雑念を消し集中する方法【気功】
気功をやっているときに、余計な事を考えて、上手く集中できない事があると思います。雑念を消し、気功に集中する方法について解説します。
雑念を消す方法は、気功を行うときだけではなく、普段の日常生活にも活用できます。この記事を書いている私は気功歴12年です。
集中して気功を行うために、色々と勉強して試してきました。集中する方法について、実際の経験をもとに執筆します。
雑念を消し集中する方法【気功】
雑念を消し集中する方法を解説します。
①:雑念に入り込まない
②:おおざっぱに確認する
③:感覚を意識する
④:客観的に自分を観る
⑤:今やっていることを実況中継する
順番に見ていきます
①:雑念に入り込まない
雑念に深く入り込んでしまうほど、抜け出しにくくなります。ですので、「ちょっと考えてみよう」と、雑念に入り込むことは危険です。
新たな感情が湧いてしまい、新たな雑念も湧いて余計抜けに出しにくくなります。早く雑念だと気づいて、できるだけ早く、今やるべきことに意識を戻すことが大切です。
過去や他人など、今目の前に無い事を考える先に、幸せはありません。余計な事を考えずに、今に集中することが幸せです。
どうしても気になるようでしたら、「それは後で考える」と、自分に言い聞かせてあげると気にならなくなります。一旦置いておきます。
「雑念が気になる」「手放せない」というのは、「それを考えないと不安だから」という理由が大きいです。
ですので、「後で考える」と自分に言い聞かせると、安心して気にならなくなります。しかし実際には、後になったら忘れてしまっているので、後で考える事はほとんどありません。
過去は変えられないので、過去を考えても何も変わりません。未来は誰にも分からないので、未来を考えても何も分かりません。
浮かんでくる雑念は、元々考える必要のないどうでもいい事です。ですから、時間が経つといつの間にか忘れています。
②:おおざっぱに確認する
雑念と気づいても、流せずに気になってしまうこともあります。そういう時は、雑念に対して、感情や意見を持たないようにします。
良し悪しを判断しなければ、感情は起こりません。ですので、ただ事実のみを確認します。
確認することで、気にならなくなります。価値の無いものと気づき、流せるようになります。
昔の出来事が浮かんだのなら「過去」、「これは過去である」と確認して終了するのがベストです。できるだけ、おおざっぱに確認することが大切です。
確認することを、ラベリングと言います。細かく確認しようとすると、「あれは確か、3年前の春だった。…いや、GWだったか」などと考え出して、雑念に入り込んでしまいます。
そうなってしまうと、「あの時、あいつは私に向かってあんな事を言った」などと、完全に雑念にとらわれてしまいます。
人間の脳は、生存本能のせいで、ネガティブな事に強く反応するようにできています。ですので、考えると、嫌な出来事ばかり思い出すようになっています。
過去と嫌な出来事に対しての気持ちの鎮め方について説明します。
・過去
過去というのは、同じ出来事でも、思い出す人によって全然違います。ですから、過去は自分が作りだした妄想です。
過去の事で何か気になることがあっても、今では無いので考えても分かりません。そして、考えても何も変わりません。時間と気持ちがすり減って、苦しむだけです。
また、過去の出来事は今は存在しません。ですから、自分が記憶に反応しているだけです。自分が思い出しているに過ぎません。
「過去が気になるのは誰かのせいではなく、自分が考えているに過ぎない」と理解して、おおざっぱに確認して気持ちを鎮めます。
・嫌な出来事
脳は嫌な出来事を思い出すのが好きなので、嫌な出来事だと決めつけてしまうと頻繁に思い出してしまいます。
ですので、嫌な出来事としません。どんな事にも良い面があるはずです。良い面を見るようにして、「ありがとう」と受け入れて良い出来事にします。
「ありがとう、あなたのお陰で勉強になりました」「ありがとう、あなたのお陰で修業ができました」などです。
また、嫌な出来事というのは、自分の価値判断で決めています。「良い事」「嫌な事」というのは、自分がそう判断したからです。
実際には、起こる出来事に良し悪しはなく、後から自分で判断して良し悪しを決めているだけです。ですので、判断も妄想です。
価値判断は、実際には存在しません。ですから、嫌な出来事を思い出しても、良し悪しを判断しないようにします。
良し悪しを判断しなければ、意見や感情は起こりません。
③:感覚を意識する
思考や感情に意識が向くと、雑念が気になりだします。そして、左脳で考え始めて、雑念にとらわれます。
