手帳総選挙ノミネート記念スペース 書き起こし
9月8日に配信したスペースの書き起こしとなります。
(話し言葉でわかりにくい部分は、一部表現を足したり書き換えたりしています。)
音声での情報収集が苦手な方、文字で読むほうが時短になって楽という方、ぜひご覧ください。
録音を残してありますので、音声配信を聞きたい方は、下記からアクセスしてください。
https://twitter.com/kikoslog/status/1832772633739526610
<冒頭>
毎年秋に開催されている手帳総選挙(日本手帖の会主催、今年で13回目の開催)というイベントにゆうきこよみ2025がノミネートされた記念のスペースです。
手帳に興味のあるみなさんと、こよみに興味のあるみなさんにご挨拶をしたい!と思っています
<手帳総選挙とは>
・主に国内流通の手帳を100冊、会場に展示
・文具店の手帳売り場にある手帳はビニールに入っていて中が見えないものもある。サンプルが展示されている手帳もあるが、書き込みは禁止されている。その点このイベントでは、手帳を手に取って見られる&自分のペンで書き込むことができるのが特徴。
・100冊すべてを吟味できるイベント
・インディーズ手帳(通販でしか買えない手帳)もたくさん展示されている。
・同じ誌面構成の手帳(例えばバーチカルタイプの手帳)でも、それぞれの手帳で細かな違いがあるので、それを見比べることができる
・万年筆の裏抜けやスタンプのインクの抜け具合などが確認できるので、手帳へのこだわりが強い方にはぴったりのイベント
・「総選挙」という名前はついているが、100冊の手帳の中から自分にピッタリのものを見つけることができるイベントである
・知らなかった手帳との出会いの場
・第1回目は実行委員の手弁当で、お金を出し合って100冊の手帳を自腹購入。今ではメーカーさんからの寄付で成り立っている
・来場者が投票して人気ランキングも作成される
・趣味の団体である日本手帖の会が主催しているので、(売れ筋ではなく)来場したユーザーが選んだランキングになるのが特徴の一つ
・来場者は受付で1人3票の投票シールをもらえるので、気に入った手帳の台紙にシールを貼って投票する
・ネット投票はないので、手帳好きが会場に訪れて実際に投票したランキングとなっている
・首都圏だけでなく、横浜・神戸・名古屋・東京と転戦する。それぞれの会場のランキングが発表され、12月に総合ランキング(30位まで)が発表される
・手帳選びのシーズンにピッタリのイベントである
・自分の手帳が決まっている人も、その他の手帳の可能性を探しに行けるイベント
<ゆうきこよみとは>
◆ゆうきこよみの成り立ち
・今年手帳総選挙に初エントリー
・KIKO(美舞瀬)が日本手帖の会で「この手帳すごいよっ!」と推薦したところが発端
・ゆうきこよみ=オーガニックカレンダー=暦がスタート
・「運をデザインする手帳」とは言いつつも、スケジュール帳というよりは運勢暦や和暦(神社仏閣でお正月に配っているこよみ)が出発地点
・ゆうきこよみは今年で23年目の発行
・20年以上同じ名前で発行されている手帳はなかなか無い
・作り続ける間に、こよみに不便を感じるようになった→全員共通の情報(日付・曜日・六曜などこよみとしての情報)だけだと足りない
・本気で運をデザインしようと思ったら、個人の情報をこよみに重ね合わせて、初めて成立する
・例えば月曜日。全員同じ意味では無い。休日の人もいれば忙しい人もいる。曜日(←こよみの情報)+私の要素(←プライベートな情報)を同時に見ることができて、初めて運をデザインできる
・個人の情報を書き込んで、初めてこよみに足りない情報が補完される。→こよみにはスケジュール帳としての書き込める要素が不可欠だ!と思い、こよみという形よりは手帳という形を目指している。
・こよみ=見たら迷いが晴れたり目標が定まったりする、読んで自分の人生や未来を確認するもの
・こよみを見て自分の未来を確認するためには、書き込む作業が必須→なので2025年版からは「読むこよみ」から「書くこよみ」へシフトした。より手帳寄りの体裁となった
◆ゆうきこよみの構成
・ゆうきこよみの版はA4、厚みは1cm
・中の機能としては、10年年表(ゆうきこよみDecadely)、イヤリーカレンダー、ブロックマンスリー、ホリゾンタル(二十四節気ごと)
・10年年表は上部には凶時期・大吉時期などの運勢が載っている、下部には自分のスケジュールを書き込める(手帳好きさんは10年計画を立てている人も多いので、このページは使いこなせるのでは?)
