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インドネシアのトイレ事情について語る

大学3年生の夏休み。
私は1カ月間、インドネシアのスラカルタ(愛称 ソロ)へ行き、現地の高校生が通う日本語学校で日本語を教えるボランティアをしました。現地のスタッフ(学校の先生)と寮で生活し、買い物に行く時や休日に出かける時は、いつも一緒に行動していました。

これからトピックごとにソロでの経験や感じたことを書いていきたいと思います!

※あくまで私が1カ月の生活で感じたことを書いています。書いていることがインドネシアのすべてではないです。


前回は「食」について。
今回は「トイレ事情」について語ります。

なにから書けばいいか、、、と困るくらい、日本のトイレとは違いました。
さすがに写真は撮れなかったです。(笑)
インターネットで「インドネシア トイレ」と検索すると画像がでてくるので、見ていただくとイメージがつきやすいかと思います。


まず、プライベートに近いトイレ(家庭のトイレなど・私が行った学校や宿泊した寮)は基本裸足で入ります。
ちなみに靴下をはいていたら脱いで入ります。靴下を毎回脱ぐのはめんどくさいし、インドネシアは(厳密に言うと乾季と雨季があるみたいですが)1年中夏で暑いので、防水のサンダルを履いている人が多かったです。

裸足なので、トイレのスリッパがないんです、、。
床は公衆トイレのようなタイルで、初めて入る時は、「おお、、この床を裸足か、、」とかなり戸惑いました。(笑) でもこれから1カ月は毎回裸足なんだから、1カ月この足をささげようと腹をくくりました。(笑)

飲食店やモールなど施設のトイレは土足のまま入ります。

次、基本和式のような便器です。1カ月生活していて出会うトイレは9割以上は和式で、洋式は大きな駅やモールなど大きい施設でしか出会わなかったです。

次、トイレットペーパー(以下、紙と書きます)は現地の人は使いません。
便器の横に蛇口があり、その下に大きなバケツを置いて水を溜めているのですが、紙の代わりにその水で手桶を使って洗浄します。
この方法を現地スタッフに教えてもらったのですが、これは抵抗があったので、私は持参した紙を使いました。(備え付けの紙はないので持っていく必要があります。)

また、ここで注意しないといけないのは、紙を流してはいけない!ということです。日本から持っていった紙は流しても大丈夫かもしれませんが、私は念のため流しませんでした。
流せないとなるとどうするのかと、、トイレの中、もしくは付近にあるゴミ箱に捨てます。無意識だと使用済みの紙を便器の中に捨てそうになるので、慣れるまで大変でした。(笑)

次、水を流すレバーはありません。(洋式はボタンがあります)
バケツに溜めた水を手桶で便器に流し、その水の勢いで流れていきます。

最後、裸足で入るトイレでは、最後にバケツに溜めた水で足を洗います。
トイレの出口には足ふきマットがあります。
足を洗うよりトイレのスリッパがほしいな、、と思っていました。(笑)
足ふきマットが共有ならトイレのスリッパでもいいのでは、?と思っちゃいます。
(あまり詳しくわかりませんが、)イスラム教では顔などを水で清めてからお祈りをしているようで、私の憶測でしかないのですが、スリッパよりも、トイレに行った後に水で清めた方がよいとされていて足を洗うのかな、と。


少し余談ですが、トイレを使った後に便器を軽く洗浄する(水で流す)文化があるのではないかと思います。
私の憶測なので分かりませんが、洋式だろうと和式だろうと洗浄していると思うんです。和式だとわからないのですが、洋式のトイレを使う時に毎回便座が濡れているんです。洋式のトイレにも端にシャワー式の蛇口がついていて、おそらくトイレを使った後にそれを使って便座を洗浄しているのだと思います。次使う時に濡れたまま使うのか、拭いて使うのかわかりませんが、私は紙で拭いてから使っていました。


このように基本すべてが手動で、日本のような音姫などのスイッチもなかったです。
使い方や価値観にこんなにも違いがあるのかと驚きました。

インドネシアのトイレを使ってみて、日本のトイレってきれいで便利なんだと実感しました。
また、日本の駅のトイレなどに「使用済みのトイレットペーパーはそのまま流してください」としつこいほど書いてあることに納得しました。(笑)
あと、帰国して日本のトイレを使った時、「あ、紙がそのまま流せるんだ、、!!!!」と感動しました。(笑)


おまけでその他の水事情も記録しておきたいと思います。


<歯磨き>
そもそも、水道から出る水は飲んではいけません。ということをふまえて、、

歯を磨く時、うがいなどで水道水を使っても大丈夫なのか問題。

結論、私は大丈夫でした。飲み込まないように少し意識はしましたが、体調に影響はありませんでした。インドネシアに行く前に、水道水は飲んではいけないことを聞いていたので、水道水を口に含んでも大丈夫なのかと不安がありました。調べてみたところ、基本は大丈夫みたいですが、心配な人やお腹が弱い人は飲み水を使った方がいいみたいです。

<お風呂(というかシャワーというか水浴び)>
湯船につかるという文化はなさそうです。
なんなら冷水でシャワーを済ましているっぽいです。私が宿泊した寮で、私が使っていたシャワー室は温水でしたが、一緒に住んでいた現地スタッフは違うシャワー室を使っており、冷水を浴びているようでした。
私が使っていたシャワー室はユニットバスでホテルであるようなかんじでしたが、現地スタッフが使っていたシャワー室は全く違いました。
ユニットバスという点では同じですが、家庭のトイレでは、水を溜めるバケツに代わり、湯船のようなものが設置されており、シャワーでも溜めた水を使います。だから、シャワーというより、水浴びと言った方がイメージに合うと思います。
溜めた水を使うので冷たいし、夏だとはいえ、寒いと思います。。(現地スタッフはシャワー後は寒そうにしてました。)


<手を洗った後に手を拭かない!?>
私が宿泊した寮の洗面所やキッチンにタオルをかけるところもなければ、タオルも置いていない。このことに疑問を持ち、現地スタッフに「インドネシア人は手を洗った後どうしているのか」と聞いてみました。
すると、「手をパッパッとふって水をきったり、服で拭いたりする」と言っていました。びっくりしました。(笑)
たしかに日本人でもそうする人はいますが、洗面所やキッチンにはタオルをかけているので、基本は手を拭く文化があります。小さなことですが、文化の違いというか、考え方の違いがあり、私はおもしろいと感じました。



最後に、水は生活するうえで必ず必要なもののひとつですが、国が違うだけで同じ目的でも違いがあることに驚きました。インドネシアに行く前まで、まったく知識がない私でも、国によって多少はトイレが違ったり水道が飲める国は少なかったりと想像はしていました。

でも、想像以上でした。

体験してみることで、今までの当たり前が通用しないことを実感したり、今おかれている環境(日本で生活していること)にありがたみを感じたり、と学ぶことがたくさんありました。私の場合、その違いに拒否をするのではなく、文化や考え方に興味を持ち、おもしろいと感じることができたことはよかったと思います。

ただ、1カ月インドネシアのトイレを使って慣れたとはいえ、裸足で入るという点は覚悟で乗り切ったので、もう体験しなくていいかな。(笑)




ではまた。

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