僕のアパレルブランドのPVを作る
僕は2022年の年末から「ARGTFUNK!」(ありがたファンク)というアパレルのブランドを立ち上げた。
この度、そのARGTFUNK!のPVを作ることになった。作ることになったというか僕が作ろうと思ったのだ。
が、なんせ初めてのことでかなり四苦八苦している。漠然と「カッコいいもの」にしたいという願望はあるが、それにはどういう世界観でどういうシーンが必要なのかがなかなか出てこないのだ。
ここ1週間くらいかなり混乱しながら過ごしているのだが、色々な要素がある中で最も大事なのは「選曲」なんではないかと思っている。
音楽がもたらすイメージの力はとてつもないので、何の曲を使うかでかなりイメージが決まるんではないかと思っている。実際曲が決まった方が撮って編集する子もモデルの子達も世界観を想像しやすくて表情を出しやすかったりするんじゃないかなと思う。
ということで今曲探しをめちゃくちゃしてるんだが、これがまた難しい。
このARGTFUNK!というブランドのイメージは僕が作ってるということもあってどちらかと言えばHOTで直線的なイメージがついてるんじゃないかと思う。やっぱり僕自身にもそういうイメージがついてる分、僕が作っている服となればそれはそういうイメージがつくのは当然だ。ただ今回僕はそこの逆を突いていきたい。クールな印象を出していきたいのだ。
そういう意味でも選曲がめちゃくちゃ難しい。
僕はストリートダンサーの端くれだ。ストリート色の強いクールで泥臭い微かにファンクが香るヒップホップ。そんな曲なかなか見つからないのだ。
いや、厳密に言えば見つかる、カッコいい曲は見つかるんだが問題がある。
それはそのジャンルに僕が精通してないということだ。僕が使いたいと思う曲が見つかってもそのアーティストのバックボーンを知らないのだ。
やっぱりヒップホップ、ストリートカルチャーはバックボーンを大事にする。少なくとも僕はそうなんだ。ただかっこいいからってだけでその曲を使うのは僕のバックボーンやイメージと曲がリンクしない。僕と曲がリンクしないということは僕が作った服ともリンクしないんじゃないかと思っているところがある。なんか取ってつけたような、切って貼っただけのような感じが出てしまうんじゃないかと。考え方が真面目すぎるかもしれないけどそう思う。僕よりもそのジャンルに精通していてヒップホップを聴いてる人、掘っている人からした僕がその曲を使うことはただのフェイクでしかないんじゃないかって不安がある。人は別にそこまで思わないかもだけど僕自身が人の肩書きを借りてしまってる感を感じてしまう。
ただモデルをしてくれる子は僕と正反対のイメージの子だからモデルの子と曲の相性はバッチリいいのだ。そこら辺の兼ね合いが本当に難しい。
僕はポッパーとしてダンサーとしてじゃくてなくてストリート、アングラ出身の人間として服を作っている。生きていく上で感じた大切なことや言いたいことを服に落とし込んでいる。ダンサーで、ポッパーで偏ったことをしてる以上どうしてもそのテイストは出るが、ARGTFUNK!は、ストリートをレペゼンしたいのだ。
今そういう葛藤が出て来ててかなり苦しい時期だ。
ということを吐露したくて今回は文章で。
今回の出来事、どんなところに着地するだろうか。
あざした。