ですので、感覚を意識して、右脳を働かせて左脳を弱めます。また、感覚を意識することで、思考や感情に意識が向かないようにします。
例えばですが、何か音が聞こえてきたとしても、右脳が活性化していると、「音」として音楽を聞いている様に聞き流せます。
「今のは何の音だろう?」「ブロロロロって音だったな」などと、左脳で考えずに済みます。
気功をやっているときは、気の感覚に集中です。私生活では、意識する感覚の場所は、足の裏が良いです。
足の裏と地面の接地感覚を意識します。気功をやっていて気感が育っていれば、足の裏を意識したら、足の裏がビリビリする感覚が分かるはずです。
意識とは念であり、脳波であり波動です。ビリビリするのは、意識という波動が、体の気という波動にぶつかって増幅されるからです。
気は意識した場所に移動します。ですので、意識で気を動かせます。足の裏を意識すると、気が脳から一番遠い足に集まります。
また、気は血を運びます。そのため、血液も足に集まります。人は、気と血液がどこに集まっているかで、精神状態が変わります。
ですので、足の裏を意識することで、気持ちが落ち着き、あまり考えない状態を作り出せます。
できる限り、体の感覚に意識を向けておきます。そうすることで、雑念が浮かびにくくなります。
④:客観的に自分を観る
雑念が気になったら、客観的に自分を観ることで、雑念が消えていきます。
「客観的に自分を観ると雑念が消えていく」というのは、意識を雑念ではなく、自分の状態に向けるからです。
「考えている」「怒っている」などと、自分の状態を客観的に観ます。自分が今どういう状態なのか、確認することに意識を向けます。
すると、さっきまで考えていた雑念の事を考えなくなるので、気になっていた雑念が薄れていきます。
自分の状態を確認することに意識を向けることで、雑念への意識を薄めていく方法です。そして、「もう大丈夫だ」と感じたタイミングで、今やるべきことに意識を戻して集中し直します。
雑念にとらわれているときは、意識が他人か過去に向いているときです。意識を今の自分に向ければ大丈夫です。
⑤:今やっていることを実況中継する
人間には、何も考えないというのは無理です。それは、脳の無意識の部分が勝手に考え事をするからです。ですので、今やっていることだけを考えるようにして集中します。
掃除をしているときは、「私は今、掃除をしている、掃除をしている」と、今やっていることを言葉にして繰り返します。
「掃除をしている」と、言葉にして繰り返すことで、段々と掃除に集中していきます。頭の中を、今やるべき事でいっぱいにすることで、他の事を考えないようにする方法です。
・諸行無常
雑念とは妄想です。妄想とは、実際には存在しないどうでもいい事です。そして、すべてのものは流れています。諸行無常です。
止まって考えなければ、雑念も自然と消えていきます。
何か雑念が浮かんでも、考えずに受け流します。止まりません。止まらずに、今やるべきことをやります。
感情や思考も止まってはおらず、常に流れています。生まれては消えていくものです。ですので、「ものすごく気になって頭から離れない、どうしよう」と思っても大丈夫です。
いずれ消えていきます。気にならなくなります。気になっている出来事を、できるだけ思い出したり、いじったりしないのが一番です。
そうは上手くいかずに、頻繁に思い出してしまうこともあると思います。それでも大丈夫です。なぜなら、脳の反応が徐々に弱まっていくからです。
いずれは慣れてきて、思い出しても感情が湧かなくなります。脳は生存の為に、省エネを目指しています。
そのため、何事にも慣れて、反応しなくなるようにできています。脳の「順応」という働きです。「時が解決してくれる」という事です。
まとめ【雑念を消し集中する方法・気功】
雑念を消し集中する方法は、以下の通りです。
①:雑念に入り込まない
②:おおざっぱに確認する
③:感覚を意識する
④:客観的に自分を観る
⑤:今やっていることを実況中継する
雑念は強敵です。この5つのテクニックをフル活用して、今やるべき事に集中していただければと思います。
人生には特に意味がありません。けれども、あえて言うなら、人生を楽しんでいるその一瞬一瞬が生きている意味です。
今やるべき事に集中して取り組むことで、今を価値あるものにする事ができます。また、集中して行えば何でも楽しいです。
集中して取り組めているときの充実感や、終わった後の納得、これは幸せの一つです。
集中するということも、練習を重ねることで上達していきます。仕事や生活など、普段の日常も修行の場となります。
有料記事 ・気功のやり方【独学】初心者から極めるまで
最後まで読んでいただき、ありがとうございます(^人^) 感謝致します。