気功とビジネスではルールが違う
中国正統派気功老師 盛鶴延先生の気功教室で習ったことや、盛先生のお話し、参加者の体験談、『気功奥義』シリーズを編集しながら教えてもらったことなど、「気功で自分の健康を自分で守るために大切なこと」をつづっています。
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ビジネスの世界では必ず、
・目的
・手段
・スケジュール
が問われます。
そして常にPDCAサイクル、
Plan(計画)、
Do(実行)、
Check(測定・評価)、
Action(対策・改善)
を回し、もし計画通りに進んでいない場合は、
何が間違っていたのか、
どうしたら改善できるのか、
PDCAサイクルを見直し、修正、実行します。
こう改めて文字にすると
少し息苦しい感じがしますが
ビジネスの世界では当たり前にやっていることだと思います。
私も当たり前にやってきて、
当たり前すぎて、
このビジネスのルールの良し悪しを
疑うことすらなく過ごしてきました。
でも、気功を習い始めてから、
世の中のルールは少し違うのかも……。
と思い始めました。
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盛鶴延先生は、
気功教室に初めて来られた方に必ず
と質問されます。
それも教室に来ている他のみんなの前で聞きます。
初めて会った人達の前で
個人的なことを話すことに
あまり慣れていない人も多いかもしれません。
特に気功を習いたいと思った背景には
本質的な、個人的な悩みがある場合も多いので、
それを初めての会った人達の前で言うことに戸惑う方も多いと思います。
でも、全く緊張することはありません。
最近、ちょっと体調がすぐれないので。
とか、
気功の本を読んで、ちょっと興味を持ったので。
とか、ありのまま、素直に言えば、あとは盛先生が受け取ってくださいます。安心してください。
でも、これは意外と大切な質問なんだろうなぁと思っています。
例えば
健康のために気功を習いに来た人と、
気功治療ができるようになるために習いに来た人では、
おのずと気功の道が違います。
自分の健康のためだけでしたら、それほど厳しい修行は必要ありません。しかし他人を治療できるようになるためには、それなりの修行が必要となります。
なので、
その方の目的に応じて、一番良い気功の道への入り方を教えるために、盛先生は質問されているのだと思います。
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では、
目的、方法というのならば、
ビジネスのルールと同じじゃないか
と思われるかもしれませんが、違います。
気功のルールとビジネスのルールの最も大きな違いは、スケジュールがないのです。
ビジネスでは必ず
いつまでに、この目的を達成する。
というスケジュールがあります。
という化粧品メーカーの社長がいたとしたら、
この人は趣味で会社をやっているんだなと思うと思います。
それが悪いことではありませんが、
いわゆるビジネスの世界で戦っている人ではないなっと思います。
それはスケジュールがないからです。
でも、気功のルールは、この社長さんの感覚に近いかもしれません。
いつか、⚫︎⚫︎ができるようになればいいな。
そういう目的、大きな夢を描くことはとても大切だし、
そのための方法、気功の道の入り方は大切ですが、
それがいつなのかは決めません。
というより、「いつまでに」を決めることは、少し違うのです。
気功の言葉に、
有意練功(ゆういれんこう)
無意成功(むいせいこう)
という言葉があります。
気功の練習をすることは、
最初は自分の意思から行います。
そして練習を続けることは自分の意思でできます。
でも気から功になるのがいつなのかは、私たち人間が決めることはできません。
練習を続けて、
無に近づいていった先に、
偶然に、あるいは突然に出てくるものなのだそうです。
欲しい欲しい、という欲が前に出過ぎるとダメで、そういうことも全て忘れて、無心に毎日ひとつのものを続けていると、ある時、突然に、偶然に、出てくるのだそうです。
とっても難しいのですけどね。
ビジネスの世界に長くいると
スケジュールがない、
自分ではコントロールできない、
ということに、戸惑うかもしれません。
でも、逆に、
自分では何もできないんだ、
と思えると、意外と気が楽になります。
少なくとも、私はそうです。
気功とビジネスでは、ルールが全く違うのです。
ではまた!
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