たっこちゃん、齢ほぼ80歳 #22 たっこちゃんと幽体離脱(不思議系)
朝起きてきたたっこちゃんが言う。
「夢で浮いとったわ~」
「寝てる私を見下ろしてんねんで」
これって、夢なのか、幽体離脱(体外離脱)というものなのか。
しかも初めてじゃない。
数十年前からこれまでにも何度か聞かされた。
「怖くないのん?」
「怖くないよー、自分を見てるだけやん」
その晩実際に着ていた椿の柄のパジャマを着た自分を、その1メートルくらい上から見下ろしていたそうだ。
「小さいおじさん」の件といい、時たま発する変な寝言といい、睡眠にまつわるあれこれは認知症と関係しているがもと、私を若干不安にさせる。
その一方で、たっこちゃんは霊感が強い家系なのだ、不思議体験をしたっておかしくないとも思う。
幽霊を見たことはないようだけど、
たっこちゃんのおばあちゃんはそれ系(どれ系?)を仕事にしていたらしいし、そっち系(だからどっちだ?)の力は持ち合わせているかもしれない。
幸か不幸か、幸だな、私にはその力はなく、弟に引き継がれているみたいで、彼はいくつかの心霊体験があるみたいです。
今朝方、弟が夢に出てきたので気になってLINEしたけど変わりはなく元気そうだった。
たっこちゃんは夢に身内がが出てくると
「◯◯が夢に出てきたわ」
「風邪引いてるんかな、電話してみるわ」
と言い、連絡すると大抵調子を悪くしていた。
虫の知らせっていうのか、よく当たるから(当たるっていうのか?)感心していたけど、私はさっぱりダメみたい。