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#3バンドオブブラザースを語る〜第2話 ノルマンディ降下作戦〜後編

なんとか部隊に合流したウィンターズはストレイヤー少佐という人から呼び出しを受けます。
ユタビーチから上陸してくる陸軍に向けてドイツ軍が撃ちまくっている88ミリ砲がこの近くに4門(大砲の単位は’門’(もん)と数える)あるので、これを潰してくれという命令が出ます。この時点でE中隊はなんと12名。本来中隊は1つあたり120名から200名なので、この時10分の1の人数しかいなくなっていました。

しかしウィンターズは

「やります」

と二つ返事。敵の数が全くわからないのにw
この後すぐにロレインという男が手伝うと言って仲間入り。合計13名で任務につくことになります。

そしてウィンターズは各隊員に素早く指示を出して戦闘開始です。ここでドイツ軍の機関銃「MG42」が登場!

これかっこいいんですよね。第二次大戦中のドイツ軍の名機関銃ですね。「ヒトラーの電動ノコギリ」とも言われています。第二次大戦の映画では必ずと言っていいほど出てきます。音も形もカッコよくて好きなんです。

さて、ここからの戦闘シーンもめちゃくちゃ迫力があります。銃弾は常に飛び交い、空を切る銃弾の音がリアルです。
ウィンターズは、俺に続けー!と自ら先陣を切って出ます。この先も彼はいつも自分が先頭に立ちます。リーダーの鏡や。

そんななか、序盤でポパイという兵士がケツに被弾してしまいます。

彼は「まだ来たばっかりなのに、国に返されるでしょうか」と残念そうに言います。僕は最初、え?すぐ帰れるんだからむしろいいやん!と思いましたが、基本的にこの時期の兵士たちは恐らくみんな志願兵。だからこそ厳しい訓練に耐え、兵士としての役割を果たしにやってきたわけですから、来たばっかりですぐ帰還など無念なんでしょう。すごいですよね。考えられない。時代も感じます。

そして不思議なことが起こりますwこのジョー・トイという兵士のすぐ近くに手榴弾が投げ込まれます。二回もw一つは敵のでもう一つは味方がお手玉しちゃったやつですwどう見てもすぐ近くで爆発してるんですが無傷です。これはどうなっているんだろうかwしかしこれも映像化されているということは恐らく実話なのでしょうね。

ウィンターズが4つの大砲のうち1つ目を占拠し大砲を壊すTNT爆弾運搬係のリプトンを呼びますが攻撃を受けているのでなかなかやって来ません。するとここで降下後に一番最初に出会ったホールが応援に駆けつけます。彼はTNTを持っていました。でも爆弾に点火する火がないのでウィンターズはその場にあった敵の手榴弾を使って点火させ大砲の砲身を爆破させます。

そのまま次々と砲台を占拠し、同じやり方で大砲を潰していきますがそんな中、ホールは塹壕を移動している途中で謎の爆発に巻き込まれて死んでしまいます。ウィンターズは途中でホールが死んでいるのを見つけ10秒ほど止まりますが任務中に感傷に浸る暇もありませんから任務を続けます。

その後D中隊のスピアーズが合流し、強引な突撃で死者を出しながらも砲を奪取して破壊します。

この作戦の途中で相手は丸々一個小隊、つまり60名ほどいたことがわかりました。ウィンターズ達は増援を合わせても僅か20名ほどでしたが4門の砲を見事に破壊して大隊指揮所に戻るのでした。

結局壊した砲は88ミリ砲ではなく105ミリ砲だったことが判明。諸々報告をしていると、ユタビーチからやってきた戦車隊の一台にニクソンが乗ってやってきます。105ミリ砲をウィンターズ達が潰したおかげでユタビーチの部隊は比較的被害が少なく済んだという事実が描かれています。

そしてE中隊は少しだけ休息を取ります。ウィンターズはトラックの中で食事をしている仲間たちを見つけ顔を出します。ミーハン中尉が見つからないならウィンターズ中尉が指揮官ですねとガルニアとの会話があり、ここでトイがウィンターズに酒を勧めますがガルニアは「中尉は飲まないんだよ」と止めます。ところがウィンターズはこれを受け取り、今日が初日だと言ってまずそうに一口。この行動に一同は少し驚きます。そしてウィンターズは隣にいたガルニアに「お前も飲むかガルニア?」と勧めます。ガルニアは

「イエッサー。」

と敬意を表した返事をするのです。

’盃を交わす’、’同じ釜の飯を食う’じゃないですが、ウィンターズを隊長として認め、尊敬する返事でした。
降下直後に命令を無視したガルニアに叱責したことで心の距離があったわけですが、ここでウィンターズが一気に歩み寄って仲間意識を再確認させたのです。こんなんされたら尊敬するしかねぇ。ウィンターズの懐の深さをみました。

そしてウィンターズは去り際に、

「ガルニア、俺はクエーカーじゃない」

といいます。一同は爆笑w
ガルニアが自分をクエーカー呼ばわりしていたこと、実は聞こえていたんですね。
第一話でニクソンが、ウィンターズはユーモアのカケラもない男と言っていましたがウィンターズは結構ユーモアもあります。なかなかチクッと面白いことを毒づくのです。ギャップですね。これがなんかセクシーなんですよね。いやー、人間味とは「垣間見るもの」ですね。

その後ニクソンと会います。実はウィンターズは戦闘中に敵地から地図を持ち帰ってきたのですが、それが役に立ちそうだとニクソンから伝えられます。しかしウィンターズはそれよりもホールを死なせてしまったことを凄く気にしていました。ニクソンはホールのことを知らないといいますが、連隊(少なくとも500名 ほどからなる隊のこと)のバスケットチームで一緒だったからお前も知ってるはずだと返します。ウィンターズはちゃんと自分の部下の顔と名前を覚え、人を大事にする人間だということが描かれています。

そしてこのままウィンターズのナレーションに。
もしアメリカに帰ったら静かな場所で平和に穏やかに暮らそうと心に誓ったと話し、終わります。
ここのナレーションも僕の好きなところです。本当に飾らない話し方でクドさが一切ない。役所広司はナレーションの仕事も結構しているけど素晴らしいです。声もとてもいいし内容を邪魔しない喋り方なのでスッと入ってきます。すごいセクシーです。僕はもう、役所広司になりたいですw

ちなみにこのシーンで夜空に高射砲が放たれてる映像がありますが、高射砲の弾道ってこんなふうになるんだーってすごくワクワクしましたw

ということで第二話後編はおしまいです。第二話が好きな人は多いと思います。全てがリアルですし、臨場感ハンパないですからね。なのでこのドラマ結構グロ注意です。顔がなくなったり手足がぶっ飛んだりです。

いやー、長々とありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

ではみんな、幸運を。

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