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2月14日はもっともっと楽しめる。「愛の告白の日」じゃなくなったバレンタインの過ごし方

2月です。1年でもっとも寒い季節がやってきました。
しかし、そんな季節にありながらも、ホットなイベントであるバレンタインがもうすぐやってきますね!
あなたは「バレンタイン」ときいてどんなことを思い浮かべますか?

女性が男性にチョコを贈って「好きです」と言う日?
女友達どうしでチョコを贈り合う日?
それとも、ただの2月14日?

バレンタインって、世代によってかなりその価値観が違うのではないかと思うのです。

そこで今回は、くらしのふふふ編集部の世代の違う女性メンバーが集い、バレンタインについてトークを展開!
20代のウチヤマと平塚。30代のあいた。40代の山本と、わたしikekayo。それぞれが学生だった時、そして社会人になったとき、バレンタインとは各々にとってまったく価値観の違うものでした!

でも、そこには「前のめりに楽しむ」というとてもシンプルで大切な価値観が共通してあったのです。
ぜひ、あなたにとってのバレンタインを思い浮かべつつ、お楽しみいただけると嬉しいです!

くらしのふふふ編集チーム


バレンタインの思い出

ーーバレンタインの思い出ってどんなものがありますか?

ウチヤマ
私は友達と一緒にデパートのバレンタインフェアに行って、自分用のチョコレートを買って帰るというイベントをしています。「これもおいしそう。あれもおいしそう」って言って試食して「どうしよう」と言って迷う、そういう会です。
女の子同士で贈りあうというのは高校2年生くらいまではやってたんですけど、いまは完全に自分のためのイベントになりました(笑)。

ーー男の子にあげたりとかは?

ウチヤマ
高校2年生のときに初めてできた彼氏にはあげたんですけど、お返しがひどくて……。よくわからないチョコの塊をもらって、それ以降誰にもあげてないです(笑)。自分が楽しいほうがいいなと思って、今は勝手に1人で盛り上がってますね。

平塚
私も社会人になってからは「自分のために」みたいな感じなんですけど、学生の頃は人にあげたい欲求がすごくあって。クラス全員分のチョコを作ってきて、パレードみたいに配り歩くっていうことをしてました(笑)。
でも好きな人のものはちょっと特別にラッピングしたりして差をつけるんですけど。

ーークラス全員分ってスゴイ!どのくらいの量ですか??

平塚
田舎の学校だったのでそんなに…30個くらいですかね。小学校・中学校のときはずっとそうでしたね。当時は同級生の女の子みんなそんな感じだったので、帰りには自分が持ってきた以上にすごい数になって(笑)。いろんなチョコが食べれて嬉しかったです。

あいた
バレンタインは腕の見せ所みたいな感じで思ってました。作るっていうのが基本で、買ってあげるとかはなかったですね。友チョコの文化ができたのが中学生くらいだったので、小学生の頃は完全に女の子から男の子にあげるイベントでした。低学年のときはほんとに簡単な流し固めのものから、徐々にクッキーになり、ケーキになり、という変遷をたどってましたね。
ただ高校生になると私がだいぶ陰キャラになってしまったので、もうバレンタイン自体がもうなんの意味もないものになって…(笑)。好きな人もいなかったので、静かに終わるのを待つみたいな(笑)。

山本
私が小中学生の頃とかって、バレンタインというのはものすごく神聖なイベントだったと思います。本気で好きじゃない男の子に気軽にチョコなんてあげちゃいけないみたいな、完全なる告白イベントです。だからもらう方も結構重かったかもしれない。バレンタインにチョコを渡すということは告白することを意味するから、その勇気がないなら渡せないっていう。

ーーわたしも山本さんと同世代なのでわかります!バレンタインに告白してましたね。体育館裏に呼び出すという。

山本
そうそう!放課後に呼び出すか、下駄箱に入れちゃうか。結構ガチなイベントでしたね。バレンタインというイベントに背中を押してもらって告白したのが私たちの世代じゃないですかね。思い起こせば小学生の頃なんかは告白のタイミングは全部バレンタインだった気がします。


社会人になってからのバレンタインって?

山本
若い頃はそんな神聖なイベントだと思っていましたが、2000年代くらいになってくるとどんどんバレンタインはカジュアルなものになっていくように感じました。「推し」にあげるとか、友人に配るとかのカジュアルさになって、今は自分のために買う文化に。

ーーですね。いまとなっては、むしろお中元やお歳暮みたいな、仕事なんかで「普段お世話になってるから」っていうのであげる感じですね。

山本
ビジネスバレンタイン(笑)。でも、多分もともと日本ってお祭りイベントがそんなに多くないから、例えば最近だとハロウィンとかイースターとか、そんなのを理由にしてはしゃぎたいんだろうなって思います。

平塚
でも、だからこそ本気で思いを伝えるなら改めてかつてのバレンタインのやりかたをやったほうが想いは伝わるのかもしれないですよね。

山本
バレンタインに告白ってしたことあります?