・例えば3年後に凶時期が来るので、2年後までに大きな決断は済ませておこうとか、10年間の予定にメリハリが付けられる
・1月始まり、1月終わりの13ヶ月間
・月間ブロックは縁起の良い日、新月満月、お彼岸、土用など記載されている
・前半は九星気学をベースにした運勢のページになっている
・土用はグレーに塗りつぶされている。春夏秋冬ごとにある土用。季節の変わり目なので体調など注意しましょうねという5番目の季節
・土用が塗りつぶされているのはこよみとしても手帳としても、ゆうきこよみ独特のデザイン
・土用は期間(2週間)。1日じゃない。なので塗りつぶしてある
・九星気学は占い。でも土用は占いではない。季節の変わり目なので体調崩すのはよくあること。当たり外れではない
・新月満月や大安・仏滅も占いではなく、自然と巡ってくるもの
・こよみを使っていると「土用が明けると次の季節が始まる」という感覚になる
◆こよみのリズムを生かしたスケジュール管理ができる手帳
・スケジュール帳=書き込むスペースはたくさんある。でも書き込める力のある人しか書き込めない。書き込むきっかけがないとうまく書き込めない人も多い
・手帳を使っている人はスケジュールを自分のパワーで書き込んでいる。つまり自分で目標を立てて、そのための行動を考えて、いつやろうか決めて手帳に書き込んで行動している
・こよみの使い方は、こよみのリズムに身を委ねてこよみからキッカケをもらって、自分のパワーの消費を減らすできる。(そのパワーは他のところに使うことができる)
・ここはハイブリットが大切。自力でスケジュールを立てて書き込むのも偏りを感じるし、すべてをこよみの言うとおりに行動しろというこよみの押し付けがましさも感じる。
・自分に選択の余地がある中で、たくさんのヒントを提示しているこよみの機能と、自分の意志を反映させて自分で書き込む手帳の機能とを両方兼ね備えた手帳がゆうきこよみである
・ユーザーは自力で自走しなくて済むので、余裕が出る
・ゆうきこよみはコミュニティが充実している
・使い初めはこよみのリズムはうまく取り入れられないかもしれないし、ゆうきこよみの使い方もちょっと難しいかもしれないので、その場合は無料で読めるブログやポッドキャストを参考に知識を仕入れる
・土用に関しては世界で一番情報が充実しているのが西先生のブログ
・もう少し勉強したい人には「こよみ部」おすすめ!月2回zoomでの配信。6ヶ月(12回)で3300円。(1回275円)質問もし放題。
・月2回の配信のうち、1回目は今月の予定を立てる内容、2回目はその時々で違うが、年末には「来年の予定を立てましょう」という内容になっている
◆ゆうきこよみ2025の改良点
・ゆうきこよみ2025は手帳らしいデザインになった。書き込みスペースが増えた。こよみというより手帳として使える冊子になった。
・毎年巻頭に「九星気学的には今年どんなことをするといいよ」という内容が載っている。今年からはそこに大きな書き込みスペースができた。読むだけだと「ふーん」と読んで終わりになってしまう。書くスペースができたので、指針からインスピレーションを得て、自分のウイッシュリストを書き込みスペースに書くことができるようになった
・今まではゆうきこよみの情報発信(ブログや音声配信)をユーザーはノートにメモしていた。書いた情報と日付がセットになっていないので、情報は埋もれていく。その点、ゆうきこよみ内にメモページができたので、今年からは本体に書き込みができるようになった。自分の書いたアイディアを見失うことなく活用できる
・運のデザインについて1冊で済むようになった
・もっと書きたい人は付箋を足す、もっと読みたい人はブログを読むのがおすすめ
・ウイッシュリストを書くページがついている手帳も多いが、だいたい巻末か巻頭にある。ゆうきこよみは本文の中に書き込めるので、ウイッシュを行動に起こしやすくなる(目に入らないと行動しない)
・巻頭に手帳の使い方が載っている手帳も多いが、ゆうきこよみでは自分で書き記した「自分のやりたいこと・行きたい場所・どんなことに注意したいか」を巻頭に配置した。自分の計画をまず初めに目に飛び込ませたいので
<運のデザインとは>
・「運のデザイン」=スケジューリングのこと。手帳の用語で言うと「ウイッシュリストをマイルストーンに分解して、手帳の中に散りばめる」作業
・やりたいことや九星的に今年やったほうが良いこと計画しておく→計画に日付を紐づけて手帳に書き込む作業のこと
・ゆうきこよみの考え方は手帳ユーザーに親和性がある
・手帳総選挙で手に取ってもらって、ゆうきこよみの大前提(初歩的な知識)さえわかれば、使いこなせる人は多いはず
・運をデザインするためには「新月の晩に月桂樹の葉を取ってきて」みたいなことではなく(笑)、目標を定めて予定を立てて計画を練る、これを自分の意図を持ってやっていくこと。それが結局は未来のデザインであり、縁のデザインにつながっていく。そのサポートをゆうきこよみというツールでやっていきたい
