『建築士が考える、収納のあれこれ』後編

こちらnoteでも何度か紹介させていただいておりますが、規工川建設ではKIKUGAWA.TVという名前でライブ配信やYoutubeを行っております。
暮らしについて考えることが増えている今、少しでもみなさまのお役に立つことができたら…との思いで、建築士たちが本音で語ります！！

今回は、第2回目に配信いたしました『建築士が考える、収納のあれこれ』の後編をご紹介させていただきます。
『建築士が考える、収納のあれこれ』前編はこちら！

みなさまからいただいた質問をもとに、建築士たちが意見や案を出し合うかたちで進めてまいります。

Q.新しく家を建てるなら、どこにどのような収納があればいいの？
まずは家族の生活スタイル（現在と未来のことも）を考えましょう。
例えば小さいお子さんがいらっしゃるご家族は、玄関にベビーカーを置くスペースが必要かな、赤ちゃんなので服の収納はそんなにいらないかな、夫婦の寝室に収納があればいいかな…と思ったりしませんか？
しかし、こどもの成長とともにこどもの服や学校のものなど、しまうところがない！となってしまうことも。
そしていずれはベビーカーの収納スペースも必要なくなってくるでしょう。
生活スタイルを考える際には、10年後20年後にどういう風に暮らしていこうかという考え方が必要です。
わたしたちは、収納に収納以外の役割をつけられる家づくりをご提案いたします。
例えば、弊社で今進めているリノベーション物件でゆうと。。。
そのお家にはシューズインクロークを作っています。
そこは現在はベビーカーを置けるスペースであり、将来的に収納スペースとして必要なくなった時にはお父さんの書斎として使えるようにと考えています。
生活の移り変わりや流れを考えて、間取りを考えていく。
可変性をもたせた収納（間取り）を考えてみるのはいかがでしょうか。

収納はいっぱいあった方がいい！という話もありますが、その収納にもスペース自体にお金がかかっている。ということを忘れないでいただきたいのです。
物を置くだけのためにどれだけの場所をつかっていいのか…？
物で埋めるためだけのスペースってもったいなくないか…？
もちろん収納はあった方がいいが、無駄にある必要性はありません。
生活していくうえで、必要最低限の荷物の量というのはどれくらいなのか？をある程度想定して、そこから考えだした収納の量からはみ出てしまうということは物が増えすぎている、という認識でいられれば片付かない家になってしまうことは回避できるでしょう。

他にも、新しい家への引っ越しの際、今ある家具を引っ越し先に持っていくかどうかも考える必要があります。
今までにご自宅をリノベーションさせていただいたお客様も、リノベーション時に昔からある洋服ダンスなどの中身は何が入ってるか？と聞くと知らない方が多いのです。
動かすにも費用がかかってしまうので、中身をあらためていただくと、8割ほどいらないものだったり…笑
収納スペースに可変性ををもたせたとしても、そのフレキシブルさの幅には限りがあります。
思い出のものまで捨てる必要はありませんが、収納スペースは限られているので、「物が一つ増えたら、一つ減らす」といった考え方をするのもひとつです。

Q.買ってきたものをいったん置くような場所が欲しいのですが、どうすればいいですか？
導線を考えて収納をつくれば、仮置きの場所がなくてもスムーズに収納することができるのではないでしょうか。
例えば、日用品や消耗品のストックなどをしまう収納が玄関すぐにあれば、買ってきて家に入る導線の中でしまうことができます。
無駄な動きをしなくて済むよう、収納の場所も考えていきましょう。
暮らしの中の流れに沿って、収納や間取りを考えていくとスムーズにいくのではないでしょうか。

Q.新築であれば設計時に導線を考えることができるが、すでに住んでる家で…となるとどうすればいいですか？
間取りの問題はどうしても出てきます。
改修が必要になることもありますが、考え方を変えれば、自分がどう動くかを変えることでスムーズに生活することが可能になるかもしれません。
改修するのであれば、一日の生活の流れを箇条書きにして、こうゆうところいつもつまるな…なども含めて一度建築士に相談してみてください。こここうしたら…？などのアドバイスができることでしょう。

最後に…
こんなこと相談してもいいのかな？！と思うようなことでも、どうぞお気軽に建築士に相談してみてください。
皆様の生活のお役に立てれば☺と思っております。

広報部　わかまつ

規工川建設株式会社

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