人に話してもとくにおもしろくない夢の話

今朝、父が夢に出てきた。
ハッと目を覚ましたとき、
父の夢をみていたな、と思うと同時に
あれ、わたし今重大な事実を忘れてない?
と寝ぼけた頭からゆっくりと
現実に戻りながら、
ああ、父はもう亡くなってるじゃないか、
と気づいた。
以前もそんなことがあって、
目が覚めて少し経ってから
父がいないことに改めて気付かされて
悲しい気持ちになったけど、
今日はならなかった。
今日のはそんなにいい夢じゃなかったからかも。
すごく久しぶりに夢に出てきたなぁ。
目を覚ました直後は夢の内容を覚えていたのに、
二度寝して、起きて口すすいで、
いつものようにドリップコーヒー飲んでいたら
あ!そういえば今朝、父夢にでてきてたじゃん!
と思い出し。
夢の内容すっかり忘れてしまった!悔しい!
唯一覚えてるのは、
父が細くなって頬も痩せこけていて、
「大丈夫?」と聞いた気がする。
その前後のストーリーがあったのだけど、
今となってはどうしても思い出せない。
ただ、さほど深刻な雰囲気でなかった。

その夢の中の父の顔を思い出してすぐ、
松重豊さんの顔が浮かんだ。
朝ドラのカムカムエヴリバディの、虚無蔵さん。
実際の父の顔と松重豊さんはまるで似ていないけど、
夢の中の父の顔はいつもの父と違ったし、
頬の痩け方が、そっくりだった。
たぶん、夢の中の父の顔に反映されていたのは、
毎日観ている虚無蔵さんの顔だろうと思われ。
ほんと脳って単純だなぁ、
肉親の顔くらいちゃんと画像データ探してこいよ、
直近の記憶から引っ張ってくるなよ、と
ひとり自分の脳に突っ込みを入れたのだった。