マンションリノベ完成見学会（現地調査＆設計編）

マンションリノベ完成見学会について連載中。
第１話　マンションリノベ完成見学会（不動産コンサルタント編）

今日は第二話です。

この度、不動産部でリノベーションの設計、インテリアコーディネートをすることとなりました。
私は不動産部に属しておりますが、これまで設計事務所でリノベーションの設計、設計監理、インテリアコーディネートの経験があります。

リノベーションで重要なことは「現地調査」だと思っております。
建築に限らず、現状を把握する。とても重要なことです。
現地で調査して、図面化。
非常にシンプルですが、当日は時間がとれず、慌ただしい調査。

また、お客様の要望もヒアリング。
お客様の要望は大きく3つ
１．賃貸をネガティブに考えず、ポジティブな賃貸にしたい
ライフスタイルが多様化している中で、賃貸を選ぶ方もいます。
購入した物件は自身でリノベーションやDIYすることも可能ですが、賃貸だと限りがあります。
そんな賃貸だからこそ、お客様がカスタマイズしなくても満足する物件にしたい。
２．昭和の設計で、キッチンが独立しているので、LDKのつながりをもたせたり、多目的な利用（リモートワーク）にも対応＆収納を増やしたい
納得。
こういう物件は賃貸に限らず需要があります。
３．お客様が一目惚れしたタイルを使いたい
かっこいいタイルですが、施工費は高くなるし、インパクトが強くバランスを考え、コーディネートのしがいがあります。
こういった要望を整えるのが私達の仕事ですので、要望は言って頂ければ完成時の満足は高まると思います。

要望は、賃貸用という言葉が当たり前の不動産業界にメスをいれるかの様な1室。
そこに応えることで、賃借人の暮らしを豊かにしていくプロジェクトです。

会社に戻り、現状を図面化して把握してきました。
※通常であれば現地で把握ですが、時間がとれずに会社へ持ち帰りました。

問題が発生（さっそく）しました。
図面化して気付いたことは計画していたプランが出来ない・・・

このマンションは壁構造なので、壊してはいけない壁があります。
確かにこれまで何件もリフォームされている様ですが、キッチンの移動している事例はありませんでした・・・。

床を上げると、キッチンを移動させれるのですが（少し専門的な為、今回が省略）梁があり、床をあげれない（床を上げると、床～梁までの高さが175ｃｍ程となります）・・・。
そういった問題を解決して、多目的利用できるLDKを実現できるプランを設計しました。

今回の完成見学会は、壁構造の為、キッチンを動かせないと言われて諦めていた方にも、実現できる事実を知って頂ければと思っております。

マンションリノベ完成見学会（インテリアコーディネート編）へつづく..．

不動産部　中井

規工川建設株式会社

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