自分だけの一等星


誰しもがみな、自分にしか見えない一等星があって、だから誰かと比べる必要はない。

この空気の感じ方、体温、呼吸の深さ、誰とも違う。

誰もが目指す高いあの山の頂上へ駆け上がることが人生のすべてではない。この広大な地平を心に持ち続けることのあたたかさ、豊かさは何物にも代え難い。

星の呼び声が自分にだけははっきりと聞こえていたら、それでいい。シェアしなくてもいい。この世界がどう見えてるかなんてみんな違うし、べつにそれでいい。ゆるやかな、そのリズムはそのままで、近いリズムの人となら合わせられる、無理に合わせる必要はない。

日々に忙殺されるとそれだけで獣の勘が鈍る。タスクで埋め尽くさない。なにもしないをあたためる、わからないをあたためる。

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