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ピカのこと

Instagramで「ピカピカ日記」という投稿を
毎日しています。
今回、あまりにも文字数が多くなってしまい、
Instagramには文字数オーバーで
載せられなかったので、こちらに残します。

ちょっと辛い内容になるので、
躊躇される方は、下のかわいいピカを見て、
閉じていただいて結構です。

何回かに分けて書いてるので、
末尾の統一感もないし、重複する内容も
あるかもしれず、読みづらいかもしれません。
でも読んでくれたらうれしいです。


✨ピカピカ日記 296日目✨ 3月1日
[Pica’s Diary : Day 296]1 March 2021

3月になりました。
3月になって最初の投稿が、
こんな話題になるなんて。
いま3月1日の午前2時半です。
ピカ、さきほど緊急入院しました。
病院を出て、いま1人帰宅するところです。

かなり長くなりますが、自分の為にも、
経緯を書いておきます。


2月28日、19時40分頃、寝ていたピカが
起きたと思ったら急に息が荒くなって、
口を大きく開けたままゼーゼーし出しました。
というか、その音で
ピカが起きたことに気付きました。
荒い呼吸は1分弱続きました。
その後、まだ少し息が荒かったものの、
またクッションで眠りはじめました。

その間、私は慌ててかかりつけ医に電話するも
やはり診療時間外、電話は繋がらず、
日曜の夜間空いている近くの病院を調べて電話。
ちなみに、本来は夜間診療しているけれど、
緊急事態宣言のせいでやっていないところも
いくつかあり、探すのに手間取りました。

そして繋がった病院の電話口の方に症状を話し、
今の様子は落ち着いていることを話すと、
それならば、夜間救急ではなく、
明日の朝改めて行ってもいいのでは、
ということでした。

病院の方がそう言っていたので
少し安心してしまい、そうすることにしました。

ピカはまた寝ていました。
思い返せば、今日はずっと寝てばかりで
猫じゃらしへの反応も薄く、
昼間にあげたフードも最初口をつけたものの、
その後はほぼ食べていませんでした。
昨日くらいから鼻?がスースー鳴っていたけど、
この前のかかりつけの先生の診察ぶりから、
重く考えてなく、その病院は土日休診だから、
明日月曜の朝イチで行こうと思っていました。

そして同じく猫を飼っている姉に相談。
ピカのかかりつけの病院は個人の小さな病院で、
この症状になってから2回受診していても
レントゲンを撮っていないことを話すと、
セカンドオピニオンとしても、
明日改めて大きい病院に連れていくのが
いいだろうね、という話に。
近くに良さそうな大きめの病院を見つけたので、
そこに明日行こうと決めました。

そして、22時をまわったころ。
ピカが起き上がり、再び、口を開けて
激しく呼吸し始めました。
しかも今度はなかなかおさまらず、
荒い呼吸は5分以上続きました。

また、心臓がバクバクしました。
これはすぐにでも病院!!と気づいたのは、
情けないことに、その時でした。

1回めの時に繋がった病院に電話したところ、
今は他の急患が入っているので
対応できないから他をあたってくれ、と。
もし見つからなかった場合伺ってもいいですかと
食い下がったけれど、対応できるかわからない、
とのこと。
慌ててまた探しました。

姉の協力もあり見つけた病院に電話すると、
受け入れOKとのこと。
すぐさまタクシーで向かいました。

家を出るときにはピカの呼吸はおさまっていたけど
キャリーにのせて、タクシーに乗りこむと、
ニャアと1回鳴いて、そこからまた、
息が激しくなりました。
たぶん、不安と緊張で、余計にそうなって
しまったんだと思います。
病院に着くまで、とても苦しそうで
ずっと声をかけ撫で続けていました。
タクシーの運転手さんが優しい方で心配してくれて、
「なるべく、急ぎますね」と言ってくれました。

病院に着いたのは0時前だったと思います。
それから、すぐにレントゲン。
外の待合室で待つ。
その後、処置室に呼ばれて、
先生から今晩の診察の流れの簡単な説明。
そこで酸素室に入れられたピカの顔を
数分ぶりに見ただけでちょっとホッとする。
そのときに、先生から、
「肺に、重大な異常がありそうです」と。
その後、エコー、血液検査。
夜間急患で出来るひと通りの検査をして、
都度、説明を受けました。

まず、エコー中にレントゲン検査の結果を。
ピカの肺に、白い影があったと。
健康なら無いはずの影。
それが、肺なのか、周囲のリンパなのかは
まだこれから検査しないとわからない。
さらに説明中に進めていたエコーの結果が届く。
肺の中に何か大きな塊があった。
(※追記訂正:肺の中ではなく、近くでした。)

