30代はネタフリ
今を生きる。一見するとかっこいい言葉に聞こえるけど、案外これが精神的にどん詰まりになると、この「今」という状態が途方もなく苦しくなってくる。「早くこの現状を抜け出したい。どうか早く嵐よ過ぎ去ってくれ…!!」と言わんばかりに。
ぼくは今30半ばの歳でそれなりにいろんな経験をしてきたつもりだけど、その一方で3年ぶりくらいに猛烈な鬱波が襲ってきて苦しい。経験がどうのと言えどその時その時状況が違うので、対処法など身につけていない。
今少し文章を書く余裕が出てきてこうして書いているけど、あまり現状というものにピントを合わせすぎるとなかなかキツくて。
そんな中で岡田斗司夫先生がYouTubeの中で語っていた話が気持ちをラクにしてくれた。
「30代までは“伏線”」だと。そうか、それならひとまず当面の目標は少なくとも60代までは生き延びること。何したっていいからとりあえず60代までは。そういう長いスパンで人生を見据えると少しラクになる。とかく今、今、今!みたいな状態だと妙に焦ってしまいがちで、ひとつ崩れたらいちいち心ボロボロになって、、みたいな感じだと精神力が持たないので、もうちょっと長い目で見てぼちぼちいきましょう。
それに加えて時たま思い出すのが、とあるラジオでの伊集院光とピエール瀧の会話。論点は『いじめ問題』に関してだけど、岡田斗司夫の言葉に通ずるものがあった。
今起きてることがすべてではない。生きてる限り時間は繋がっていて、それがいつかネタになる、身になる、味になると思えば今の現状だって大したことないと思える。
ついでに先日10年ぶりに電話した昔のバイト先の先輩女性の「前の旦那さんと別れてからずーっと独りだけど、これは次の誰かに出会う為の壮大な“フリ”だと思ってるから」という言葉が印象的だった。
物事は考え方ひとつで変わる。気楽に生きよう。