たっこちゃん、齢ほぼ80歳 #4 たっこちゃんと非接触式体温測定器
たっこちゃんが定期的に通院している総合病院の入り口には顔を映すと体温が表示される測定器が設置されています。
入り口が1箇所なので必ずそこで体温を測り、アルコール消毒をしてからセルフの受付機まで行くことになり、測定器は1台なので、いつも長い人の列ができます。
ちゃちゃっと済ませて1番でも早い採血の順番を取りに行きたいのに、ここはたっこちゃんにとっては一筋縄ではいかない場所だ。
なぜか。
どうしたって体温が測れないから。
背が低すぎでガイドラインっての?示される枠に顔を合わせることができないから。
一歩前に出ようが後ろに下がろうがどうやっても測定できません。
む・は・ん・の・う。
ただの1度も測れたためしがない。
どうするか。
適当なタイミングで私がいつもの台詞を発するのだ。
「もういいやん、家を出るとき36.0℃やったやん」
「そうやな、平熱やったな」
ちょっとしたこ芝居を始める。
ああでも、嘘偽りではなく、ちゃんと家を出るときに測った数値ですから。
身長が合わない人はたくさんいるはず。
踏み台を用意してくれればと思ったものの、踏み外して怪我するリスクがある。
全身が映る測定器だったら間違いなく測定できそうだけどそんなはのある?
低めに設置して背が高い人に腰をかがめるてもらうようにすればいいと思うんだけど、高身長で腰が痛い人には辛いかも。
誰もがストレスなく使えるものがあればいいなあ。
ワクチン接種のために訪れた診療所では小型の測定器がおいてあり、一発OKでけっこう嬉しいたっこちゃんでした。