英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 リーズの結婚
2018/5/27日 14:00- 東京文化会館
「リーズの結婚」 全3幕
音楽:フェルディナン・エロール
編曲:ジョン・ランチベリー
台本:ジャン・ドーベルヴァル
振付:フレデリック・アシュトン
衣裳・装置:オスバート・ランカスター
照明:ピーター・テイゲン
◆主な配役◆
シモーヌ(裕福な農家の未亡人):マイケル・オヘア
リーズ(その娘):平田桃子
コーラス(若い農夫、リーズの恋人):マチアス・エイマン
トーマス(金持ちのブドウ園主):ヴァレンティン・オロヴィヤニコフ
アラン(その息子):ジェイムズ・バートン
村の公証人:ローリー・マッカイ
公証人の書記:キット・ホルダー
おんどり:キット・ホルダー
めんどり:
ベアトリス・パルマ、ラケレ・ピッツィッロ、リンジー・サザーランド、ジェイド・ウォレス
リーズの友人:
ルース・ブリル、アランチャ・バセルガ、イヴェット・ナイト、モレヤ・レボヴィッツ、
水谷実喜、ローラ・パーキス、シャン・ヤオキアン、チャン・イージン
その他 村人たち、穫り入れをする人たち、馬丁たち:
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
指揮:ポール・マーフィー
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:株式会社グローバル・アニマルアクト
ビントレーさんとの最後の来日となるバーミンガムの公演、最終日に観に行って参りました。(前半の眠りはハンブルクのニジンスキー遠征と重なって行かれませんでした・・・)
実はリーズって全幕を観るのは初めて。アシュトンの田舎に対する愛情にあふれた凄くハッピーな作品ですね。
私、アシュトンの振付のリズム感が実は大好き。これもストーリーは他愛無いんだけど、ダンサー達の見事な足さばきとかリズム感を観るだけで十分楽しかったです。リーズのママの木靴の踊りをはじめ、タップ様のステップも随所にあったけど、皆様お見事でした。バーミンガムのダンサー、よく鍛えられてますね。
とは思いましたが、やっぱりマチアスは別格だった!!!細かいステップも小気味よく音楽に合わせてポジション完璧、しかもエレガント。そしてふわっとジャンプをすると驚くほどの滞空時間!おまけに可愛い♥♥最近大人っぽくなったなぁと思うし大人な彼の一面も観たいけど、でもコーラスを踊る彼のどこか少年ぽい笑顔にノックアウトされました。この役、彼の素に近いんですかねー?
リーズ役の平田さんのテクニックも恐ろしいほど完璧でした。細いし強靭な筋力をお持ちだし(リフトされてるときの姿勢が美しい)、マチアスも踊りやすかったのじゃないかしら。二人が見交わす笑顔もとても自然で、役としての心がよく通じ合っていたなぁと思います。マチアス、もちろん踊りは別格に上手いんだけど、ちゃんとバレエ団の中に入って役を演じようとしている気持ちが伝わってきたのもよかったです。
カーテンコールはポニーちゃんも登場。拍手やオケにびっくりしないようにするためか、ついている方がずっと鬣を優しくなでてあげていたのが印象的。そして最後に、ビントレーさんが出てきて、会場は一気にスタオベに。ビントレーさん、日本のバレエファンに本当に愛されてますね・・・。バーミンガムの監督をおやめになっても、何かでまた日本にきて教えていただきたいなあ。そして、新国でもっとビントレー作品が観たいなあ、と思いました。