フィルムとデジタルの中間。レトロコンデジの可能性。
こんにちは
ここ数年SNSを筆頭に
「フィルムカメラ」
「エモい写真」
描写がレトロでお洒落なフィルムや写ルンですがSNS写真の流行になっております。
しかし、時代に逆行してフィルムの生産はどんどん減ってきており絶滅危機という側面もあります。
フィルムの原価もどんどん上がり、36枚撮りで1000円前後は当たり前。
もはやフィルムは貴族の遊びのような存在になってきております。
お洒落なSNS世代の若者は流行とはいえ、この金額は中々厳しいですよね。
「何とかお金をかけずにフィルムっぽい写真は撮れないのか…」
と、皆さん悩みます。
そこで登場したのが、
最近良く目にするレタッチ方法。
「フィルム風デジタル」
です。
インスタのハッシュタグ
では100万投稿ほどされている流行の色調。
デジタルで撮影した写真をフィルム風にレタッチするということなのですが、ここ数年で一気に広まりトレンドとなっております。
デジタル写真なのにスマホアプリやAdobe lightroomなどのプリセットを使えば、簡単にそれっぽいフィルム風写真が作れてしまいます。
さらに今はオールドレンズというフィルムカメラに使われていたレンズをデジタルカメラで使うことにより、さらにレトロでエモーショナルな写真が簡単に撮れてしまいます。
ものによっては本当に本物のフィルムと見分けがつかないレベルまできています。
が、やはり所詮は後加工。
本物のフィルム独特の描写とは微妙に何かが違います。
デジタルの名残を完全に消すのは中々難しいのが現状で、所詮代役。
最初からお金があってフィルムがボンボン買えるなら自分はやらないと思います。
嘘臭さが出てしまう一番の原因は
「現代のカメラの高解像感が隠しきれてない」
「フィルムと言うには綺麗すぎる」
「粒子が不自然。ノイズが汚い」
あくまで、最近の高性能カメラから吐き出される写真にデジタルレタッチを載せるだけなので違和感はどうしても残ります。
どうにかできないのか
私は考えました。
そして、ふと気になりました。
「フィルム時代に近い古いデジタル機種を使えば、時代の技術力的にフィルムと描写も近いのではなかろうか」
フィルム ≒ 古いセンサーの低画素デジタル機
意外とない発想でした。
そこで、10年間我が家に眠っていた
高校時代に初めて購入したコンデジ
「Lumix DMC-FP1」
というマニアックなカメラを引っ張り出しました。
まだ、バッテリーを充電すれば全然使えそうだったので試しに撮影してみました。
くそ暑い夏の中、自然を求め実家近くの公園へぶらり。
なんだこの描写は!!👀
驚きました。
少しでも明るいとモヤモヤが発生します。
フレアなのかなんなのか
現役だった頃はこんな霞んだ写りではありませんでした。
この10年間、カビか何かで発酵でもされてしまったのでしょうか。
ただ、個人的には嬉しい誤算となりました。
この描写はこのカメラだけにしか出来ない、ただひとつの味のあるジーンズのような価値のあるものに変貌したのです(大げさ)
そうです。
これが、レトロコンデジの醍醐味。
まさにフィルムの光漏れのデジタルver.
今の高画素機では出せません。
ほぼ事故のようなものですが、フィルムは事故が起きやすくそういった点でも近しい。
さらに良いところは
古いコンデジは需要なんて基本ないので、一般の家庭の荷物整理とかでメルカリに破格で出回ってます。
まさか、今の時代に古いコンデジを使う人なんて物好きしかいないでしょう(私や…)
故に結構、穴場な気がしてます。
フィルム風が流行っている今だからこそ需要ありそうな気がしてますが、中々同士を見かけません。
まぁ、実用的ではないからね…
ということで、意外と考え方次第で面白い写真なんて簡単に撮れるんだよという気付きでした。
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