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Nerds Ruined Girls Legislationとは

こんにちは。なるぎれリードギター担当の菊地です。

8/31に、弊バンドなるぎれより1stフルアルバム「Nerds Ruined Girls Legislation」がリリースされました。

ずっと出したかったので、本当に嬉しいです。
楽しみにしてくれていた方、聞いてくれた方、CDを購入してくれた方、全ての方、本当にありがとうございます。

ということで、収録曲について解説します。
長くなりそうですがお付き合いいただけると嬉しいです。

僕はこのバンドが大好きなので終始褒めちぎると思います。

はじめに

ライナーノーツ 番外編

嫌われるとは思わなかった。

何も知らずに君に夢中になっていく。

風が僕を通り過ぎていく。

何にも考えなくて良かった。

仲良くなりたい。

どうでもいいと揺らぐ風景。

頬を切る風に夏が混じっていた。

春には戻らない。

明日はもしかしたら

何か変わる気がしている。

1.インストール

1stEP、E棟コンピにも収録されている、ライブでは定番中の定番曲で、今回再録しました。
全楽器撮り直してます。

前回よりギターロック味が増したかなーと思います。(前回リリースは結成から半年ぐらいで作ったので、まだ方向性が定まってなかったんですよね、、)

やはりギターソロが良いです。これはギターボーカルで作曲者の小鳥が考えたフレーズで、弾くたびに自分じゃ絶対思いつかないなあ、、と感心しながら弾いてます。
後、1回目のAメロの後のカッティングのところは、Aメロのコードをそのまま12F右に並行移動して弾いてるだけなのですがすごく気持ちが良いです。

サビのboy meets girl and himselfはみんなで歌いたいです。

歌詞もそうですが、鬱屈とした青春時代の雰囲気が漂いつつも、曲調はポップでキャッチーなのが良いんですよね。


影響が大きいのがこの曲。

いつ見ても良いですね、、なるぎれ自体結構透明雑誌の影響は大きいと思います。

最初に合わせた時、僕はドラムを叩いていて、ギタボの小鳥に「ずっとドッタンドドタンだからドラム簡単だよ!」と言われたのを覚えています。
まさかリードギターにコンバートすることになるとは、、

当時はまだバンドとして全然活動ができていなくて、小鳥が1人で弾き語りで出たサークルの合同ライブで、同期のItomaがめちゃ良いライブをしていて触発されて、一晩で作り上げた、みたいな話だった気がします。
違うかもしれないです。僕はその時台湾行ってました。


インストールは、少なくともリードギターは簡単なのでコピーとかしてもらえたら泣いて喜びます。

「目から鱗の話 気づけば一人きり」
これ1番好きかも。

2.never knows best

これまた再録です。

上でも書いたんですけど、
3年ぐらい活動してみてある程度方向が決まってきたので、もう一回レコーディングしようということになりました。

冒頭のフレーズがめちゃ良いです。
これまた小鳥が考えたフレーズで、自分には作れない系のやつです。
こういう頭に残るギターを弾けるようになりたい、というのはなるぎれ始めてからずっと思っています。

脱線しますが、小鳥はシの音の入れ方がすごい絶妙だと思います。
メロディでも、リードのフレーズでも、シの音がなるぎれっぽさを担っているのかも、、?
いやらしくならず、なんか切ないようなところに入れてくるのが、センスなんでしょうか。 

※この文章であれこれ好き勝手書いてますが全部個人の見解です。

世界観的には大体3月ぐらいで、それまでの生活に区切りがついて、もう少しで新生活が始まる、みたいな時期、だと思ってます。
歌詞もそうなんですけど、曲の雰囲気もどこかその時期特有の忙しなさ、不安、ドキドキみたいなのがある気がします。

ネバーノーズベーストのところもみんなで歌いたいです。

リードギターに関してはとても簡単なのでコピーとかしてもらえたら泣いて喜びます。

「何も知らずに君に夢中になっていく」
いい歌詞だよねなんか。

3.poolcide

cideとしているのは敢えて、だそうです。

これまた名曲で、ライブでは絶対セトリに入る曲です。
できた時からとにかくずっと音源化したかった一曲です。

冒頭のベースのフレーズも良いし、なんと言ってもリードのメインリフが最高です。
これは、3年前の終わりにできた曲ですが、小鳥がデモの状態でサンクラにアップしていたのを聞いて、早くバンドでやろう!!!と猛プッシュしたのを覚えています。

