東京五輪を逃しプロ転向したプロボクサー。突き付けられた現実。デビュー戦の惨敗とその裏側。
8月11日(水)
エディオンアリーナ第二競技場
菊池真琴(山木)VS 赤林檎選手(真正)
緊急事態宣言下。お盆前の平日の夕方に私のデビュー戦は行われた。
結果は判定負け。
負けた当初は頭の中が真っ白で何も考えられない状態だった。
五輪戦線で負けプロ転向をし、競技を中止したり模索したりを繰り返し一年半もの歳月の時を待ってようやく立てたリング。
練習、合宿、広報、拡散、告知。
初陣ながらありとあらゆる準備を思い付く限りに行った中で立った舞台。
しかし白星を獲得する事が出来なかった。
アマチュアキャリアを謳い、叩ける限りの大口を叩いてこの結果。
自分が大嫌いになった。
消えてしまいたいとも思った。
「負けた人間の言葉なんて誰が聞いてくれるんだ。」
「敗者に口無し。」
そう思っていたし、今も思ってる。
しかしこの気持ちを。負けを。経験を。真っ直ぐ自分の記憶と記録に刻んで受け止めなきゃダメだと考えたのでこの文を書いている。
本来であれは見せたくない弱い部分も曝け出した内容になっている為有料記事にて公開させていただきます。
ご了承ください。
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