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[ねこのピカ]かいぬしの心、猫の目のように変わる

昨日の深夜、電気も消してベッドでごろごろしてもう寝ようかという頃、少し離れた場所で寝ていたピカのほうからスースー、フーフーみたいな大きい鼻息のような呼吸音が聞こえるのに気づいた。
近寄ると開口呼吸ではないものの、呼吸がしづらくて荒くなってるような感じ。
わたしはこの病気の初期のとにかく呼吸がずっと荒くなっていた頃の症状を思い出し、一瞬で全身からサーッと血の気が引くのがわかった。
でもピカには不安な顔を見せてはいけないと、笑顔で「大丈夫、大丈夫」と声かけつつ、とにかくおさまってくれ!と背中を撫でながら願うばかり。
荒い呼吸音は15分ほど続いて、おさまった。
呼吸が荒い時は撫でてもおとなしかったけど、落ち着いたらいつものように手をガブリと噛んできて、その力の強さに、少しほっとした。
ピカの呼吸音の異変を聴き逃すまいと、サーキュレーターと空気清浄機のスイッチを切った。
その後はなかなか眠れず、途中何度か目覚めるたびに少し離れた場所に寝ているピカの様子を見つつ、静か過ぎても不安でおなかが上下に動いているのを確認してはまた寝て、そんな具合で無事、何事もなく朝を迎えられた。

朝もまたいつ呼吸が荒くなるか不安だったけど、午前中のうちにウンチもおしっこもして、ごはんも少しだけど食べてくれて、トコトコと走り回っていたので、ひとまず安心。とくにウンチは火曜日からしてなかったので、3日ぶりのウンチに思わず鼻唄を歌って喜んだ。

そうそう。この前病院で先生に言われた「痛いんだと思います」という言葉がずっと心に引っかかっていた。
治療をしているから、元気そうにみえるから、ピカが痛い思いなんてしていないと思っていた。そう思いたかったのかもしれない。
「がん 痛み」などで検索したら、がんはある程度進むと痛みが出てくるとあった。
さらにペット、猫などで検索して、見つけたのは、がんの痛みのあるペットに、してあげられる事。
それは、単純で、さすってあげる事だった。そのサイトに、さらには、何より犬や猫は飼い主さんの笑顔が好きだから、心配なあまり笑顔がなくなると犬や猫も不安になってしまう、だから笑顔をたくさん見せてあげましょう、と書いてあった。ピカが毎日可愛くて面白いおかげで、笑顔でいられるけど。やっぱり、そうだよね。読んでいて目頭が熱くなるのをグッと堪えた。
最近、寝ているピカが「グゥゥ〜」と唸るようになった。寝言かな、可愛いなくらいに思っていたが、先生の言葉を聞いて考えていたら、もしかして、痛みに耐えている声なのかもしれない、と思い至り、胸が痛くなった。
そんなことを調べていた昨日の夜、まだ消灯前のまったりした時間。ベッドのクッションで横たわりながらも、眠るわけでもなく一点を見つめていたピカの目の奥に不思議な感覚を感じとって、背中をさすってあげた。なるべく手のひらを広げて、わたしの熱が伝わるように、もしも痛みがあるならどうか紛れるようにと。やはりこの時も、ピカは噛まなかった。いつも嫌な時はすぐに噛むから、もしかしたら痛みが少し和らいでいたのかもしれないと思うと、少しでも力になれた嬉しさと、これくらいしかできない切なさを同時に感じた。
さっき書いた呼吸音は、この少し後のことだ。



そして、課題はまだある。
ごはんをなかなか食べてくれなくなったこと。
ピカは子猫の頃から食への執着がなく、一気に食べずに少しずつ食べるし、他の猫主さんが言うように早朝にごはんくれーと起こしてくることも一度もない。
リンパ腫発覚前の不調の時も食べなくなっていたけど、抗がん剤が効いて寛解してからは嘘のように、なんなら病気が発症する以前よりも食べてくれるようになって、とても喜んだ。でも、再発した頃からまた食べなくなってしまった。

昨日インスタでその事を書いたら、ありがたくアドバイスをいただいたので、今日はそれを試してみることに。
いつものまぐろ缶、カリカリ(2種MIX)、そしてカリカリお湯でふやかし作戦、の3つを揃えた。
結果は、どれも口をつけてたけど、やはりしっかり食べてはくれない。
鰹節混ぜ込むのも試してみた。袋を開けたら鰹節の匂いに駆け寄ってきたので、これはいけるか?と期待したけど、ふやかしたカリカリと、通常カリカリに混ぜて、上にも少しのせたら、上の方を少しペロペロしただけで、食べてはくれなかった。
しぶとい病魔に負けないためにも、しっかり栄養をとってほしいのだけど。
相変わらずちゅーるはよく食べる。今日は、コンビニでやはりインスタフレンドのおすすめウェットフードと、総合栄養食チャオちゅーるがあったので買ってきた。
夕方、ひとまずチャオちゅーるをあげたら、いつものねこぴゅーれと匂いが違うな?と一瞬戸惑ったようにも見えたけど、1本完食!よっしゃー!と喜んだのだけど。
後からよくよく裏面を見たら、その量。栄養総合食としてこのちゅーるを食べる場合、体重1kgあたり1日6本を目安として…え、6本?!しかも体重1kgあたり?!てことは、ピカは1日27.6本も食べなきゃいけない計算になるけど…?!
まぁ、これは、これだけあげる場合の話だけど。
普通のちゅーるをあげるよりは、まぁ栄養価が高くてラッキー、くらいに思って食べさせよう。

とにかく、ごはんを食べてくれないけど、今日もピカは猫じゃらしで遊んで、ちゅーるを食べて、ちゃんとしっかり自分の足で歩いている。
表面上は、ピカは元気だ。絶対に負けたくない。また寛解して、維持するんだ。
憎き病魔め!わたしのしつこさと、ピカの生命力を舐めるなよ!!


七夕はふたりで飾りづくりをして、お願いごとをしました。七夕様、よろしくお願いしますね!