何なのかはまだわからない。
なので、これから検査が必要。
先生は、現状、考えられる病気を挙げて、
紙に書いて丁寧に説明してくれた。
その中に、とても怖いと思っていた
病気の名前もあったのは、
あまりにもショッキングだった。
あくまで可能性として挙げているだけだから、
ピカはそんなはずはないと信じているけど。

と、ここまで書いていた
3時40分、
病院から電話がありました。

***

「ピカちゃんの容体が急変しました。
 すぐに来てください」

とにかく、すぐ行きます!とだけ答えて
タクシーを探しながらも病院の方へ足は早まる。
そんなの、ありえない!!

幸いまた親身な運転手さんで、
「一刻を争う状況で、」と言うとすぐに状況を
理解してくれ、急いで向かってくれた。
病院名を告げると、「ああ!そこ、テレビで
観ましたよ、いい病院らしいですよ」と。
そんな言葉すらもありがたい。
昨日、タクシーで向かっている時は、
急患で診てもらって、またピカと一緒に
帰れるものだと思っていた。

午前4時前、病院に着いて、
オートロックの呼び出しチャイムを押すと、
先生が迎えてくれた。
「こちらです」案内されるまま
2人でエレベーターに乗りこむ。
上がる間、沈黙のなか、先生に何も聞けない。

3階に着きエレベーターが開くと、先生が、
ちょっとここでお待ちください、と言い、
携帯で中と連絡をとっている。
ピカの容体を聞いているのか?と不安が襲う。

ほとんど待たされず、どうぞ、と案内される。
そしてピカのいる部屋へ。
ピカのいるケースの前に滑り込むように膝をつく。
そこで見たのは、苦しそうに呼吸している、
ピカの姿。

生きてた。。
よかった。

最悪の事態も想像してしまったから、
本当に安堵した。でも、
60cm四方くらいの酸素室に入れられ、
右の前足に点滴を押さえる白いテープが巻かれ、
ピカは両方の前足を壁に突っ張って耐えていた。
苦しいのが一目でわかった。

「急変して、呼吸が荒くなって、
 のたうち回るみたいになってしまって」
と先生が言った。

それから、現在の対処として、
とにかく今、パニックもあって動いてしまって
余計に呼吸が苦しくなってしまっているから、
麻酔を打って眠らせ、直接肺に管を通して
酸素を入れる方法も検討していると説明された。

今の状況のピカを見たら、麻酔なんてして、
そのまま起きなかったら、と考えてしまった。
しかし、この状況が続くならば、
麻酔のリスクは、やらないリスクよりは
ずっと低いということだった。
それをやるか迷っていると相談してくれた。

さらに、
知らない場所にいることのパニックもあって
呼吸が荒れてしまっているかもしれないので、
まず興奮を抑える注射を打ってみて、様子見して、
それでも落ち着かなかったら、
麻酔ということにしよう、ということに。
その説明中もわたしがピカを横目で見ると、
たまに前足を舐める仕草をしていて、
あれ?と思った。

注射を打った後、
椅子を出してピカの前に座らせてくれて、
アクリルの扉の前で、ずっとピカに声をかけた。

しばらくして、
だいぶ苦しそうな呼吸もおさまってきた。
たまに、手を舐める以外に、
舌で口の周りをぺろりとしたりもしている。
チラリと様子を見にきた先生が、それを見て、
「だいぶ、余裕が出てきましたね」と。
だんだん薬も効いてきた様子。
それでも、しばらくすると舌を出して辛そうに
呼吸したりするので、やはり油断できない。

ひとまず、麻酔はしなくて大丈夫でしょう、
という判断になった。

居られるだけ居てもらって大丈夫です、と
言ってくれて、ケースの前にずっと居た。
酸素室は上段に1室、下段に2室あって、
ピカの上も右隣も他の猫さんが入っていた。
そして、ピカの隣の猫さん、
奇遇にも、同じピカというお名前だった。
たまに、先生や、看護師さんが様子を見にくる。
来るたびに気さくに話してくれて、
だいぶ気持ちも和らいだ。
ピカも少しずつ落ち着いてきた。
昨日はごはん食べなかったから、
お腹すいてるだろうね、ピカ。
大好物の煮干し魚、あげようかなと思いながら、
でも最近吐いてたからもし喉にひっかかってもな、
と思って、あげるのやめたの、すごく後悔した。
時計を見たら、4時55分。
帰りどきがわからない。
また、急変するかもしれないし、
一緒にいたいし。
午前5時16分。後ろ髪を引かれつつ、
電車も動き始めたので
ひとまず帰宅することにした。
そしてこの文章を書いている、今は7時16分。
眠れないから、書くことで気を紛らわしている。

