人生は自転車を漕いで進むようなもの。僕がハマった自転車の魅力
こんにちは。基弘会の介護士、北斗です。僕は大阪府和泉市在住で、妻子あり(娘20歳・息子19歳)の46歳です。
僕は社内でも有名な「自転車好き」で、休みの日は自転車であちこち出かけたりして、楽しませてもらっています。
こんな僕が、この年になって自転車を乗り始めたきっかけや、そこから広がった人生観についてお伝えできればと思っています。
自転車にハマったきっかけは、娘からの影響だった。
僕が自転車にハマったきっかけは、当時高校生だった娘が買ったクロスバイクに、僕が内緒で乗った時のことです。
ママチャリしか知らなかった僕は、衝撃を受けました。
この自転車凄いな!めちゃめちゃ早いやん!
クロスバイクがたまらなく欲しくなった僕は、ことあるごとに自転車屋さんを巡っては、妻の顔を伺いながら「買ってほしいアピール」を展開。
我が家の家計を預かる妻としては思わぬ出費に難色を示しましたが、僕の熱意あるプレゼンが実り、ついにお財布事情に見合ったクロスバイクを買ってもらうことができました!
それからは、娘を誘ってサイクリングへ出かけたりして、父が年頃の娘と関われる、良いアイテムとなっていきました。
しばらくは、自転車に乗っては磨いて眺めて、楽しんでいたのですが、少しずつ違和感を感じるようになりました。
なんだろう…何かが違う…なんか窮屈だ、と感じるようになった僕は、そこで初めてインターネットなどで自転車について、色々と調べてみたのです。
すると、なんと僕が妻に買ってもらった自転車は、女性用だったのです!
当時の僕はこの手の自転車に、男女の違いがあるとは知らなかったのです。
おそるおそる、この事実を妻に進言すると、「衝動で買うからやぁ~」と、ごもっともな返答が返ってきましたが、なんと「その自転車、私が乗るわ」と、妻が引き取ってくれました。
ちょうどその頃、自転車好きの娘が、せっせと貯めたバイト代で、新しい「ロードバイク」を購入していたこともあり、僕も娘の真似をして、ドロップハンドルのロードバイクを買うと決めました。
また妻にプレゼンが必要かな?なんて考えていると、なんと面白いことに次の自転車選びは、妻も楽しみながら一緒に探してくれて、安くて程度の良い中古のロードバイクを購入してくれたのです。
こうして岩野家には4台、家族人数分の自転車が揃ったのでした。
僕の愛自転車「ビアンキ」
なんだかんだで自転車乗りになって、はや3年ほど経ちました。
最初に買った女性用のクロスバイクから数えると3回買い換えている僕の自転車ですが、ここで僕が今現在乗っている愛車をご紹介したいと思います。
イタリアのメーカー「ビアンキ」のロードバイクです。
とっても綺麗な色だと思いませんか?
この独特の青緑はチェレステカラーといって、イタリア語で「青空」を意味するのだそうです。
自転車に興味を持ち始めの頃は、まだこんな鮮やかな色の自転車に乗る勇気がなくて選ぶことが出来なかった色だったのですが、3台目にしてようやく意を決し、購入しました。
どうせ買うのだったら、初めから勇気を出して買っておけば良かったなぁ…なんて思いましたので、もし購入を考えているのであれば、僕からひとつアドバイスを!
それは、「ひとめぼれ」することです。
もちろん、それぞれのお財布事情もあるので、時には妥協することも必要ですが、もしできることならばそういう買い方がベストだと、経験上感じています。
え、自転車にひとめぼれ?
ってなんだか恋愛みたいですが、自転車にも「出会い」ってあるもので、そうやって出会った自転車を、長く愛しみ楽しむ。
そのプロセスこそが自転車の魅力だなぁと感じるのです。
ハマりすぎに要注意、僕の自転車失敗談。
さて、話を少し戻します。
昨年の春ごろ、コロナの勢いが増し、電車通勤での感染リスクに不安を感じた僕は、通勤手段を自転車に変更し、片道約30キロの道のりを2時間ほどかけて通うようになりました。
自転車の魅力にたっぷりハマっていた僕は、最初の1か月くらいは職場との往復が本当に楽しくて、春という温暖な気候も心地よく、わざと遠回りして帰ったり、そんな自分に酔いしれていました。
ところが、梅雨の季節になり、大雨に降られる日々。
徐々に上がっていく気温。
真夏の炎天下の中での自転車通勤は過酷で、どんどん楽しくなくなり、苦痛でしかなくなり、あげくのはてに、体を壊して仕事を休んでしまうという事態になってしまいました。
無理は必ずたたる、ということと、趣味は楽しむためのもの、ということを改めて思い知らされた経験でした。
それから僕は電車通勤に戻って、自転車はお休みの日にほどよく楽しむようにしています。
自転車がくれた僕の幸せな時間
自転車を通して家族との時間が持てるのも、今の僕の幸せのひとつです。
もともと車中泊の旅が好きな我が家では、その車中泊の旅にも必ず、自転車を持っていくようになりました。
車の屋根に、家族の自転車を4台積んで目的地に向かい、その周辺をサイクリングするのです。
年に2回はそんな家族旅を企画し、湘南江の島や富士山のふもとで車中泊したりと楽しんできました。
江の島には、有名な獲れたての生シラス丼を目当てに行きました。しかし今まで食べたことがなかったので僕にはいまいち美味しさが分からず、はるばる大阪から来たのにとがっかりしてしまったのですが、それでも江の島を自転車でめぐる時間が、その旅をすごく良い思い出にしてくれました。
自転車があると、現地での行動範囲が広がるのも大きな魅力です。
次は山口県の角島大橋を自転車で渡りたいな~なんて家族と一緒に考えるのもまた、楽しい時間になったりするのです。
それに、車の屋根に自転車を4台も積んでいると、旅先で声をかけてこられる方が必ずいらっしゃいます。そんな方々との会話もまた、僕の楽しみだったりします。
こんなエピソードがありました。
一人でサイクリングへ出かけた折に休憩していると、ご年配の男性が声を掛けてこられました。
実は数か月前に奥様を亡くされ、ここは奥様とよく一緒に来ていた思い出の場所だと思い出話をたくさんしてくださり、「車は危ないからと娘にうるさく言われて、今は原付ですわ」と笑ってお話されていました。
僕は思うのです。
僕が自転車に乗っていなかったら、こんな出会いは無かっただろうと。
もう会うことも無いかもしれないあの方は今頃どうされているのだろうと、しばしば物思いにふけったりします。
その方の人生と、これからの自分の人生に照らし合わせてみたりして、家族とは…奥さんとは…自分とは…
人生って自転車のようだなぁ。
どんなことがあっても前に前に進むしかない。
ゆっくりでも早くても自分らしいスピードでペダルを漕いで行くしかないんだなぁ。
まさに「我思う、ゆえに自転車あり」なのです。
Text by 北斗
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