日本沈没2020 の感想から思うこと
やっと観た。Twitter見るとポジティブ/ネガティブな様々な意見や感想があり、良いことであると思う。
見た人の感想はさておきそれは多様性という名の分断主義の元いろいろな意見があっていいのだけれど、気になったのは、“リアル“って言葉や状態から。
日本人はそんなことはしない。
監督がリアルって言ってたけどこんなのはリアルじゃない。
ツッコミどころ満載。
などなど。何をリアルとするか?を定義する必要あるなと。
映像表現や人の反応のリアル、と、世界観のリアル、人間行動としてのリアル。原作やそれをもとにした漫画-映画を見てる人たちの心の中にある幻想(期待といっていいかもしれないしOOOとしての感覚的対象と言っても良いかもしれない)としてのリアル。湯浅政明さんのアニメということを前提として理解してる人のリアル。
それぞれが違うから、批判の切り口が単一、単純だとすごい違和感。考え方が単純で浅い思考ほど誹謗というか、短絡的なディスをしやすい作品になってるなあと。
視点は一点じゃなくて複数点。対立点でもなく白黒でもない。二者択一にしてはいけないし 0 / 1 でももちろん無い。一つのものを一人の人が一つの視点から見る時代はとうに過ぎ去って、一つのものを一人の人が複数の視点を持っていろいろな意見を(またはいろいろな意見があることを)理解した上で批判的に見ること。どちらかというわけではなく、いろいろな視点から観察すること。その作品を観るペルソナからの視点でもあるし自身の視点でもあるし視座・視野でもある。
そういうことをしっかりと意識しておかないと、深くない、もしくは明らかなポジショニングトークになってしまって、その作品やクリエイターに失礼だし、社会にとって良い影響とならないんじゃないかなー。