企画の説得力をエモいぐらいに向上させる方法

テレビの新番組企画では、まずアイデアをペラ1の企画書にします。

それをテレビ局の人と一緒に見ながら「ああでもないこうでもない」と話し合いながら会議を進めていきます。

なので、僕はペラ1を相手に見せながらプレゼンをするわけです。

この企画はここが面白いです。
この部分が新しくて斬新です。

ということを説明しながら相手に企画の魅力を語っていくのですが、当然放送作家になりたての頃はうまくプレゼンもできず、魅力的なペラ1も作れないので、相手も首をひねってばかり。

まずい、どうやったらこの企画の魅力は伝わるのだ!

悩みに悩んだ時期がありました。

そんな悩みの時期を突破した切り札は意外にも書籍でした。

「これ流行ってます」にテレビマンは弱い

テレビマンだけじゃないですが、「これ流行ってます」という言葉に企画関連の仕事をしてる人は弱いです。

流行っている、というのは最大の魅力です。面白い面白くない関係なく、流行っているのであれば、それに乗っかった方が数字を取れるからです。

しかし、「これ流行ってます」と説得するための材料が必要。数字的根拠があればなおよし

流行ってますというのは危険な言葉で、実際どんな層にどれぐらい受けてるのかはわかりづらいです。流行っているという言葉自体がとても曖昧な言葉です。

しかし一つだけ明確に流行っていると言える数字があります。

売り上げです。

売り上げは客観的な根拠です。これだけ売れています。この店で一番売れています。売り切り続出で入荷待ちです。

これは間違いなく流行っている証拠です。

中でも売れている書籍は今の日本人が潜在的に求めていることを反映しているので、テレビで扱っても成功しやすいということが分かっています。

僕はもともと本屋で立ち読みしたり新刊チェックするのが好きだったので、売れている本を日常的にインプットしていました。

ペライチの企画の最初に「今、こんな本が売れています」と出してから、この本が売れている理由は、こんな世相を反映しているからで、この本を元にこういう企画をやれば、数字が取れる番組が取れます!

とプレゼンをするだけで企画の説得力がエモいぐらいに上がりました。相手も納得してくれることが多くなり、企画が通りやすくなったのです。

書籍の売り上げ以外にもアプリのダウンロード数とか閲覧数、シェア数みたいに流行っている、話題になっている数的根拠を企画の中に盛り込むと、途端に説得力が増していくので超オススメです!




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菊池英夫
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