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気功とイラスト|三花聚頂(さんかじゅちょう)のイラストのエピソードをお伝えします。

気功 ブログ|
中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室(毎週木曜日、東京自由が丘で開催)のお話しや参加者の体験談などから、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。

***

私にとって
気功の本を編集する時
難しく、
面白いと思うところは
見えない世界を
形にするところです。

気功をする時
目に見える動きも大切ですが、
それ以上に重要なのは
目に見えない部分の働きです。

呼吸や
細かな意識の持ち方などは
目に見えない部分です。

そこに
気功の真髄があります。

そう盛鶴延先生が
おっしゃっている通り
本当に大切なところは
目には見えません。

それゆえ
気功の本では
目に見える気功の動作を
正しくわかりやすく
お伝えすることも大切ですが、

それ以上に
目に見えない真髄の部分を
いかにお伝えできるかが
大切だと思っています。

しかし……。

目に見えないものは
編集する私にも
見えていないわけで
難しいのです。

そのため
とにかく
盛鶴延先生がおっしゃる
一言一言を
間違えないように
本に書き記すことに
神経を集中しています。

中には
見えていない
私にはわからない内容も
多くあります(涙)。

それでも
それこそが
とても大切なことだと思い

間違わないように
何度も盛鶴延先生に
確認させていただきながら
編集します。

しかし、
しかし、です。

100歩譲って
文章は
盛鶴延先生が言われる通り
書けばよいわけですから
問題はないとしましょう。

(実際は問題あり、ありですが!)

難しいのはイラストです。

見えない真髄を
イラストにするというのは
なかなか難しく
そして面白いものです。

例えば、
長く瞑想をし続けると
頭の上に出てくるという
3つの花、
三花聚頂(さんかじゅちょう)を
どう描くか、というのは
なかなか面白かったです。

今回は
そんな難しく面白かった
三花聚頂のイラストを
描いた時のエピソード
をお伝えします。

***

その日、
盛鶴延先生の本の
イラストレーターの方と会うため、
私は名古屋駅前のカフェにいました。

初めてのお会いする方です。

色々な本で
その方が書かれているイラストが
素晴らしいので
なんとか連絡先を探し出し

(伝手がなかったので
 とても苦労して探し出し)

連絡し、お願いして
ようやくお会いするところまで
辿り着いた方です。

私は少し緊張していました。

それでも
なごやかに打ち合わせが進み
無事、
イラストを引き受けて
いただけることとなり
ほっとしていた時です。

ふと聞かれたのです。

「あなたは
 気功の
 目に見えない世界が
 見えるのですか?」

えっ!?

もちろん、見えません。
でも、
もっともな質問だなと
思いました。

そうですよね。
見えていない人間が
見えない世界の
イラストをどうお願いするんだ。

普通は疑問に思いますよね。

実際のイラスト制作の
流れはこうです。

まず、
盛鶴延先生の言葉を元に
私がイラスト案、
もしくは参考写真を探し
イラストレーターの方に
お送りします。

もちろん
盛鶴延先生の言葉も添えます。

次に
イラストレーターの方から
第1弾のイラストが届きます。

こちらの意図を
こちらの意図以上に
的確に汲み取っていただける
イラストレーターの方だったので
大体1回でOKの場合が
多かったのですが

それでも時々、
ちょっとここは違う、
ここをもう少しこう、
という修正箇所があり、
修正いただきます。

そして最後、
修正したイラストを
盛鶴延先生に
ご確認いただく。

大体そういう流れです。

基本的に
ほとんどのイラストは
この流れで
仕上がっていったのですが

いくつか
難しいイラストがありました。

その1つが
三花聚頂のイラストです。

瞑想し続けていると
頭の上に出てくるという
三花聚頂のイラストを
描いてもらおうと思って、

頭の上に
3つの花が咲いている絵を
イラストレーターの方に
描いてもらいました。

なかなか
いい感じじゃないか?

そう思って
ほくほくと
出来上がってきたイラストを
盛鶴延先生に見ていただくと

花が大きすぎるね。
もっと小さいんだよ。

そして
頭の上で
くるくると回っているんだよ。

と言われました。
そして、
頭の上に
くるくると花が回っている方向を表す
渦巻きの図を書いてくださいました。

そうか。
花は小さいのか。

頭の上で
くるくると回っているのか。

早速
イラストレーターの方に

「お花、小さめで。
 渦巻きの図も
 追加でお願いします」

と修正をお願いしました。

もちろん、
盛鶴延先生が
書いてくださった渦巻きを
そのまま写真に撮って送りました。

で、次に出てきたのが
このイラストです。


三花聚頂(制作過程のイラスト)


お花は小さいし、
盛鶴延先生が描いた通りの
渦巻きの図もあるし、
完璧ではないか!

自信満々で
盛鶴延先生にお見せしたら

盛鶴延先生は
困ったような顔をされて
こうおっしゃいました。

花は
頭の上についているんだよ。

そして
イラストに手を加えながら
こう説明してくださったのです。

花の色は
赤と紺と白で
こうして
頭の上についているんだよ。

そして

赤色は動脈、
紺色は静脈、
白色は背骨
のエネルギー
ということだと思うね。

もちろん
この時教えていただいた内容、

お花が小さいことも、
赤と紺と白の色があって
それぞれ
動脈、静脈、背骨の
エネルギーではないか、

ということは本にしっかり
書かせていただきました。

そして
ようやく出来上がったイラストが
こちらです。

三花聚頂イラスト


こうして
出来上がったイラストを
見てしまえば
なるほど
そういうものなんだな
と思いますが、

三花聚頂を
見たこともない人間からすると
ここに辿り着くまでは
なかなか大変だったのです!

イラストレーターの方にも
ご迷惑をおかけしました。

しかし、
こうした1つ1つのやりとりは
私には
とても貴重で勉強になります。

もちろん
三花聚頂以外のイラストにも
それぞれに
エピソードがあります。

1つ1つのエピソードの中に
とても大切な奥義が
詰まっている気がするので

いつかまた
他のイラストの
エピソードについても
お伝えしたいと思っています。

では、また!

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