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発達障害学生の就活ガイド(①オープンかクローズドか)

発達障害をお持ちの学生さんとその保護者のための
就活ガイドを書いてみようと思います。

あくまで
発達障害学生さんの支援をしてきた
私の経験と感想にもとづいています

発達障害をお持ちの学生さんの就活方法は
大きく分けて3つあります

①障害をクローズにして一般学生と同じように就活する
②障害をオープンにして企業の障害者枠を受ける(手帳が必要です)
③大学卒業後は就労移行支援所に通い、そこから実習に行き
就職をする

これまでは
大学にも通えたのだから
①で行くという学生さんと親御さんが多かったのですが

最近では
より良い条件を求めて②でいく
という方も増えています

ご存知の通り、企業も
法定雇用率が上がり

できるだけ
良い方ならば雇いたいという
意欲はお持ちであると
感じます

障害の程度にもよりますが
②で大きめの企業やお住まいの市町村を
目指されるのも一案であると思います

いまさらですが
クローズドで一般枠でいくということは
他の方と同じように働くことが求められます
同一賃金同一労働の原則ですね

オープンでいくということは
合理的配慮を求めることができる
ということです
例えば
車の運転は免除してもらう
電話応対は免除してもらう
などです

その分、給与も下がることもあります

どちらで行く方が
得か損か
で考えられることが多いと思いますが

どちらで行く方が
働きやすいか
で選ばれてはいかがでしょうか

人生は長いので
働きながら身に着けられるスキルも多くあります
一足飛びに富士山を登ろうとすると
豪雨に見舞われたり
落石にあったり
そもそもスタミナが続かないこともあります

まずは
杖や防寒具をしっかり整えて
準備体操をして
筋肉をつけて
近所の山から挑戦してみる
なんていうのもいいのではないでしょうか

支援をしていると
絶対に①一般枠でいくと言って
譲らなかった方が
就活でうまくいかずに

卒業後何年かたって
②に変更しますと
言って来られることも
めずらしくありません

①でいき、就活はクリアできたけれども
職場でうまくいかず体調を壊して
②に変更
という方もいらっしゃいます

長い人生を考えて
①か②か③のご選択をしていただけると
いいかと思います

③については
次回お話しさせていただきますね




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