清涼感があって、初夏だなーって思います。
後半にカオスなパートがありますが、それ込みでも爽やかな感じですごい好きです。
爽やかなんだけど、ちょっと息が詰まるような、切迫感がたまらないですね。

個人的にはきのこ帝国のスクールフィクションを意識して弾いています。あの曲のギターの音最高到達点というか、至高だと思ってます。


制作当初、メインのリフ以外が全く思いつかず、苦労していたのですが、大学の先輩でAttelluiというバンドのギターのリョーマさんに「ギタボと違う位置でカポつけると良いよ!」(意訳)(要は同じコードでも、違う抑え方で鳴らせる位置にカポをつける、的なことです。)
というアドバイスをいただき、そこから割とあっさりと完成しました。

Attelluiで1番好きな曲。

それ以降に作った曲のほとんどは、小鳥とカポの位置変えて弾くようになりました。

リードギターは簡単なのでコピーとかしてもらえたら泣いて喜びます。
リフのディレイタイムはテンポに対して四分音符で返ってくるように設定してます。

ある時期を境にbass大和田がノイズに目覚めて、最近のライブでは冒頭からザワザワしてますがそれも個人的には好きです。

「柄じゃないから僕は泳がない」
好き。

4.気球

ここまで8マナ・アーマードドラゴンみたいなのが続いてましたが一旦落ち着きます。

割と軽量級です。
この曲はもともと全部自分で作ってたのを、小島にアレンジしてもらって完成させました。
音源では私が歌っています。

おそらく聞いていただいた方の中にはすぐ分かった方もいらっしゃるかもしれませんが、明確な元ネタがあります。

当初のデモはあまりにまんますぎて、結構変えました。

マジで良い曲、、、このライブ版好きすぎて定期的に観てしまいますね。

こればっかり聞いてる時に作った曲なので、明らかに寄っちゃいました。まあ、、良いよね、、

イントロのギターリフがマジで思いつかなくて、だいぶ苦戦しましたがなんとか形になって良かったです。

歌詞に特に意味は無いです。
後、右側のギターは僕が弾いてますが、歌いながら弾く想定じゃないので好き勝手弾いてます。
今のところ歌いながら弾くのは無理な気がしています、、

5.rafel

なるぎれ最高速です。とにかく速いし短い。
ただ、いまいち演奏していてハマる感じがなく苦労しました。
最後までアレンジが固まりきらないまま、recがスタートしましたが、結果的に良い感じになって良かったです。

テンポが速いのと、疾走感は別物だよなーと改めて実感しました。

真ん中のソロっぽいとこ以外はコード弾いてます。楽しいです。

突然できた曲だった気がしますが、当時、現在人気沸騰中のresonanceというバンドが波に乗ってきて、
なんかこういうのやりたい!みたいなそういうノリだったと記憶しています。(全然曲調は違うとは思いますが、、そう思ってしまうぐらいに昔からカッコ良いです。)

既に界隈みたいなのがある程度作られていて、そこに入りたいんだけどなかなか入り込めない。
羨ましい、いいなーと思いつつ、入れないから外側から眺めている。

いや、別にあの辺と
仲良くできなくても、
輪に入れなくても、
認められなくても、
カンケーねーし
みたいな気持ち。

ちょっと拗ねてる?
本当は仲良くなりたいだけだったんですよね。

「すれ違うたびに怪訝な顔をしないで」
なんか寂しかったね。

6.スラッカー


旧"ドランカー"
ライブではかなりの確率でやってます。
これも短い曲で、あっという間に終わります。

"定番曲だけどなんかずっと音源にはならない曲"ってあると思うんですけど、当初この曲もその枠にしようとしてました。
ただ、まあ良い曲だし音源にするか!ということで形になりました。

これも爽やかで夏☀️感が良いですよね。
リードのフレーズは初回の合わせで、適当に弾いてみたのが良い感じで結局それをずっと採用しています。
結構王道な、10年代邦ロックみたいな、意外となるぎれで他にない感じのリードになってるかなと、改めて聴いてみて思いました。

