10年以上人事をやっている私による転職活動で書類選考に通りやすくなるコツ


友人に聞かれて纏めたやつをせっかくなので多少手直しして載せてみます。
特別な事は特にありません。
いたって普通の事ですが、以外と忘れがちな事をまとめてあります。

【前提条件として】
①転職回数は少ない方がいい。
 でも別に多くても職務経歴書の書き方次第でどうにでもなる
②1社の在籍期間が短いのは少し厳しい。
 少なくとも1年未満の職歴がいくつもあるとその職場での仕事経験が一巡していないのに退職しているため、
 堪え性がないと見られることがある。
 推薦状なり職務経歴書なりでフォローが必要

【履歴書のコツ】
①手書きの場合
 これは会社の好みによるのでどちらでも構いません。
 転職エージェントを経由している場合、今までどちらが選考通過率が高いか確認するのも一つの手です。
 ただし、手書きの指定がある時は必ず手書きで用意してください。
 手書きが指定されている理由はいくつかあります。
 1.業務内で手書きの業務がある。
  ⇒営業でのお客様先での契約書作成、総務系での金封やお礼状の作成など
 2.人に見られる事を意識した字が書けるか。
  ⇒綺麗な字でなくても構いません。
   字の上下や大きさをそろえるなど、読む相手がいることを意識し丁寧に作成しましょう。
   人事歴が長い人であれば字で多少なりとも性格の判断ができます。
②パソコン作成の場合
 履歴書は自分のパソコンスキルをみせたい時には有効です。
 事務職希望で事務歴の浅い人は特にオススメ。
 面接の時に「自分で作ったの?どれくらいかかった?」など聞かれることがあるので
 フォーマットをダウンロードした場合でも自分で1から作るのであればどれくらいかかるかシミュレーションしておきましょう。
 わからない作業があればあらかじめ調べておきます。
③持っている検定・資格は趣味の物でも全て記載する。
 ⇒基本的に応募職種に関係なくても全て記載します。
  もし沢山資格を持っていて行が足りない場合は応募職種と関係があるものから記載しましょう。

【職務経歴書のコツ】
①一番最初にPCスキルを記載します
 事務職の場合、Access>PowerPoint>Excel>Wordの順番で記載します。
 使えると評価につながる順番です。
   ただし、PowerPointはプレゼンができる程度までできる場合のみ、Excelより先に記載してください。
 ExcelはVLookupが使えると評価されます。

②職歴は新しいものから記載しましょう。
 社名、従業員数、資本金も記載します
 そのあとに在籍部署、在籍期間を記載します。

③担当業務・業務内容は各会社ごとに記載します。
 担当業務は行っていたことを全て記載してください。
 世の中の転職エージェントでは職歴書は二枚に収めるよう指導しているところもありますが枚数は気にしなくても構いません。
 書類選考の時には書いてあることが全てです。
 書いてないことはやっていないことになるので枚数が多くなっても全部書いてください。

④業務内容は数字を使って書きましょう。
 「効率が120%アップ」「入社時の離職率〇%から〇%減少し〇%になった」
 「目標〇件に対し〇件契約。達成率〇%。部署内〇位」など書くことで具体性を持たせます。
  事務職の場合は「担当企業〇件、担当営業〇人」といった感じで記載します。

⑤退職理由は書かない。
 ポジティブ・ネガティブ関係なく退職理由は記載しません。

⑥自己PRを記載する
 履歴書に書く志望動機に肉付けする形で記載します。
 「今までのこういう経験を御社のこういう部分に役立てることができます」
 「現在○○を勉強しているのでこういった事もできるようになります」など自分のスキル・経験を応募職種に絡めて記載します。
 A4の場合大体6~10行くらいが目安です。

【空白期間がある場合】
仕事を辞めてから次の仕事に就くまでの期間が3ヶ月を超える場合は職歴書の最後に記載します。
 「〇年〇月~〇年〇月就職活動のため職歴なし」
 「〇年〇月~〇年〇月資格取得のため予備校に通う」
 「〇年〇月~〇年〇月病気療養のため職歴なし(完治済み。就労は問題ありません)」
特に転職数が多いのに空白期間も多い場合書類選考で落ちる可能が高くなります。
それを防ぐため、空白期間の理由を書くようにしす。

