私の白髪奮闘記
こんにちは。基弘会編集部の山本です。
こちらの「くらしのふふふ」でも何度か書かせて頂いていますが、私は現在子育て中の2児の母。今年で40歳になります。
年齢を重ねるとともに、20代の頃とは違う自分の変化を実感して、なんだか憂鬱になってしまうのは私だけでないですよね。
その変化のひとつは「白髪」。
年齢とともに細くなったり、抜けてしまったりと色んな変化が起きやすい毛髪ですが私は、若いころから「白髪」に悩んできました。
そんな私を悩ませる「白髪」ともかれこれ長い付き合いになりますが、最近では上手に付き合えるようになったと感じる自分もいます。
ということで、今回は私の「白髪」について触れてみたいと思います。
白髪に悩んだ20代
私が最初に「白髪がある!」とはっきり自覚したのは、おそらく周りの友人よりも少し早くて、27歳のころでした。
当時は介護の専門学校を卒業してから入社した介護施設で、生活相談員という役割のお仕事をしていました。
生活相談員とは介護サービスを利用する方への相談窓口で、現場でのケアもそこそこに、ご利用者のご自宅へ出向いて制度の説明をさせて頂いたり、送迎車両の運転をしたり、書類を作ったり、というようなお仕事でした。
楽しく、またやりがいのあるお仕事でしたが、同時に責任ある仕事に、いくばくかのストレスはあったのだと思います。
ある日見つけてしまった1本の白髪に、軽いショックを受けたのを今でも覚えています。
そこから少しずつ白髪を発見する本数が増えていき、「あぁ、本当に白髪が生えてきているんだ」と実感しつつ、人からどう見られるかを悩む日々でした。美容室で美容師さんに髪を見られるのも恥ずかしく感じていました。
当時は自分の20代という若さを強みとして仕事をしていたこともあって、自分の老化現象はなんとも恐ろしく感じたものでした。
カラーリングした30代
白髪が増えたことで、私は美容室で受ける「カラー」の施術が変わりました。
若い時はいわゆるファッションカラーで明るめの髪色を楽しんでいたのですが、白髪がふえてきてからは、「グレイカラー」つまりは白髪染めをするようになりました。
30代で白髪染めかぁ…なんて、イメージだけで落ち込んでしまったこともあったのですが、私の施術を担当してくださった美容師さんがとても親切に、白髪について色々と教えて下さったことで、今ではグレイカラーに対する意識はかなり変わりました。
私がいちばん得心したことは、ファッションカラーもグレイカラーも、基本は同じく「薬剤の力を使って髪を適度に脱色してから色を着色する」という技術であって、それぞれの薬剤は脱色する強さと着色する強さが違うだけなのだということです。
ファッションカラーの薬剤は脱色する力のほうが強いので、白髪に色が入りにくい性質です。だから白髪がある髪には着色する力が強い、グレイカラーの薬剤を使うのが適しているのだと、教えてもらいました。
そんな風に、物事の定義を正しく知ることで、単に「白髪染め」という言葉のイメージだけでショックを受けていたのが、プロの美容師さんが、私の髪の状態にいちばん適した薬剤を使いわけて下さっているんだ、と考えられるようになりました。
そうすると、なんだか肩の力がすとんと抜けて、「今の自分」に素直に向き合えるようになったのです。
そこからは、恥ずかしいと感じることもなく、美容室に行くたびに美容師さんに自分の悩みを正直に伝えて、それが解決できる施術をしてもらうことで、白髪の悩みを改善できるようになりました。
とはいえ、グレイカラーの薬剤は色素を髪に入れる力が強い分、明るい色味の着色は苦手です。染めた直後はなんだか髪色がダークカラーに偏りがちで、明るい髪色が好きな私はそれが次の悩みでもありました。
でも最近は技術がどんどん進化していて、薬剤も次々と良いものが開発されているそうです。また、美容師さんは複数の薬剤を使い分けながら明るい髪色を表現することも出来るんですよ。
今流行りのハイライトカラーやインナーカラーなどもその技術です。
ハイライトカラーは、髪全体ではなくポイントで明るめのカラーを入れて立体感を出すスタイルなのですが、これをすることで、髪全体にまばらにある白髪がスタイルになじんで目立たなくなります。暗めの色味と明るめの色味が絶妙なバランスで、とっても素敵なスタイルになります。
インナーカラーは、髪の内側だけを染めるスタイルのことです。
トップは暗めの色でしっかりとカラーリングして、内側を明るめのカラーを入れることで、白髪の悩みもしっかりカバーしつつ、ワンランク上のおしゃれヘアーに仕上がります。
このように私は色んな方法で、明るい髪色を楽しんでいます!
ポジティブに40代へ
美容師さんに教えて頂いたお話ですが、実は近年アメリカの大学チームの研究でストレスと白髪の関係性について科学的な証明が進んでいるそう!
最近では主流になってきた抜け毛・薄毛も、一昔前は「老化」で済まされていたのが「脱毛は医学的に治療できるもの」とされたことで「AGA」という診断名がつき、治療法が生まれました。同じように、もしかしたら近い未来、完全に白髪のメカニズムも解明され「抗白髪薬」なんていうものが開発されるかもしれない。
「それが出来ればノーベル賞だと思います」と笑っておられたので実現するかどうかはわかりませんが、私のように白髪に悩む女性のためにも、今後の技術の発展にはぜひとも期待したいものです。
白髪も介護も悩みはプロに相談を
白髪が出てくると、私のように美容師さんに見られるのも恥ずかしい…という理由で自宅でセルフカラーをしてしまいがちですが、私は白髪があるからこそ、髪のプロである美容師さんの力を借りてその悩みを解決することをおすすめしたいです!
髪を知り尽くしたプロだからこそ、素人では出来ない技術と手段で悩みを解決してくれるからです。
そんな風に書くと、私は介護の世界でもまったく同じことを言っていることに気づきました。「介護という悩みをただ抱えて自分たちだけで頑張るのではなく、介護のプロである我々が、介護知識と技術をもって支援しています」と。
専門職という仕事は、このように人を助け、人を幸せにする仕事なんですね。
この記事が、年齢を重ねることに不安を感じている方が少しでもポジティブに考えられるきっかけになれば嬉しいなと思います。
Text by 山本(基弘会編集部デスク)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?