ピカのいない部屋は、
9月の避妊手術で一泊して以来だ。
あの時は翌日迎えに行くのが決まっていたけど。
今は、いつ戻れるかもわからない。
まさか、そのまま入院になるなんて、
思ってもみなかった。
こんなにも、容体が悪化してたなんて。
何で気づいてあげられなかったんだろう。
今日、また午後から病院に行く。
またピカに会えるから。
ちょっとでも、辛そうじゃなくなって
いますように。

***

そして、朝7時40分。
ふたたび、携帯が鳴りました。
また容体が急変して、かなり悪化している様子だと。
一度、さっきと同じ鎮静剤を打ったけど効かず、
また別の鎮静剤も打ったけど状況変わらずと。
今からいらっしゃいますか?それとも電話で様子を随時伝えますか?と聞かれ、
もちろん、向かいます!と。、

慌てながら服を着替えるときに、
手と全身がぶるぶる震えているのが、
寒さからなのか何なのかわからなかった。

電車と迷いながらも、少しでも早ければと
この日3度目のタクシーに飛び乗る。
さっきは真夜中で道が空いていたので
15分ほどで着いたけれど
すでに街は通勤時間、渋滞で道が混んでいて、
とにかく気が急いた。

病院まであとちょっとの所で赤信号にひっかかり、
「ここでおります!」と
タクシーからダッシュで駆けこみ、
8時10分頃に病院に着いた。
エレベーターの中で女性の看護師さんが、
「横になっちゃって大きく息をしていて」と
先にピカの様子を話してくれたので、
最悪の事態もよぎっていた私は少しだけほっとした。

ピカのケースの前に行くと、
明け方駆けつけた時よりもずっと苦しそうだった。
目を見開いて、口を大きく開けて、舌を震わせて、
全身で呼吸していた。
目が潤んでいた。
本当に、見ているのも辛かったけど
とにかく声をかけた。

ピカの前に座りながら、先生の話を聞く。
まだ、レントゲンとエコーと血液検査のみで、
診断が出ていないため、今できる治療がないこと。
でも、いまの状態ではとても検査出来る状態ではないこと。
ひとまず、私がすぐ近くに付き添いながら、
胸に水が溜まっていないかどうかを
見てみましょうということに。
もしそれが原因なら、抜けば楽になるはずと。
ピカを酸素室から出し、診察台へ。
酸素ポンプと点滴は付けたまま。

結果、、水はありませんでした。
とにかく、なぜここまで呼吸が荒くなって
しまっているのかわからないが、
再度血液検査もしたところ、
単に、慣れない場所での緊張によるパニックも
考えられるという。

この後の措置として考えられるのは2つ。
①麻酔を打ち、肺に挿管し酸素を送り込みながら、検査をする。
メリット→苦しい状態を抜けられる。
検査出来れば病気が絞られ、診断が付けば治療ができる。
デメリット→ピカは元から気管が細いので、挿管による呼吸がうまくいかないリスクがある。
麻酔で亡くなるリスクもある。
いつ脱管できるかわからない。

②現状のまま、ステロイドと抗生剤を増量し、呼吸が収まるのを待つ。
メリット→①のリスクはなくなる
デメリット→本人が苦しい状態が続く。
このまま呼吸がおさまらない場合亡くなる可能性は①より高いと思われる。

とても悩んだ。
そして悩みながらも、挿管の疑問点や気になることを質問しているうち、
第③案が出た。
さっきまでピカがいた酸素室は濃度50%、、
現在酸素ポンプは100%、
そしてピカの体の酸素濃度は100の数値。
本来、挿管処置が必要な数値は90やそれを切るようなケースで、
今のピカの数値なら必要ないものだという。
そこで、いま繋げている酸素濃度を100%から、
80、60、50と下げて行って、
50にした時でもピカの体内数値が100であれば、
挿管は不要だし、酸素室に戻れるという。

そこで、数値を見ながら、
供給酸素を下げていくと、
40%という数値でもピカの体内の
酸素の値は100をキープしていた!
さらに、そこまでの間に、呼吸もかなり
収まってきていた。凄いよピカ!!

