梅棒 14th WONDER『おどんろ』4

書くことが追いつかないなー。
おどんろが大好きすぎる。



以下観劇感想。ネタバレ有。
主に傘児童と萬代の話。
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傘児童。ぽやぽやふわふわしたカワイイの権化。
萬代についてまわる姿はまるで父親の後を追う幼子のよう。
傘児童が他の妖怪たちと違って、人間(萬代だけだけど)になついているのは、萬代が傘児童を大切に使っていたからだと思う。

元々傘児童は萬代の所有していたビニール傘。
会社に置いていたら天堂社長に無断で借りパクされ(最低)、雨が上がり必要無くなると「雨止んでんじゃん、イラネ」と、壊れた傘や忘れられた傘がたくさん置いてある傘の墓場みたいな場所に投げ捨てられる(最低)。この時に光の粒がぱぁぁっと広がって消える。そのすぐあと、仕方なく鞄で雨をしのぎながら帰っていた萬代がたまたまそこを通りかかり、自分の傘があるのを見つけて手に取り、外れてた露先をはめ直して差して帰る。この直した時にも光の粒が広がって消える。
そして帰宅。部屋の前の手すりに傘をかけて部屋の中へ。そしてまた光の粒が広がって、強い光を放ち傘児童へと具現化する。

この1回目に光った時に、人間(天堂社長)に捨てられた悲しみと、他の傘たちの憎しみ恨みを取り込んで具現化のスイッチが入ったけど、萬代に再び拾われた事でその負の感情が中和されて、あんなぽやぽやしたピュア妖怪として誕生したんじゃないか?と。
萬代にしてみれば、元々家が裕福では無かったので物を手入れして長く使う事は当たり前で、きっと今回もそうしただけ。
それが傘児童にとっては「自分をずっと大事に使ってくれている人」だって事になるから、あんなに懐いているんじゃないかなー。

ずっとていうのは、他の妖怪たちの場合をみても、具現化してなくても人間たちとの記憶はずっと持っているから。萬代があの傘を使い始めてから、ずーっと。人間たちに見えてなくても彼らはそこにいて、一緒の時間を過ごしてくれているんだと。

あと妖怪たち同士の共鳴の話。
傘児童の誕生に際して、遠くから妖怪たちがそれを察知している。めっちゃ光ったやん!て思うけど周辺が騒ぎになってないって事はあの傘児童爆誕の光はその持ち主である萬代と、妖怪たちにしか見えないんじゃないかなと。「見ろ、あの光を!また仲間が生まれたぞ、仲間が増えたぞ!今度はどんな奴かなー?」ってワクワクしてる妖怪たちみて一緒にワクワクしちゃうM03の冒頭。
そして、妖怪たちはお互い何か共鳴しあう力があるんじゃないかな。と思ったのはM23の冒頭。
妖太郎の暴走が始まってからその場の全員が耳を塞いでうあぁぁぁ!ってなった後に妖怪たちだけが苦しみ出す。
それが何か自分の内側から抑えきれないものが溢れてくるかのような、それこそ妖太郎の暴走に共鳴して自分たちも暴走してしまいそうなのを抑えているように見えて。

それと、M24でBENZOさんが株根警部と中と一緒に瓦礫を持ち上げてー…って場面を妖太郎が見ているんだけど、あのビル崩落の状況でそんな見通しの良い場所なんてあるのか?っていうのと、実際に目にしていると言うよりBENZOの危険を察知して何か能力を使って見ているように感じたのでそれぞれ互いの存在とか状況とかが妖怪同士は感じる事が出来るんじゃないかなーって考えてる。

でもその能力故に仲間たちの具現化が解けていくのがわかってしまって、それが自分の暴走のせいだ…ウワァァッ!ってなってる妖太郎を見るのがつらい。M24ずっとつらい。

あとM22ラストで、傘児童をあの機械から助け出して意識が少し戻った時に、エンディング以外で萬代が唯一笑顔を見せるって言う演出鬼すぎて泣く。直後、傘児童が傘の姿に戻ってしまいその笑顔を失って固まる、までワンセットで衝撃が大きすぎて何回観ても涙腺決壊する。
傘児童は萬代の笑顔見れてたかな。見れてたよね。

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