ほぼペンタなのでぜひコピーしてみて下さい。嗚咽しながら喜びます。

「寂しくなって夏を追いかけたんだ」
いやいい曲ー。

7.夏暁

旧"蒼"。
ちょっと軽量級の曲を挟んで、ここから超神星アポロヌス・ドラゲリオンみたいなのが2曲続きます。

蒼の時から曲自体は特に変わってないです。

この曲は思い返すとなるぎれ4ピース体制の初ライブで演奏しました。

ただ曲はめちゃくちゃ良いんですが、コードやら構成やらが複雑でなかなか良いアレンジが思いつかず、割とお蔵入り気味でした。
(上記初ライブ時ライブハウスの店長に、コードが不協和でごちゃついてる、的なアドバイスをいただき、帰りにディズストのサイゼで小鳥と2人で、いや、コードが変な感じなのが良いんじゃん!と管巻いてた気がします、、若いね)

ということで、ライブでは2回ぐらいしかやってないこの曲ですが、今アルバムではリード曲にふさわしい地位を獲得しています。

リードも色々考え直して、指板を縦横無尽に移動するようなフレーズになりました。
弾いてる感出て好きです。

独特なコード感、ベースラインですが、疾走感とか夏☀️感もしっかりあって好きです、

これ自分で言うといやらしいかもですが、1サビ、2サビ、ラスサビで全部リードのフレーズ変えてるのもこだわりです。

2サビのオクターブめちゃ良いです。
ここぞ!という時にオクターブ奏法聴かせられるギタリスト一生の憧れすぎる。

ラスサビで、イントロのリフ持ってくるのは密かにずっとやりたかったので今回できて成仏しました。

男の子なのでこういうのが好きです。

十二進法の夕景


8.NRGL

これまた進化GVみたいな高カロリー曲です。

なるぎれの中では超王道曲です。
しかし、メインリフ、サビ、シンガロング時でよく出てくる、核となるコード進行がⅥ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅰと他ではあまり使わない進行になってます。
なんか良いです。

これも大学卒業するちょい前にできて、そこから定番になった曲です。

初回合わせの時、1番Bメロのリードフレーズに対して、ギタボ小鳥から
「ぼっちちゃんみたいで良いね!」
と言われてすごい複雑な気持ちになりました。
今となっては最高の褒め言葉だと受け取っています。
ちなみにこの部分は下記2曲を参考にしています。(ほぼパクリですね、、)

1:06からのリードのフレーズヤバすぎだろ!めちゃくちゃ熱くてカッコいいんだけど、どうしようもなく切ない感じ、、、ぐぬぬぬぬ

サビの2周目からのうんにょんさんのギター本当にツボです。2024年度せだい見に行きすぎて、今作だいぶうんにょんさんの影響を受けてる気がします。


後特筆すべきはラストの破壊パートでしょうか。
なんか好き勝手やりました。

リードギターレコーディング時に、リバーブの設定で入力音を限りなく小さくして、深くリバーブをかける、みたいなことがやりたかったのですが、買ったばかりのマルチでよく分からず、絶体絶命でした。
そこに颯爽と現れた、
なるぎれexecutive reverb adviser"wipe"の力により、なんかいい感じに撮れました。

ありがとう。wipeさん。
wipeさんがいなかったらリードrec1日で終わってなかったです。

ベースソロもカッコいいので是非聴いてみてください。

「こんな田舎に生まれて この先どうする?」
普通に仙台市内で生まれ育ちましたが、キュっとなります。

9.hitomi

ラスト。hitomiです。

この曲は僕が作詞作曲・歌唱してます。
デモで全部作ってたのを小鳥がいい感じにアレンジしてくれています。

聞いていただいた方がどのような印象を持たれたかぜひ聞いてみたいです。
なるぎれでは、THE深夜アニメのエンディングだ!と解釈一致しました。
そう思って聞くと、それはそれですごいいい気がします。

当初、アルバムの最後の曲が無い、問題がレコーディング直前に発生していました。

その際僕が4,5年前(大学2年生ぐらい?)の時に作ってサンクラにアップしていた曲が採用されそうになったので、全力で阻止して、対抗案として急いでこの曲を作りました。

年明け、吉祥寺warpでhello hawkを見て、生でsunを聴いて心の底から感動して、終わった瞬間に速攻家帰って作りました。
なので当たり前ですが結構寄ってます。
Ⅰ→Ⅲの進行ってめちゃくちゃ良くないか、、と気づきました。
Ⅰ→ⅢMは逆に良くあるような気がしますが、ストレートにⅠ→Ⅲmが個人的には好きです。


