【大阪5区】大石あきこは復活できる?維新候補と公明候補に何票入る?
次の衆院選は大阪5区で大石あきこ氏の比例復活を許すな、という声がよく聞かれるので、維新が5区に立てた場合のシミュレーションをしてみます。
大石氏が復活しないパターンは、惜敗率が下がるまたは近畿ブロック内に大石氏より惜敗率の高いれいわ新選組候補者が立つのどちらかです。
■前回の選挙区得票数 (惜敗率)
公明 国重 106,508
共産 宮本 48,248(45.2%)
れ新 大石 34,202(32.1%)
無所 籠池 11,458
[無効票] 28,188
■前回の比例票
公明 34,525
共産 21,533
れ新 10,092
維新 90,338
ここに維新候補が入るわけですが、5区は無効票が大阪府内で一番多いことに鑑み、無効票のうち何割が維新候補に流れるかを予想します。
大阪5区の得票総数を、維新候補がいる大阪4区の無効票割合(2.0%)並みになれば4572票となるので、5区の無効票28,188票のうち維新が立ったら入れるよという意思を持っているであろう票数は23,616票とします。
以上の数字から分かるのが、「維新候補が選挙区に立てば公明候補を大きく上回る」「維新候補に投票したい人の74%程度が公明候補に投票している」ということです。
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大阪において維新は他党に比べ、比例票と選挙区票に強い相関関係があります。
前回は例えば1区で比例100,041票、選挙区の井上氏が110,120票。
4区で比例108,019票、選挙区のミノベ氏が107,585票。
このことから、5区に維新候補が立った場合、前回の比例90338票は最低でも取れることは間違いありません。
投票率によっては最大+1万票程度まで伸びる可能性があります。
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前回の国重票の2/3が維新候補に移る、大石氏を前回の票数と仮定して計算すると
維新 〇〇 9.4万票
公明 国重 3.5万票
れ新 大石 3.4万票
となり、大石氏の惜敗率は36.0%。前回の32.1%から上がります。
そらそうです、維新票と公明票が合わさった国重氏は強すぎたんです。
関西において維新票を貰うことがどれだけ大きいか。
一方、大石氏にとってマイナスとなりそうなのが、共産の宮本氏が次回は重複立候補しないと明言している点です。これにより宮本氏と大石氏で割れていた左派票が宮本氏に偏る要因となるかもしれません。
逆に、復活できないのであれば復活を期待して大石氏に入れようと考える人もいるでしょう。
では次に、やはた愛氏が支部長に決まった大阪1区を見てみます。
大阪1区は前回、れ新の比例票が8,830票。
選挙区には立民と共産が立っていたのですが、現在は共産に現支部長がおり、立民は支部長不在です。
とは言えさすがに立民が出さないことはないと思うので、次回構図は維新 自民 立民 共産 れ新となることが予想されます。
前回の選挙区の立民票+共産票の合計が45,671票(得票率20.5%)。
立民候補が出る点、やはた氏の活動期間や知名度などを考慮すると、前回5区 大石氏の34,202票(得票率17.1%)はどう考えても超えられないでしょう。なんなら復活要件の得票率10%にも届くのかというところ。
そもそも1区に比べ5区の方が左派マーケットが広いのです。
5区の選挙区の共産票+れ新票を合計すると82,450票(41.2%)。
やはた氏がどれだけ頑張っても、
1区は左派票の母数自体が5区の半分しかないので、無党派に相当食い込んでいかないと大石氏を超えることはできません。
以上のことから、近畿ブロックでれ新が2議席を獲得しない限り、次回も1枠に大石氏が入ると予想できます。
ただし、今はまだどの選挙区も不確定要素が多いため、選挙区調整などにより予想が変動することは十分あることに留意が必要です。