・手帳ユーザーはすでに運をデザインできている!「運や縁起」を大切にしたいなら和暦の手帳を使って運に特化した情報もくみあわせていけると良い
・和暦の手帳なので1日始まりの月末終わりではない。が、同じページに必ず1日から月末までが記載されているので、新暦の手帳として使用できる
<いただいたコメントより>
◆土用って2週間あるんですね。期間があると縛られてしまいそう…
・土用とは季節なので、春にはお花見・秋には紅葉狩り・冬にはこたつみかん食べるのと同様に、土用には土用という季節の過ごし方がある。みんな夏の海水浴に縛られてない。夏だから花火だって良い。花火や海水浴しなくても夏らしい過ごし方はできるし、みんな自分で選択している。土用もそれと同じで鰻食べようとか梅干し干そうとか、選択肢がある
・こよみや時期の吉凶・方位の吉凶で人生が縛られることはない。
ゆうきこよみでは、ユーザーは季節ごとの行動を提示されて、自分でやろうかなと思えるものを選択している感じ。
選択肢を提示されるので、一から考えなくていいので、楽になる。省エネになる。
・レストランでおすすめを聞いた時に「全部です」と言われると、自由なようで選びにくい。
それよりは今日の仕入れ的におすすめなもの、旬の素材を使ったもの、シェフの自信作を教えてもらって、それを選ぶかどうかも含めて自分で選択したい。
こよみはそれができるもの。提示されたものをやるかやらないかも含めて自分で選択できるところがとても良い
◆土用は新しいことやったらだめ、土いじりがだめとか聞いたことある
・土用についてよく言われることだけど、西企画さんについては「やったらだめなこと」はまったく言われない。
「これやったら良いよ」しかない。
凶方位、凶時期、土用でも「だったらこうやったら良いよ」という提案しかない。やれる方法を提示してくれる
この世界は運をデザインしようと思ったら「やるしかない!」行動あるのみ!
どうやるか、いつやるか、どこでやるか、誰とやるかを教えてくれるのがこよみ
あれダメこれダメは基本的に言わない
◆(手帳総選挙は)手帳に書き込めるのってすごい!自分の文具を持って行った方が良い?
是非是非持ってきてください。
会場には机と椅子もある場合があるので、手帳の現物を確認しながら、来年使う手帳を決める「(1人)手帳会議」もできる
<日本手帖の会のおりひかさん登壇>
・日本国内には1万種類の手帳が流通しているが、その中から独自に100冊を選んで展示。自由に試し書きできるイベント。
・横浜、神戸、名古屋、東京の4会場。
横浜9月最終週、
神戸三宮ナガサワ文具センター10/19 10/20、
名古屋 熱田神宮の隣にある紙の温度という紙屋さんで 10/25 10/26、
東京 浜松町 東京インターナショナルペンショー内にて11/2〜11/4開催←こちらは入場券が必要
・ゆうきこよみを選んだ理由、評価した点
常に知らない手帳を取り入れようと思っている。
手帳=スケジュール帳だけど、ゆうきこよみはこよみから発している。日付に関する情報(縁起の良い日など)を搭載している。普通の手帳はおまけ的に載せているだけ。ゆうきこよみはこよみ部分を中心に据えて、本格的に載せているのはなかなか無い!
・手帳総選挙には「これが手帳なの?」「これは手帳じゃ無いけど手帳としても使える」みたいなものも展示されている。手帳という概念を突破したイベントにしたい
・ラインナップがバラエティ豊か。売れ筋だけじゃない。もちろん定番としてほぼ日手帳・ジブン手帳などの人気の手帳も入れ込んでいるが、メーカーごとに絞り込んで、幅広い手帳をラインナップしている
・珍しい手帳に目がいくので、とても視野が広がるイベントである
<まとめ>
・ゆうきこよみユーザーで、デジタルツールとの併用やゆうきこよみ1冊でスケジュール管理が完結している人はそのままで良いが、そうではない方は併用する手帳を選べる機会になっていると思う。
・ゆうきこよみは未来を管理する手帳だと思うので、過去を記録する(ライフログや日記)と併用すると良い。その手帳選びに手帳総選挙を活用しては?
・ゆうきこよみは単体では成立しないので、併用がおすすめ。軸となるスケジュール帳はあったほうが良い。
・横浜会場は「手帳文化祭」というイベントも同時開催。展示やワークショップも併設。
公共施設での開催なので、アットホームな雰囲気。
・手帳と文具を持って遊びにくると、日本手帖の会のスタッフが手帳トークをしてくれる。
・「運をデザインする」という言葉が衝撃的だったというコメントいただいた。確かに!すごいパワーワードだけど、「じゃそれはどうしたらできるの?」と次の動きが分からない場合もある。運のデザインは九星の要素や運勢の要素を取り入れて、自力で頑張らなくて良くなるので、流れに流されていくと、運をデザインできる手帳がゆうきこよみです!
・9月22日20:00に「ゆうきこよみの下ごしらえ」をインスタライブで配信します!
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