平塚
ないんです……。

ウチヤマ
えー!私ありますよ!

あいた
私も告白はないですね。

ーーじゃあ最近はみなさんどんなふうにバレンタインを楽しまれてるんですか?

平塚
ここ(基弘会の運営する特別養護老人ホーム「リズムタウン仙台」)に就職してからは、施設内のイベントやレクリエーションがあるので、そこで「今年のバレンタイン何しようか」ってスタッフ同士で話して、利用者さんにどんなことをしたらいいかなっていうのを考えてますね(笑)。
スイーツ作るにしても、どうやったらかわいくデコレーションできるかとかをずっと考えてて、今年はチョコプリンにしようかなって(笑)。

山本
利用者さんに楽しんでもらうイベントになっちゃってるんや(笑)。

平塚
あまりお菓子作りって得意じゃなかったので、こういうきっかけがあるおかげで少しでも料理を頑張ろうと思えて、自分にもプラスになってます。

ーーあいたさんは?

あいた
夫と百貨店のバレンタインフェアにいって「今年は●●を買ってみよう」とか、普段食べられないものとかをいくつか買ってみて、バレンタインが近づいたらちょっとずつ食べ始めるとか。でも、バレンタイン当日が近づいたらリクエストをきいて、それを作るっていう感じです。

ーーどんなもの作るんですか?

あいた
去年はザッハトルテでした。ホールで作るので結局半分くらいは自分で食べるんですけどね(笑)。

山本
うちの姉と妹は独身なんですけど、バレンタインの時期は毎年ホテルのスイーツビュッフェに行ってますね。この時期はチョコレートのスイーツ多いんですよ。それに、今年は一緒に行こうと誘ってくれたので、行きます。

あいた
最近すごい流行ってますよね!カフェとかホテルのレストランとか、シーズンごとにすごいことになってる。1万円とかの、お重に入ってるみたいなのとかタワーみたいなのとか。

ーーへー!楽しそう!ウチヤマさんは?

ウチヤマ
私は今年も友達と百貨店めぐりを一緒にしたかったんですが、その子が就職で東京に行っちゃって……。いまちょっとどうしようって思ってます…。


バレンタインはみんなのもの

山本
バレンタインって、今の時代はもう「告白」とかじゃなく誰しもがチョコレートを楽しむイベントなんでしょうね。私らの世代やったら「バレンタインや〜!どうする?言う?言わへん?」って大騒ぎしてたのに、いまそんなのほんとにないもんね。

あいた
人によっては「もらうとお返ししないといけないのが大変」って重く感じちゃう人もいますよね。だからちょっとした気軽なものを渡すほうが、気負わず受け取れてほっこりしていいかも。なんだかんだで、バレンタインだからとチョコもらえるものは、その気持ちだけでもうれしいのかもなって思ったりします。

平塚
リズムタウン仙台では、すごく料理好きの男の子がいまして、バレンタインには手作りのチョコブラウニーを振る舞ってくれましたね。事務所で、大皿に盛って。

ーーへー!すごい!絶対おいしいやつ!

ウチヤマ
百貨店のフェアとかだと、男の人でも両手にいっぱい買い物袋ぶら下げた人見ますよ!

山本
男の人が買うのも増えてるんだよね。だから、女の子から男の子に贈る、みたいな定義ってもうどうでも良くなってきてる。男の人だって、チョコ買って楽しんでるかもしれないよね。

ウチヤマ
男友達同士で「それおいしそう」「そっちのもおいしそう」って喋りながら歩いてる男の子たちとかを見るのが好きです。チョコレートを食べるだけじゃなくてチョコレートで浮かれてる人々を見るのが好きです。

(対談ここまで)

バレンタインは楽しんだもの勝ち

いかがでしたか?世代間の差はあれど、ちょっとした「気持ち」が「チョコレート」や「お菓子」という形で渡されるのってやっぱり嬉しいですよね。
今回、バレンタインの変遷を聞きながら思ったのは、「お中元」や「お歳暮」などの堅い「贈答品文化」はあれど、気軽な贈り物の文化が欧米に比べてあまり根付いていないように見える日本において、バレンタインは「気軽に贈り、受け取る」という素敵な文化を根付かせる、とてもいい機会なのでは?ということでした。

ここはひとつ、「踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損損」の精神で、思い切りバレンタインにのっかって楽しんでみるほうがいいかもしれない、と思います。

お菓子会社のマーケティング?百貨店の戦略?いいじゃないですか!
あなたも楽しくて、世の中も潤う。これが一番すばらしい。

いつも酒ばかり飲んでいるため、チョコレートよりも塩辛いナッツのほうが好きなわたしは、バレンタインなどは完全に守備範囲にないイベントなのですが、何年かぶりに今年はなにか素敵なスイーツを買ってみようと思います。
そして、誰かのために贈り物を選ぶ喜びを呼び起こしたいと思います。
もちろん、自分へのご褒美も含めて。誰よりも、自分を喜ばすために。

みなさまも、どうかすてきなバレンタインを!

Edit by ikekayo


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