これが実際見に行ったhello hawkのライブです。
sunは8:21ぐらいからスタートです。
とはいえ全編本当に心震えるライブだったので、ぜひみなさん見て欲しい、、


そしてAgp Studioさんいつもありがとうございます。(うわ、、このライブ映像残ってないかな、、みたいなのが大体残ってます。ライブ見に行って、いらっしゃるとテンション上がります。インタビューの動画ももっと見たいです。)

最初はもう少し遅かったのですが、家主のスーパーカー感も出したいとのことで、結構早く、キメ多めな感じにしてます。

このライブめちゃ好きだ。この前の超右腕との2マンも見に行きましたがはちゃめちゃに良かったです。

全体的にギターはクリーンな感じにしてます。今回のレコーディングの中だと1番のどクリーンな感じで、イントロ、ソロ、アウトロ以外は録音してます。
ギター本体のボリューム、トーン絞って音作りましたが、とても勉強になりました。

レコーディングの時、1番ぐらいまで撮り終わって一休みしてた時、突然Marshallから全く音出なくなって、本当に終わったと思いました。
(たまたまスタジオの予備に同じ機種のマーシャルがあって、何とか耐えました。ヒューズが飛んだらしいです。飛ぶ直前のMarshallが1番良い音してました。みなさんも長時間利用時は定期的にスタンバイオフにして気をつけてください。僕も気をつけます。スタジオの方、ご迷惑おかけしてすみませんでした。)

ということで、良い感じの曲になってます。自分で作った曲ですが、メロ、歌詞色々気に入ってます。

歌詞は割とノンフィクションに近い感じで、色々振り絞ってます。

10.ハイカラさんが通る(CD限定)

ラスト。CD限定のボーナストラックです。

ボーナストラックということで、敢えてきちんとレコーディングはせず、スタジオ練習の録音になってます。
ティーンズのカメラを買うEPのスピード(みんなで練習)みたいなことをやろうとしてこうなりました。

ボーナスって言ってんだったらちゃんとしてレコーディングしろや!みたいな意見もあるのでしょうか、、?(思ってたのと違かったらごめんなさい、、)

この曲は小鳥が作った曲ですが、もともとなるぎれの曲ではなく、ほぼなるぎれと同じメンバーでやっていたバンドの中で演奏していました。
そのバンド亡き今、なるぎれでやるにはちょうど良いのでは、ということで選ばれました。

個人的にすごい好きな曲なので、このような形でも世に出せて嬉しいです。

サビ、間奏のフレーズは上記の解散したバンドで、キーボードが弾いていたフレーズをそのまま使ってます。
絶妙にキーから外れてるところがフックになってて個人的には良いと思います。

いつかはちゃんとレコーディングして音源化してみたいです。

さいごに

気づいたら5000文字超えてて引きました。大学のレポートでこのぐらいかけたら良かったなーとか思いました。


なるぎれは現在社会人2年目2人、大学院1年生2人、というメンバーで活動していて、かつ自分だけ東京なのでなかなか活動頻度が少ない状況でした。

ただ、今回アルバムを作ろう!と決めて、色々やってみて、遠距離社会人バンドでも意外と活動はできるもんだなーと分かって、すごく嬉しかったです。

今回、
このアルバムを聴いていただいた皆様、1ヶ月前ぐらいに9曲叩いてくれ、とかいうバケモンみたいな依頼を快諾して、最高のドラムを叩いてくれた田村君、アホみたいな納期にも関わらず親切丁寧かつ、全力でなるぎれと向き合ってくれて最高の音源を作ってくれた残響rere、レコーディングに関して色々手伝ってくれたwipeさん、この音源を聴いてくれた方、音源を取り扱っていただくお店の皆様、CDを買ってくれた方、レコ発に出てくれるバンドの皆様、ライブに来てくださる皆様、その他全ての皆様、本当にありがとうございます。

おかげさまで、自信を持って良いと思える音源ができました!

頻度は少ないと思いますが、これからちょいちょいライブもしていこうと思うので、ぜひ遊びに来てください!
せっかくアルバム出したので、2ヶ月に一回ぐらいはやりたいなー、と個人的には思っています。
(ライブに誘ってくださる皆様、なかなか良いお返事ができず大変申し訳ございません。日程さえ合えば出演したいと思っておりますので、引き続きお誘いいただけると幸いでございます。)

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

それでは。

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