矢印の先はどっちを向いているか?
私は今絶賛0歳児の子育て中なのだが、赤ちゃんの授乳や排せつの状況などをお世話管理アプリで記録している。
(『授乳ノート』とっても便利です!)↓↓
このアプリの中ではいくつかキャンペーンが行われているが、第三子誕生後のキャッシュフローが気になったのでFP無料相談をお願いしてみた。
面談で金融商品がある程度提案されるのは想定内で(そのコミッションは相手にとって大事な報酬であるし)、そこを否定する気は全くない。
ただ、担当して下さった方とあまりにも相性が悪く面談を途中で打ち切らせてもらった。
私が主に相談したかった、キャッシュフローの安定化や住宅取得資金に関する話はほぼしてもらえず。1時間半の面談ほぼ全て保険の営業トーク。面談開始直後に、既往症の有無を確認されたので嫌な予感はしていたけれど。
我が家の家計状況をろくに聞き取りもしないまま、5つほど保険を勧めてくれ、マシンガントークでメリットだけを伝えてくる。私は今回保険の見直しをしたかった訳ではないので、お断りするとこれまでの態度が急変。あんなに饒舌に話していたのが一転、声は低くなり話の語尾は伸び、とても許容できる態度ではなかったので、その旨お伝えして失礼させてもらった。
心機一転で違う方にも同様に相談をお願いしたところ、こちらはとっても好感のもてる方だった。今後必要に応じて金融商品の提案を行うことがあるかもしれません、と前置きを頂いたうえで大変親身に相談にのってくれた。選ぶ言葉も柔らかで、こちらの不安をきちんと受け止めてくれた感覚になり、継続的な面談をお願いすることにした。
この二人の違いはなんだろうか?と考えたときに思ったのは、
『矢印がどっちを向いているのか』
前者のFPさんは、完全に自分が受け取るコミッションにしか興味がなかったように思う。相談者のお困りごとには関心なく、保険契約をしてくれるのか否かで頭の中はいっぱい。意識の矢印は、自分自身。
対して後者のFPさんは、少なくとも面談の間はしっかり矢印を相手(私)に向けてくれていた。ビジネスなので、もちろん報酬のことも考えてはいるだろうけれど、そこには相談者の困りごとを解決する意識があったように思う。
オンライン面談とはいえ、人間同士が会話をするのだから、そこにはエネルギーが生まれるし、相手にも伝わる。
久しぶりにコミュニケーションの反面教師に会ったような気分になると同時に、やっぱりビジネスって相手の視点を持って共感できるのかが大事なんだよなぁ、と思う今日なのでした。
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