【その他】
①経験豊富な場合、オーバースペックで書類選考に通らないこともあります。
例えば企業が採用したいのは課長の下で補佐をする人が欲しいのに、部長クラスの人から応募が来てしまった場合、企業側はそこまでの人は求めていないので採用しません。
こうして企業の希望と本人のスキルとの間でミスマッチが起こります。
中途採用は「大は小を兼ねる」が通用せず、意外と「大は大、小は小」の人材が求められます。
この場合、上のポジションが用意できる時は面接に進む可能性がありますが、そうでなければ書類選考で落ちてしまいます。
とはいえ、求人で記載されている業務内容は、基本的に全てではありません。そのため、応募してみないとどっちに転ぶか分からないのです。
必須資格などを持っていない時以外は多少求人内容と自分のスキルがずれていても気になる仕事であれば応募してみましょう。
別のポジションの求人を提示されそちらに応募しないかと打診されることもあります。

【求人の動向】
2024年9月時点では売り手市場ではありますが、事務職の有効求人倍率(求職者1人に対しどれだけ求人があるかという割合)はそんなに高くありません。
7月の厚労省の調査結果では0.33でかなり競争率が高いことが分かります。
逆に営業や接客では2.0以上、介護では3.3、建築・土木では6.2と人手不足なのが分かります。
事務職以外の転職は比較的転職しやすい状況でしょう。
事務職の書類選考通過率は約30~50%ですが、事務職の中でも人気がある総務や経理は10%前後との調査結果もあります。
とにかく事務職希望の方は沢山応募することが大事です。
「基本的に落ちる」という意識でいた方がいいかもしれません。
抵抗がないなら派遣会社を通じて紹介予定派遣(最長半年間の派遣期間のあと直接雇用となる)を利用するのもアリです。
その他の業種希望の方は比較手落ち着いて転職活動ができるかと思います。
複数選考が進む可能性がありますのでブッキングしないよう気を付けてください。
同日複数の会社で面接を受ける場合は移動時間の計算を忘れずに。
移動時間の間に自分が提出したレジュメや志望動機を読み返して他社と間違えないようにしましょう。
極稀にですが、他社に送った内容を話してしまい、その会社に出した資料と矛盾▶︎面接官に指摘されて慌てる方がいます。


【最後に】
大抵の人にとって転職活動・就職活動は非常にストレスがかかるものです。
気持ちがマイナスな時の面接は面接官からみると以外に分かります。
難しいかもしれませんが適度に息抜きにをして面接は前向きな気持ちで挑んでください。
自分の機嫌を自分でとる事が大事ですよ。


おまけ
【面接のコツ】
①大事なのは情報収集です。
 前もって会社のHPや旧Twitter、インスタ、YouTubeがあれば必ず目を通しておくこと。
 会社のHPを見れば会社の雰囲気やどんな人材が求められているのか分かります。
 特にYouTubeを運営している会社であれば高確率で面接内で見たことがあるか聞かれます。
 全てでなくて構いませんが2~3本目を通しておきましょう。
 飲食関係は面接前に一度お店で食事をしておくこと、メーカーであれば製品を利用しておくことをオススメします。
 ライバルと自分のスキルが同じようなものであれば面接時に印象が良かった方が採用となります。
 自社製品を知っている人と知らない人では知っている人に軍配が上がります。

②質問は積極的にしましょう。
 よく言われることですが面接の最後に何か質問はありますか?と聞かれて何もないのはNGです。
 やる気がないように見られることがあります
 基本的には5つ程度質問を用意して面接に挑みましょう。
 5つの理由は「聞こうと思っていたことを面接中に説明されてしまう」という事があるからです。
 いくつか質問したい事がある場合、「業務関連」⇒「待遇面」の順番で質問しましょう。
 当然転職するにあたり一番大事なのは休みや給料などの待遇だとは思いますが
 面接官側としては、先に待遇を聞いてしまうと仕事の優先度が低いように感じられてしまいます。
 HPを見れば書いてあるような質問は逆効果です。
 
 
 また、困った時の質問例としては
 「御社に入社するにあたり勉強しておいた方がいい事はありますか?」
 「一日の業務の流れを教えていただけますか?」といった質問が無難です。
 自分がその会社で仕事をするにあたり具体的にイメージできるような質問をしましょう。
 もし本当に何もないのであれば「丁寧にご説明いただきましたので質問はありません。
ありがとうございます」と答えるのがおすすめです。

以上。
皆様に良い転職先が見つかりますように。

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