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気功と時|気功のやる気が起きなかった時に盛鶴延先生から言われた一言についてお伝えします。

気功 ブログ|
中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室(毎週木曜日、東京自由が丘で開催)のお話しや参加者の体験談などから、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

***

気功に限らず
何でもそうだと思うのですが、

何かを続けてきたけど、
ある時、特に理由はなく
やる気が起きなくなる時が
あると思います。

いわゆる
中ダルミというものかも
しれませんが、
そんな時があります。

実際、私も今から
10年ぐらい前だったと思いますが、

なんとなく
気功をする気が
起きない時期がありました。

気功が嫌いになったわけでも
飽きたわけでもなく、
ただ、何となくやる気が起きない。

かと言って
やめようという程でもないので、
やるでもなく、やらないでもなく、
ダラダラと過ごしていました。

でも、
そんな時でも
時々思い出したように
気功教室には行っていたのです。

そんなある日
気功教室でのことです。

いつものように
教室の入り口近くの場所に
座っていました。

もちろん
盛鶴延先生に

「今、ちょっと
 やる気が起きなくて。
 中ダルミみたいです」

な〜んて、口が裂けても言いません。

何事もないかのように
普通に
座っていた(つもりだった)のですが、

入り口にいた私をちらっと見て、
盛鶴延先生が一言、
おっしゃったのです。

「そういう時、あるね」

今回は、
気功のやる気が起きなかった時に
盛鶴延先生から
言われた一言についてお伝えします。

***

盛鶴延先生と一緒にいると
盛鶴延先生は
口に出さずとも
全て見えているし、
聞こえているのだろうな、
と思うことが度々あります。

もちろん、
盛鶴延先生ご自身は
見えているとか
聞こえているとか、
そういうことは口にされませんが、

例えば・・・。

ある日の気功教室で
いつものように
盛鶴延先生のお話を
聞いていた時、

私が座っていた
ちょっと前の畳の上に
ハエ?のような虫がいたのです。

あっ。虫だ。

と “ 心” で思ったのです。

その瞬間、
盛鶴延先生が

「ゴミね」

!!!


こういうことを
何度も経験していると、

盛鶴延先生は
見えている、
聞こえているのだろうなと
思うようになります。


あの日も、
盛鶴延先生は
ちらっと入り口にいた私を見た後、
少し上の方の何かを見ながら
(何を見ていたんだろう?)

「そういう時、あるね」

とおっしゃったのです。

でも、
その言い方が
とても優しかったのです。

そして、
その言葉を聞いた時、
私はとてもほっとしたのです。

***

自分では
全くの無自覚でしたが、
どこかで
「ちゃんと気功した方がいいよなぁ」
と思っていた気がします。

別に
気功をした方がよいとか
そういうことではないのです。

気功をするならする。
しないならしない。

どちらかを
自分で決めればいいのに、
どちらとも決めず、

それでも
やっぱり、ちゃんと
気功した方がいいよなぁ。
とか思いながら
やらない自分をどこかで責めている。

そんな自分を
あまり良しとは
思っていなかったのだと思います。

きっと。
無自覚でしたが。

でも、
盛鶴延先生はあの時、
そんな私を
良いとか悪いとかではなく、

そういう時、あるね。

とそのまま
受け入れてくださった。
しかも優しく。
(と私には感じた!)

そのことに
とてもほっとし、
そして
すごく気が楽になったのです。

***

それから
何年か経ち、
今は、朝と晩の気功が
当たり前になっています。

もちろん、
あれからすぐ
気を取り直して

さぁ、
気功をしよう!

となったわけでは
もちろんありません。

それからも
ダラダラとした日が続き、
それでも
なんとなく
気功をする時間が増えていった。
そんな感じです。

でも、その背景には、
あの時の盛鶴延先生の

そういう時、あるね。

の一言があると思っています。

***

そして今は
不思議なことに
気功をやろう、とか
やらないとこう、とか
そういう感覚すらなく
気功をしています。

それは
気功をする時間が
増えるにつれ、

気功をしないと
どんなことが起こるかを
実感として感じるように
なってきたからだと思います。

よく習慣化することを
歯磨きのように
と言ったりしますが、

それは、
歯磨きをしなかったら
虫歯になるのが
わかっているから
毎日磨くように、

今は
気功をしなかったら
いろいろ
不調が出てくるのが
わかってきたので
やらざるを得ない。
そんな感じです。

特に最近、
気功をしないと感じるのは
「気力」です。

気功をしないと
翌日の気力が持ちません。

例えば、
しっかり気功をした翌日は
モノを書く時も、
考える時も、

それが例え
多少面倒なものでも
何も考えずに
すっと取りかかれます。

しかし、
気功をちゃんとしなかった翌日は、

あぁ、
面倒だな

とか
やる気が起きないなぁ
とか
取りかかる前に
いろいろ思ってしまうのです。

つまり、
取りかかる気力が
湧かないのです。

***


気功を続けていると
これからも
いろんな時があると思います。

でも、その度に、

そんな時、あるね。

と思いながら
続けていけたらと思っています。

では、また!

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