見出し画像

2024年素敵だった曲たち

年末になると年間ベストがメディアを盛り上げるが、自分が好きだったものでメディアには大きく取り上げられないものがある。
自分を楽しませてくれたものに敬意と感謝を込めて、それらの作品を紹介したい。

  1. 『See You』 - EASTOKLAB

2024年にリリースされたEASTOKLABの1stアルバム『泡のような光たち』に収録された7曲目。浮遊感、透明感、そして冷たさを帯びたバンドサウンドが特徴的な楽曲である。その中でも特に際立つのが、ファルセットを基調としたボーカルの表現力だ。柔らかく広がるファルセットは、楽曲全体に漂う浮遊感を一層際立たせている。

私が一番気に入っている点は、ファルセットから地声へと切り替わる瞬間の演出である。数ラインにわたるファルセットの後、最後の一行が地声で力強く歌われる。この構成により、熱量や感情の高まりが際立ち、楽曲全体に説得力が生まれている。美しく繊細な演奏に、冷たさと熱を併せ持つボーカルが聴きどころだ。

『Carolina Reaper』 - Amélie Farren

Amélie Farrenについての日本語情報はほとんど見当たらないので、詳しいことは全く分からない。でも、この曲を聴けばその魅力は一瞬で伝わる。アコースティックギターを中心に、バンドサウンドが温かく包み込み、素朴で力強いボーカルが際立つ。こういうのでいいのだ。こういうのが聞きたくて、音楽を聞いてる。Spotifyでは多くのリスナーがいるようなので、今年の夏フェスで日本に招聘されたりしたら、日本でも一気に人気が出そう。

いいなと思ったら応援しよう!