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気功と言葉|自分の中に良い言葉を貯める効果についてお伝えします。

気功 ブログ|
中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室(毎週木曜日、東京自由が丘で開催)のお話しや参加者の体験談などから、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

***

ある日の
盛鶴延先生の
気功教室でのことです。

どんな話の流れだったか
盛鶴延先生ご自身の
子供の頃のお話になりました。

私は
7人兄妹の次男です。

上に兄、
下に弟、妹がいます。

私は
ちょっと変わった子供で

兄妹達が
⚪︎⚪︎⚪︎だ、
⚪︎⚪︎⚪︎だと
遊びまわる中、

ひとり
庭の木の側で
じっと
功をしていたのです。

とおっしゃいながら
站桩功のポーズをされました。

こうして
じっと立っていると

子供ながらに
落ち着くなぁ
と思っていました。

兄妹達は

なんだ。
変な奴だな。

って感じで
見ていましたがね(笑)。

そして
こうおっしゃいました。

あと、
老子の道徳経や
孔子、孟子、墨子などの
古典もよく読んでいました。

もちろん
子供ですから
老子の言葉の意味は
わかりませんでしたが

それでも
良い言葉だなぁと
思って

読んでは
考え、

考えては
読んでいました。

小学校の時、

小学校といっても
私の年代の
中国の小学校は
子供の数が
とても多かったのですが、

古典の暗記試験で
学年で2位でしたね(笑)。

今も
老子の言葉とか
よく覚えていますが

それは
この頃に
暗記したものです。

そして
ちょっと可笑しそうに
こうおっしゃいました。

年を取ると
どんどん
最近のことは
忘れてしまいますね。

でも
昔の事は
よく覚えています。

私の場合
最近のことは
忘れても

思い出すのは
子供の頃覚えた
そういう
良い言葉ばかりですから

それはそれで
良いですね(笑)。

今回は
自分の中に良い言葉を
貯める効果について
お伝えします。

***

盛鶴延先生はよく

良い本を読みなさい。
 
気功は
練習をすることと
老子の道徳経などを読むこと。
両方が大切です。

とおっしゃいます。
そして

老子の道徳経のような
良い言葉の本を読むと
老子のエネルギーが
身体に入ってきます。


とおっしゃいます。

そんな盛鶴延先生の
お話を聞きながら
ふと
祖父のことを思い出しました。

祖父は
私が高校生の時
大腸ガンで亡くなりました。

自宅で
看病をしていたのですが、

当時は今のように
緩和ケアの技術、情報が
普及しておらず、


「痛み止めのモルヒネを打つと
 意識が朦朧とするから嫌だ」

と祖父は
最後まで
痛み止めを打つことを
拒否していました。

そのため
ガンの痛みと
闘うことになったのですが、

時々
祖父に部屋から
朗々と
詩を吟ずる声が
聞こえるのです。

不思議に思って
祖父の部屋を
そーっと見ると

何もない
天井を見つめながら
祖父が
詩を吟じているのです。

後で母から

祖父は痛みに耐えられなく
なった時、

ああして
昔好きだった
三好達治、
高村光太郎
などの詩を
吟じているんだ

と教えてもらいました。

高校生だった私は
とても驚いてしまって

そして
本当の学び、
財産というものは
こういうものなのだろうな
と思いました。


それ以来
私の中では

床に臥しても尚
心に豊かさを与える
言葉の力というもの

を考え続けています。

それゆえ

今回
盛鶴延先生がおっしゃった

年を取ると
昔の良い言葉ばかり
思い出す。

というお話は
私の中では
深く心に響きました。

***

盛鶴延先生のように
そして
祖父のように

自分の身体の中に
良い言葉が
たくさん
貯まっている人達は

どんなに
人生が
豊かなことだろう
と思います。

辛い時、
苦しい時も
いつでも
良い言葉とつながり

良い言葉の
エネルギーを
もらうことができます。


ものすごい
ことだと思います。

とても羨ましい。。。

私自身、
祖父の詩を聞いて
いたにもかかわらず、

未だ
自分の中に
良い言葉が
溜まっていません(涙!)

でも
今からでも
遅くない。

少しずつでも

自分の中に
良い言葉を
貯めていこう。

そして
これから先、
年を重ねながら

良い言葉ばかりを
たくさん
思い出しながら
過ごしていけたら
素敵だな

と思っています。

では、また!

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