神戸、あれこれ
神戸には大阪で働いていた頃、2005年から2009年まで住んだ。
仕事の都合で大阪に移って、最初は大阪に住んでいたけれど、なんとなく会社に近い大阪の街中でなくて、少し郊外、山の近くがいいなと思った。
住んでいたのは阪急・六甲駅近く。六甲山は裏山、6階だったかマンションのベランダからは海も見えた。その裏山を「六甲全山縦走大会」で二回、西の須磨から東の宝塚まで一日かけて歩いたこともあった。
海と山が近くて、坂があって、なんだか風の流れがある街、神戸。
大阪の会社は仕事と趣味・興味が重なるアウトドア関連だったこともあって、そこで出会って仕事や遊びで一緒してもらった仲間たちは大好きだった。それもいいけどそれとは全然関係なく出会った友人たちがいて、好きなお店や景色がある神戸は大好きな街になった。
突然の転勤で関東に移った後はなんだか神戸ロスのようなものに陥った。
しばらくは当時、受講していた講座を最後まで継続するのを理由にほぼ毎月のように神戸に通った。
そのうち、信州に移って神戸は少し、遠くなった。自分の中でもそんなに行かなくても大丈夫になって、ご時世もありここ数年は行ってなかった。
一昨年、神戸に本拠地を置くマザーアースエデュケーション・松木正さんに出会った。最初はオンラインのカウンセリング・ファシリテーション講座で。松木さんに話をきいてもらっていると、どういうことなんだろう…不思議と催眠でもかけられているような、自分自身の深いところにある、自分でも知らなかった自分自身に気がつく、という感覚があった。その後、八ヶ岳の竹早山荘にスウェットロッジを立てる、というお手伝いで初めてリアルでお会いした。松木さんのつくる「場」を体験・体感したくて、去年はスウェットロッジやヴィジョンクエストに参加したり、キャンプやワークショップのお手伝いもさせてもらった。
その流れで、昨年10月から神戸で行われている「プロ・キョウイクシャ養成講座」というのにも参加している。この講座では前半はコミュニケーションを中心にしたワーク、後半はプログラム作りやプレゼンテーションなど…松木さんのワークショップの中でもかなり室内でのワークやインプットの時間が多いものだけど、同時にアウトプットも行っていく。どうやってワークショップなどのプログラムができているか、成り立っているか、松木さんの「物語」的ワークショップの作り方を紐解き、実際に受講者が各自の課題や宿題に取り組むもの。と、自分なりに書いたけど未だにこの講座のことを他人にうまく説明できなかったりする。
前置きがかなり長くなった。つまり最近また、毎月、神戸・裏六甲に通っているのだ。先週末の講座もかなり集中したものだった。日曜夕方に終わって神戸市北区の松木さんのところから、受講生仲間と喋りながら三宮まで出た。仲間達とは毎月、密な集中した時間を過ごしていて、そこには心の動きも伴っていて、深く話したりすることもある。
三宮で仲間と分かれて、わたしは夕方ネットで見つけたゲストハウスに向かった、一階にあるバーがフロントを兼ねる。入ってすぐ、バーカウンターに座っていた外国人らしいふたりがこっちを見る。なんだか値踏みされた感。ここで飲むのはめんどくさ、やめとこ。
チェックインして女性用ドミトリーに行くと先客がひとり。フロントで指定されたわたしが寝る予定の下段ベッドにはすでに荷物が置いてあった。先客の彼女に訊く。「ここに荷物置いてる人知ってます?上で寝ちゃっていいですかねぇ」「いいんじゃないですかねぇ」
その後、洗面・シャワーコーナーで何か探している様子で、訊ねたらメイク落としを忘れたそうで持っていたメイク落としシートをあげた。そんなことからはじまって「ここ、近くに銭湯あるんですよねー、行こうかなぁ」。一緒に行きたい様子を匂わせられて、お風呂に一緒に行くことにした。
東に歩いてすぐの銭湯に行く途中、少しモダンな酒屋が目に入った。神戸は知っているようでいて、この辺りの裏通りは通ったことなかった。酒屋の奥にはカウンターがあって立ち飲みしている人がいた。「角打ちだね、お風呂の帰り、ここで一杯、飲みましょう!」←わたし
二日間の集中したワークの後の程よい疲れに、お風呂で温まりながらあれこれおしゃべりしていい気持ち、シラフでも全然ハイ状態。12月後半にひどい風邪をひいてしばらく飲んでなかったので最近は、お酒飲まなくても平気かなぁって思ったりする。だけどお酒のある場所、お酒を介してのコミュニケーションもまだ好き。行き着くところは限りないんだろうけれど、いろんなお酒を飲んでみたい、とも思ってる。
角打ちのある、モダンな内装の酒屋さんは
https://www.instagram.com/13saketen/
ゲストハウスで出会ってご一緒したのは広島・福山から来た、ひと回り下の女性。小さなお子さんは旦那さんに面倒見てもらって気になる家具屋さんを見に神戸に来たそう。
こんな風になんとなく、思いがけずタイミングが合って、お風呂と立ち飲みで話して…ああ、旅って感じだなぁ、久しぶり。直前の集中した講座は講座で。そしてそれからすっかり離れたアフタータイムもあって、今回の神戸では表も裏も盛りだくさんで楽しかった。
風通しよく居たい、ありたいな、って思う。わたしがいるところが自分にとってのパワースポット、言葉をかえれば、もっとも心地よくて自然で居られる場所みたいな感覚で。その時を一緒する人にもその感覚を感じてもらえるように。「場をホールドする」ってそういうことかしら? ふと、これを書きながら思った。
(全然まとまんない、とりあえず書きたい要素を書き出す感)