルムなのに20枚ぐらいでエラーでフィルムが巻き戻るアクシンデント発生!
他のカメラマンを見てみると、ワイヤレスフラッシュ、フラッシュスタンド、デフューザー、多灯フララッシュなど使ってライティングにこだわっている人を多く見かけました。西棟屋上会場ではちょうど逆光になることが多く、順光だとモデルさんが目を瞑っちゃう!のでライティングは必要です。
また屋内も薄暗いので、ライティングを考慮した方がよいです。カメラに付属のフラッシュでは、いかにも「フラッシュ焚きました」という絵柄になってしまいます。せめて、デフューザーをつけたいですね。
撮影画像のネット掲載
撮影した写真は、自分で眺めるだけでしたら問題ありませんが、SNSなどに画像をアップして、そのレイヤーさんを応援したい、自分の撮影した画像をみんなに見てもらいたい欲求があると思います。
モデル撮影時の画像SNSアップと同じように、注意が必要です。撮影後、「ネット掲載OKですか?」と一言断りましょう。たいていは、Twitterアカウントを持っていて、スケッチブックなどにそのアドレスを掲示していることがあります。そこに、「写真はDMで」と説明されている方もいます。
①撮影した画像、特に許可なく自由にアップOKの場合は、ネタ系、集合写真撮影などの場合が多いです。
②適度にレタッチして、変顔、見えてはいけないところが写っていなければOK。
③DMで写真を送ってレイヤーさん確認後OKであればSNSアップ。
④DMで写真を送って、レイヤーさんがSNSにアップ。
レタッチはどこまで?
特にレイヤーさんは二次元から3次元への表現者なので、加工、レタッチは必要です。一眼でありのままを写した画像よりも、スマホの美顔アプリで加工した方がレイヤーさんにとって好ましい写真になることもあります。
プロフィールで、重加工レイヤー、レタッチ世界の私とアナウンスしている方もいます。
一般のポートレートでの加工は、肌荒れ、くすみ、全体的に顔が暗いなどの場合レタッチをより違和感のないように自然に行いますが、レイヤーさんのアップしている画像など見ると、どこまでレタッチしていいんだ!と悩むことがあります。
顔や体の輪郭までレタッチしている方もおり、その場合は、DMで写真を送ってご自由にご利用下さいとした方が無難ですね。POPやアニメ・漫画の世界なんですからそういう表現をレイヤーさんが望んでいるのであれば、その通りだと思います。
掲載の可否は?
SNSアップ時はそのレイヤーさんの画像をアップしたことを示すため、レイヤーさんのタグ付けを基本行いますが、NGだったり、こちらがアップした写真にクレームが入ることもありますが、その時は素早く削除しましょう。
③の場合、有名レイヤーさんだと1日数十名、下手をすれば2日で3桁のカメラマンに撮影をうけることも考えられ、全てのDMを確認できず、返信がないかもしれません。その場合は自分の撮影した写真がお目に掛かれなかったと諦めるしかないでしょう。
また、撮影OKだけどネット掲載不可やSNSをやっておらずDMが送れないレイヤーさんもいるので、自分だけの作品にしておきましょう。
同人誌の購入も含めて、ユニークで、クオリティーのある、熱意あるレイヤーさんを今後とも応援していきたいですね!
※レイヤーさんの写真はネット掲載確認済みです。写真の転載不可。
少しでもお役に立てられ、気に入っていただければありがたいです!