齢ほぼ80歳の衣装ケースから #16着目 キャサリンロスのニットワンピ
着ない着られないけど手放せない服がいっぱいある母たっこちゃん。
そんな服を私の気まぐれで衣装ケースから取りだして、日の目を見せています。
今日たっこちゃんの衣装ケースから出してきたのは、キャサリンロスのロングニットワンピースとショート丈カーディガン。
私が買って着ていた私の服だ。
平成になってから買ったもので、気に入ってよく着ていた。その後体型が崩れるにつれ、ぽっこりお腹やムチムチ背中の肉やらを拾ってしまい、その姿があまりにみっともないので着なくなった。
時代遅れ感もあるし、古紙・布回収日に出そうとビニール袋に入れ、押し入れの奥に隠していても、いつのまにかたっこちゃんに見つかり取り出されていた。
何度も何度でも。
「もったいないやん」
「私が着るねん」
「気に入ってるねん」
そう言ってカーディガンは着たことがあったかもしれないが、私より太ってあちこちぷにょぷにょのたっこちゃんにニットのロングワンピは着られるはずもなく、しまいっぱなし。
もう絶対に着られないのに(断言できる)
「痩せたら着るねん」
「好きやねん」
と言ってゆずらない。
10000歩ゆずって痩せたとしよう。
年齢に関係なく好きな服着たい服を着ればいいとも思う。
でも、ロングニットワンピに崩れきった体型を収めて外に出るなんて、たっこちゃんにはできはしない。
上品で可愛い。胸の下で切り替えてるから足が長く見えます。
この服を買った店舗が当時と同じ場所でいまも営業している。
前を通るだけで店内に足を踏み入れることはないけど、ブランドの廃止やテナントの閉店といったこともなく、長く愛されているブランドなんだなーとしみじみ思う。