日向坂5th総評
乃木坂の26thに続き、先日発売された「君しか勝たん」について書きます。
表題曲「君しか勝たん」
まず公開されたのが話題を狙った少しダサそうなタイトル。不安しかありませんでした。蓋を開けてみればタイトル・曲・歌詞・MVが日向坂46を標榜しつつ絶妙にハマっており、「青春の馬」以来の良作だと思いました。MVを見ているうちにあら不思議、メンバーの笑顔がこちらに移りました。アイドル楽曲はこうでないと。きゃりーぱみゅぱみゅやSEKAI NO OWARIなどを手がけた田向潤さんが描く明るく楽しい世界が成功の鍵でしたね。
と終わりたいところですがこの曲を聴くと未だにあのヒット祈願が頭から離れません。良かれと思ってやった企画がまさか...冗談にならないぐらい現実世界に通じるのがこの曲のパワーの証拠、と捉えるのが正解なのでしょうか。(普通に感動された方は大丈夫です)
共通カップリング曲「声の足跡」
ドラマの名前の通り、「声」「青春」をキーワードに曲が作られたことが分かります。歌詞は特に日ノ輪めいこ(演・佐々木美玲さん)の境遇に重なるところも多く、前作「青春の馬」よりドラマとの親和性が高いですね。ひたすら笑顔を伝染させる表題曲と対照的なのもいいです。
ところがMVが大きく足を引っ張っています。舞台を学園にしたのは青春繋がりでいいとして、過去の曲の振り付けや演出を盛り込む意味が分かりません。「青春の馬」が日向坂46の代表曲になった理由を誤解しています。折角ドラマキャストを中心に組んだフォーメーションを活かせていません。
MVのことを考えなければ申し分ない出来です。
加藤史帆ソロ曲「嘆きのDelete」
90年代のアニソンっぽい(英語たくさん使うところとか)と思ったらやはりアニソンを多く手がけた方でした。笑
どうしても「男友達だから」を意識してしまう気持ちを押さえつつ、加藤さん上手くなったね、という感想ぐらいしか思い浮かばないです。彼女は表題曲で充分活躍したので運営による蛇足と言わざるを得ません。
期別楽曲
1期生楽曲「どうする?どうする?どうする?」
2期生楽曲「世界にはThank you!が溢れている」
3期生楽曲「Right?」
こちらの記事で取り上げました。どれも気合いの入った作品ですが、2期3期は置いといて、1期生曲は終始MVと歌の相性がイマイチ。どうする?
通常盤収録曲「膨大な夢に押し潰されて」
聴いた後で杉山さん作曲と知ってびっくり。
(乃木坂46の「僕僕」で一度懲りていますし、日向坂にも「どうして雨だと言ったんだろう?」という歌唱メンバーしか印象に残らなかった曲がありましたね。)
お察しだとは思いますが、知ったことを後悔しています。
原因はBメロで曲が大きくつまずいているからだと思います。超駄作。
タイトルがきちんとフラグを回収している点は高評価(皮肉)。
最後は少々荒れましたが、1年振りのシングルなこともあって表題曲を筆頭にそこそこ聴ける曲が揃っている印象を受けました。坂道シリーズお馴染みの個人PVも収録されており今後の日向坂46も楽しみですね。
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