初めまして。
私は薬剤師であり、経営者です。noteでは、過去の経験から学んだ事を発信しております。
今回は、私の経歴や本業としているお仕事について、そしてnoteを始めたきっかけについてお話したいと思います。
【経歴】
1984年
広島県広島市に誕生
2001年 高校1年
母親から勧められた薬剤師という職業を初めて知り、化学と数学が得意だった自分の強みを活かせるのではないかと思い、薬学部に進学する事を決意する。
2003年 高校卒業、浪人生活
センター試験前日に校庭でサッカーをする程勉強にやる気が出ず、もちろん受験は失敗。
その後、国立の薬学部を目指し、東進衛星予備校に通うもやる気が起きず、途中で推薦に逃げる。1浪で推薦を受けられる薬学部を探し福岡大学を選択、なんとか合格する。
2004年
大学入学までの間に、片道1時間半かけて離島まで行き、高校受験生の家庭教師を1ヶ月半行う。人生初めての給料に感動する。
2004年〜2008年 大学生活
2年生まではマジメに授業を受けていたが、3年生から仲良くなったクラスのメンバー5人でバイト、遊びに全力を注ぐ。
授業に全く出ず、試験1週間前に急に焦り出し、5人で手分けしてクラスの友達から教科書とノートを集めてコピー、試験前日に睡眠時間ほぼゼロで一夜漬けする生活を送る。
2008年 薬剤師国家試験受験
夏の全国共通模擬試験で学年210人中165位の成績。少し焦るも勉強のやる気は起きず、バイトは辞めるが相変わらず遊びの毎日を送る。
卒業試験1回目の1ヶ月前(国家試験の4ヶ月前)に急に冷や汗が出るほど焦りだし、本格的に勉強開始。図書館に籠もり、毎日12時間ほぼ休憩なしでひたすら勉強。ギリギリ合格ラインの点数を獲得する。
またも油断し、その後1ヶ月間は全く勉強せず卒業試験2回目の2週間前(国家試験の1ヶ月半前)に急に焦りだし、勉強再開。毎日頭が痛くなるほど勉強し1次卒業が確定する。
さらに油断し、その後2週間は全く勉強せず、国家試験2週間前にこれ程ないまでに焦りだす。勉強を再開、何とか国家試験に合格する。
結局合格したが、国家試験の出題範囲の2/3までしか勉強できなかった不安と何度も感じた焦りからか、10年以上経った今でも、全く勉強せずに翌日に国家試験を迎えるという悪夢を何度も見る。(おそらく、今色んな事を勉強していない自分に焦りを感じている現れだと思っている)
2008年 新卒
特に薬剤師としてやりたい事はなかったため、高い給与を希望し福岡の30店舗規模のチェーン調剤薬局に就職、地方の店舗に配属される。
2008年〜2011年
就職してから1ヶ月が経った頃、毎日が工場で働いているような淡々とした作業のように感じ、このまま定年まで同じ仕事をするのはもったいないと感じ、将来起業する事を決心。
自店舗の売上や処方箋1枚あたりの売上単価や利益単価を計算しつつ、今後生き残る薬局とはどういう薬局か考えているうちに、在宅医療を知る。
自店舗では人員の都合と在宅医療をやらないという会社の方針があったため、在宅医療に力を入れる会社に転職する事を決意する。
2011年〜2018年 きらり薬局に転職
当時はまだ2店舗しかなかったが、紹介会社の方から在宅医療をしたいならここしかないと言われ、社長と面接。
2025年に迎える超高齢化社会を見据えて、会社としてのあり方を熱弁する社長に感銘を受けて入社を決断する。
その後、在宅専門の店舗配属から薬局長としての挫折まで書いたストーリーはこちらです。こちらも併せて読んでいただけると嬉しいです。
エリア長に就任してからは、スタッフとの対話を大事にし、スタッフから色々な事を教えてもらう。
同時に経営者側の視点も持ち、利益を出し続ける事や環境、業界の変化に合わせて自分達も変化させていく大切さを学ぶ。
2019年 きらり薬局退職、起業
このサービスで起業しよう!というものはこれと言ってなかったが、ある出来事がきっかけで、このまま起業しなかったら一生涯起業できないだろうと思い、退職、起業する事を決意する。
【本業】
退職後も特に本業とする事業を思いつきませんでしたが、得意とするシステム関連、在宅調剤、人事マネジメントで知り合いのオーナーからコンサルティングの依頼をいただく事ができました。
ある日、コンサルティングをしている薬局から薬剤師がどうしても足りない日があるから、月に2回だけ薬剤師として業務に入ってもらえないかと依頼されました。
時給を聞いた時に4,000円出すと先方から言われ、数店舗規模の個人薬局では、薬剤師の応援体制が取れておらず、スポットでの外部応援にニーズがあるのではないかと感じました。
ニーズがあるという事は、それ自体に付加価値があり薬剤師の給与を上げられる環境をつくれるチャンスだと考え、今の薬局とフリーランス薬剤師のマッチングサービスを思いついたのです。
サービス名であるSUPPOND(サポンド)とは、SUPPORT(支え)とPOND(池、泉水)をかけ合わせた造語です。
薬局と薬剤師がお互いに助け合い、お互いにWin-Winなマッチング環境を作りたいという想いで名付けました。
【noteを始めたきっかけ】
実際にサービスを開始して、一番課題となっているのが認知度の低さです。
いくら良いサービスを提供しても知ってもらう事ができなければ利用される事もありません。
最初はTwitterを始めたのですが、サービスの事だけでなく、もっと私自身の事も知ってもらいたいと思いnoteを始めました。
実績のある会社から実績のない会社へ。退職してからは前職の会社の看板そして、信用がいかに大きかったかを痛感しています。
これからSUPPONDを、そしてフリーランスという薬剤師の働き方をもっともっと普及させていくために、様々な壁が立ちはだかってきますが、がむしゃらに乗り越えていきます。
薬局の経営者にとって、そして薬剤師にとって、さらにはその先の患者さんにとって、より良いサービスを提供していきます。
【余談】
先日、「海賊とよばれた男」という出光興産創業者の出光佐三をモデルとした映画を見ました。
当時の出光興産にとって、今のコロナどころの騒ぎではない非常に大きな壁に対して、自分自身を、そして職員を信じ、まさに命懸けで博打していく様は、本当にかっこよく感動して涙が出ました。
起業家として、まだまだ泣き言は言っていられません。やれる事を全てやっていけば必ず道は開けると信じて邁進します。