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手放したときアイデアはひらめく

(2021.2.12メルマガ「michinaru通信」より)

こんにちは、michinaruの菊池です。

ここ2週間ほど、16時間ダイエットなる新たな肉体改造を実践しております。

16時間空腹状態にすると、オートファジーと言われる細胞の活性化現象?が起こるらしく、3月末の健康診断再々検査をクリアすべく「人体実験」しております。

「私もやってるー」という方、是非苦しみと成果を分かち合いましょう。


 
さて、今日は「ひらめき」について面白い本を読んだので共有したいと思います。

ご紹介するお話しは「どうしてあの人はクリエイティブなのか?」byデビッド・バーカス著でございます。


この本、「創造性にまつわる迷信」を10の切り口から真実を解き明かしており事例も豊富で大変読みやすいです。オススメです。


その中で、創造性に欠くことができない「ひらめき」ってどうやって起こるの?についても書かれています。


「ひらめき」と言えば、頭の上に豆電球がピカーンと光り突然やってくるもの、というイメージがありますよね。

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庭から落ちたリンゴを見て、万有引力の法則をひらめいたニュートンとか

お風呂に入っているときに、王様の難題を解く方法を発見したアルキメデスなど、皆さんにも絵が浮かぶシーンがあると思います。


ではこの「ひらめき」。

偶然の産物なのか。天才だけに降ってくるものなのか。


この謎を解き明かした一人に、「フロー理論」で有名な心理学者のチクセントミハイがいます。

彼は、創造的プロセスは「準備→培養→ひらめき→評価→精錬」の5段階にあるとしました。

ひらめきは偶然の出来事でないと捉えた部分が興味深いところであり、またそのひらめきを得るためには、十分に思考して、一度培養させることが大切なのだと。

つまり

準備段階で培った知識がこの培養段階で消化され、意識していないところでアイデアがまとまり始める、と考えたのです。


このプロセスを裏付ける別の学者の実験事例も紹介されています。


3つに別れたグループに、「あるもの」を渡し、その用途のアイデアをたくさん出してもらうという実験をしました。

1つ目のグループは、4分間じっくりと考えてもらう。

2つ目のグループは、2分間考え、その後そのアイデアの同義語を考えるタスクを入れまた最初のタスクを2分行う。

3つ目のグループは、2分間考え、全く違うテストを行ってから、最初のタスクに2分間行う。


その結果、用途を一番多く考え出したグループは、3番目のグループだったというのです。

1つ目のグループは、4分間集中して考え続けたけれど、アイデアの数は一番少なかったようです。

 
創造の「ひらめき」は、偶然には起こらない。

十分に考え抜かれていなければならない。


一方、その考えに執着している間は「ひらめき」は産まれない。むしろ、その考えを一度手放したとき、思考が培養され「ひらめき」が産まれる。

 
優れたアイデアとして事例に取り上げられる3M社の『ポストイット』も13年近く粘着の研究をした人物が、別プロジェクトに異動した後、産まれたアイデアだそうです。

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このような「創造のプロセス」を理解している人は、敢えて複数のプロジェクトを同時並行で行うこともあるそうです。


アイデアが生まれない。

よい「ひらめき」を得たい。


そんな時には、その執着を一度手放してみましょう。

ニュートンのリンゴのように、ストンとアイデアが落ちてくるかも知れません。

〜〜こんなイベントやってます〜


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