そこで、鎮静剤を打って、
胸に針を刺す検査(レントゲンとエコーに映った
異物の組織を採取し、調べる検査)を
さらに進めることができた。

点滴は両前足だし、胸の横と足先の毛も剃られて、
注射もいっぱいした。
それでもピカ頑張ったね。えらいよ。
処置の間は、ずっと、そばで見ていられて、
たまに撫でてあげられた。


そして、その結果。

診断名がつきました。
「前縦隔型大細胞性リンパ腫」



つまりは、がんです。

あまりの事にショックなのだけど、実感がない。
昨日の夜から続く気持ちの浮き沈みの激しい
目まぐるしさと疲れで頭が麻痺しているのか、
がんと聞いてもそんなに驚かない自分に、
なんだか変な気持ちだった。

その後、ピカをまた酸素室に戻したのを見届けて、
先生と診察室で話した。
リンパ腫という病気の説明、
これからの治療のこと。
1歳にもならない子猫にはめずらしいこと。
白血病の猫にリンパ腫が多いので疑ったが、
ピカは白血病は陰性だったこと。など。
とにかく、まず一回は抗がん剤を打つべきということ。
そして、抗がん剤治療をする事になった。
今日から。
ここまで、夜勤の先生が残ってくれて、
診断、説明までしっかりしてくれた。
日勤の先生が来てからは2人で対応してくれていた。

抗がん剤を打つ前の体調を整える点滴をして、
午後3時〜4時頃に抗がん剤を打つので、
それから1時間後くらいにまた面会ということになって、
病院を出たのが昼の12時34分。

わたしはリンパ腫がどういうものか
その時はまだ全然わかっておらず、
とにかく診断が出て、
これまでのピカの不調の原因が
やっと分かったことに、むしろ
治療法があるんだから、良かった!!
抗がん剤治療で無くせれば、
寛解するらしいじゃないか!
なんて思っていた。

だからだろう、
ずっとそれどころじゃなかったが、
やっと何か口にする気になれた。
3時間半ほどの時間で家に帰っても
移動に終わってほぼ休めないし、
また容体急変したら駆けつけられないし、
病院の近くにデニーズがあるのを見つけ、
食事をとって夕方の面会時間までを潰そうとおもった。
ランチタイムだったが、
脂っこい肉などは食べる気にならず、
いちごのフレンチトーストを食べた。
こんな時でも、食べられるもんなんだな。

やっと一息ついて、
それから、改めてスマホで調べた。
リンパ腫について。
抗がん剤治療について。

そこで見た、リンパ腫についての説明。
調べれば調べるほど、
信じがたい言葉ばかりが並ぶ。

「1年以上生きた猫ちゃんもいます」

なにそれ!!
わたしピカと20年一緒にいるつもりでいたよ!?

それから、アナフィラキシーや腫瘍溶解症候群など
接種直後の副作用しか詳しい説明はされなかった、
抗がん剤の副作用の日常的な辛さのことも知った。

信じられない。信じたくない。
ピカがそんな事ない。

でも、現実なんだ。
寝てなくて頭がボーッとしていて、
これ全部夢ならいいのにと思った。
この先を考えるべきだけど
今は考えられないでいる。

そして今、病院に戻って待合室で再び、
抗がん剤後のピカとの面会を待っているところ。
昨日から一睡も出来てなくて、疲労はマックスだけど。
これから抗がん剤治療の今後の話も
しなければならない。

決断する事ややる事が多くて、
気持ちが追いつかない。

***

19時。抗がん剤投与後のピカとの面会をして、
やっと病院を出られた。

16時〜17時と言われた予定の面会が
18時半くらいまで待つことになり、遅くなった。
ピカの問題ではなく、病院が混んでいたので。

ピカは朝とは比べものにならないくらい落ち着いていて、
わたしを見るとアクリルの扉に両足をかけて立った。
両手にしていた点滴も、ひとつになってた。
エリザベスカラーにイラついて、
ずっと外したがっていた。
鎮静剤も今はほぼ抜けていて落ち着いてるそうだ。
アナフィラキシーもなくて良かった。
もう一つの重篤な副作用も起きないよう
今夜も夜勤の人が経過を見てくれるそうだ。
今晩中に血液検査もやるらしい。
また、針さすね、ピカ。
昨日から今日だけで何本打ったろうね。
押さえつけられるのも触られるの大嫌いなのに、
えらかったね。
今日以降の、抗がん剤治療の話は、
ひとまずはなかった。

抗がん剤、呼吸の経過を見ながら、
現在40%の酸素濃度を、
外気と同じ20%くらいにまで
徐々に下げていって問題なければ、
退院できるという。
3〜4日ほどらしい。

体はクタクタで、頭はどこかぼんやりしてるのに、
不思議と眠くなくて。
早く帰って休めばいいのに、
なんだか遠回りしながら帰っている。
ピカのいない部屋に帰るの、やだな。

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