猫が入院するということ

3時前に目が覚めた。
ちゃんと布団をかけずベッドに横になって
電気もつけたままで寝ていた。
時計を見て、
もうすぐ0時か、日曜日に起きてから
わたし何十時間起きてたんだろ
と、最後に思った記憶があるから、
ちょうど3時間ほど寝たのか。

慌ててスマホを探して、
着信履歴を見る。
よかった、病院からは無い。

ピカは、いない。
当たり前だ。

ピカは大丈夫だろうか?
ちゃんと眠れてるだろうか。

急激に寂しさが押し寄せる。

部屋を見渡して
ピカのことを考えている。

昨日、帰宅したのに呼び出しが
2度もあったから、
かえって連絡ないのも不安になる。
いい事なんだけど。

ちょっとでも、何か変化があったら
遠慮せず呼んでほしい。
いられるなら、
ずっとついていてあげたい。

寝る前までは、
リンパ腫がなんだ、QOLだ、
帰ってきたら
わがまま放題させてあげるぞー!
と思っていた。

まだリンパ腫のことを頭ではわかってても
どこか心で飲み込めてなかったのかもしれない。

でも、少し寝て起きたら、
ちゃんと、帰って来れるだろうか?
というマイナスの心配に変わる。

先生は何も言わなかったけど、
“リンパ腫” でググったときにあったような
実は余命が、、

いや、ピカは大丈夫だ!
ピカあんなに頑張ったんだから。
そんな事考えるな。

この時間帯がよくないのかもしれない。

ひとまず寝なくちゃと思って
部屋の電気を真っ暗にしたけど、
すぐつけた。
ピカのいない静寂の部屋で
真っ暗が急に怖くなった。

電気のリモコンで、
保安灯より少しだけ明るいくらいの
明るさに調整した。

昨日ピカの呼吸音を確認しようと消していた、
空気清浄機もふたたび付けた。
改めて聞くと大きい音だ。

自分で書いた昨日のnoteを読み返した。
まとまらない文章だ。
間違いも見られたし、
補足したいこともある。

”先生”ってひとまとめにかいてるけど、
夜から昼までで先生も3人いたし。

けれど、
心臓が止まりそうになるショックを受けながら
目まぐるしく状況が変わっていく丸一日のなかで
感情も間に合わないままだったから、
書く事で頭の中整理する本能もあったのだろうし
書いておいて良かったと思った。
細かな事は、忘れてしまうから。
しかもこの状況ならなおさら。

今書いているのも、
気持ちを落ち着かせるためだ。

それにしても、口が渇くなぁ。

ベッドサイドに、昨日の早朝一瞬だけ
帰宅できた時に帰宅途中に買った、
いろはすが置いてある。
ちょうどよかった。

昨日の夜の病院も温度が高めで
コート着たままだったわたしは
すごく暑くて喉が渇いたな。

ピカ、どうしてるかな。
今日の面会は15時40分だから、
あと12時間後にはまた会える。

昨日最後に面会した時、
アクリルの扉に
ギリギリまで顔を寄せて来てくれたピカ。
すぐ近くにいるのに、
わたしに触れないのが、
わたしが触って来ないのが、不思議そうに見てた。
普段ウザ絡みしているのにね。

ピカに、触りたいなぁ。
元気そうだったら、
「触ってもいいですか」って
聞いてみよう。