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心配でなく信頼する

昨日はカムワッカ主催、松木正さんによる be with〜カウンセリングファシリテーション講座のオンライン体験交流会。

わたしはその前日に講座受講経験者としての参加を決めたのだけど、主催者から「姪っ子さん、参加予定だよ!」と知らされてびっくりした。えー、きいてないよーw 彼女、中2だけど。弟嫁であるママの入れ知恵かしら…早速ママに連絡すると、新年度のクラス替えで仲良しと違うクラスになり元気がない、クラスメイトとのやりとりに悩んでいるようで最近は毎日泣くので困ってます、と。
ちょうど去年の春休みは、中学入学直前にやはりカムワッカ主催・松木正さん(マザーアースエデュケーション)による「つくるキャンプ」にわたしが誘って参加した。食事はこどもたちで作って、夜寝るのも自分で作ったシェルター。天候は晴れから雨、雪おまけに地震…お姉ちゃん(わたしのこと)が誘ってくれたお気軽キャンプと思って来たら、なかなかのサバイバルキャンプに姪っ子はちょっとびっくりしていた。わたしには「騙された!」とは言わなかったものの、お互いにイライラの感情剥き出しでやりとりした瞬間もあった。
そんなキャンプの後から始まった中学生活が実はとても順調に進んでいたらしい。今年度に入るまでは。

つくるキャンプ2022  千葉・長南町

そこでもう一度、あの「松木マジックを!」というママの目論みもあったのかもしれない。姪っ子がどういう心持ちかわからないけれど、大人ばかりのオンライン交流会に参加した。

続々と参加者の顔が画面に表示されるなか、姪は名前しか表示されず、画面越しにやきもきするわたし。名前を呼んで声をかけたいけれどじっと我慢。そのうち松木さんが声をかけてくれてやっと顔を見せた。

体験交流会では始めに松木さんから講座の概要や説明。その後、受講経験者と参加者がブレイクアウトルームでペアになり持ち時間10分できき合う。

テーマは「(この講座で)関心を持っていること」「(この講座をきっかけに)関心を持つようになったこと」といったようなこと。中学生にはちょっと難しいかなと思ったが何か書いたようだった。

主催者に特別お願いしていなかったけれど、姪とわたしがペアにならないように組んでくれた。彼女が誰とどんな話をしているのか気になりつつも、わたしはわたしが一緒した人の話をきいたり、わたしの話をきいてもらって交流した。

3巡して、3回のペアワーク後に交流会は閉会となった。直後に、受講経験者のみの、ふりかえり。
「○○ちゃんって中学生ですよね?なかなか話す感じじゃなくって…」姪とペア組んだうちの一人が発言したので「すみませーん、うちの姪なんですー」と明かす。やっぱり大人の中に入るにはまだ若過ぎたよね…

「○○ちゃん、つくるキャンプのこと話してくれたよ。当たり前じゃないから新鮮だった、って話していた。あと画面越しに拳を交わしたの」ともう一人。あー😭決してジャッジすることなく、子ども扱いもせずに姪の話をきいてくれたんだなぁ。画面越しに拳を交わす…そんなやりとりがあったときいてうれしかった。

姪が学校のことで悩んでいるようだ、とママにきいたとき中学2年、13-14歳位は、ほんとに微妙で揺れる年頃だなって自分自身のことや周りを思い出しながら感じていた。わたしは親の都合もあり14歳の一年間で3つの中学に行くこととなった。
両親や母方祖母、学校の先生以外の大人って、わたしの場合はかなり後になるまで周りにいなかった。そして、自分はかなり狭い価値観の中で育ち、生きていたことに気がついた。両親が良しとしない進学先を選んだり、実家のカルチャーになかったアウトドアを始めて関西や田舎に移ったり、海外放浪旅…それらは「植え付けられた価値観」からの遅れた反抗期ともいえるし、自分なりの世界観を獲得していく期間だったとも思う。それは今もまだ続いているのかもしれないけれど。

↑これはわたしの物語で、話が逸れた。
姪とペアを組んだ3人からの報告をきいて、大人ばかりの中で唯一の中学生ながらも勇気を出して最後まで参加したこと。短い時間ながらも、真剣に自分の話をきいてくれる大人に出会ったこと。それは彼女にとってギフトだろうなと感じた。

本来なら、離れて暮らすわたしが「お姉ちゃん」としてもう少し姪に関わるべきかもしれない。でも身内じゃない大人、に接したかったのかもしれないし、彼女はもう、彼女自身の判断と行動で自らの世界をつくり出していくことができる、そんな気もした。

とはいえ、交流会直後から翌朝までママとあーだこーだLINEやりとり。すっかり小姑めいてしまった…



交流会から一日経った今日。ママからLINEが入る。「○○、今日は超ご機嫌で帰ってきました。転機となるいいことがあったようです」。

結局のところ、わたしには何にもできない。ママだって、パパだって、誰だってそう。

be with ではジャッジをしない。解決策を探そうとしない。ただ話し手と一緒にその場、今にいる。一緒にお風呂に入っているような感覚で、相手のことや話に積極的関心を持ってきいて・いる。(もしかしたら足らないとこがあるかも)

話し手はきき手にきいてもらうことが受け入れてもらった経験になり、「自分自身が今、この世に存在していていいんだ」受容された体験が自己肯定感を育んでいく。

「心配じゃなくて信頼だね!」
一昨日から続く、久しぶりに長いやりとりになったママとのLINEにそうメッセージした。これで一連のやりとりは終わるだろう。あとは来月、本人と会ったときにどう向き合うか。

わたしにはこどもはいないから、このことばは自分自身に向けてもいいのかもしれない。それから家族や関わる仲間たち、未来のクライアントさんにも。

※見出し写真は初めてリアル松木さんとメグ(マザーアースエデュケーション)に会ったとき。清里の竹早山荘でスウェットロッジを組み立てた。


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