たっこちゃん、齢ほぼ80歳 #11 たっこちゃんがお空の上で決めてきた
たっこちゃんもわたしもアジアドラマが好き。特に華流には綺麗な女優がたくさんいて、ドラマを観ながらしょっちゅう言ってしまうのがこんなこと。
「来世は絶対にチャオ・リーインみたいな顔で生まれるわ」
「あーぁ、ディリラバみたいに綺麗に生まれたかったなー」
なんてぐあいに。
するとたっこちゃんがこう言うのだ。
「わたしも綺麗に産んでやりたかったけど、自分で汚い壺に入ったんや」
これって、私自身がお空の上で美人になれない壺を選んだ、自己責任だってことらしい。
なんてこった。
そしてこの壺のはなしは、たっこちゃん自身も祖母から言われていたらしい。
年頃のたっこちゃんがそう言われている姿を想像すると、ショックが大きかったろうなって気の毒になる。
祖母は口はかなり悪い人だった。
毒舌家だけど情の深い人で、賢く器用でモダンなスーパーおばあちゃんだったけど。
祖母の毒舌DNAは母娘で受け継いでいて、私たちのふだんのやり取りを聞いた幼い頃の姪が言ったのが
「ケンカしないで・・・」
「おばあちゃんたち恐い・・・」。
ケンカじゃないって説明したことは数知れず。
でも、口の悪さでは私の勝ち。
そもそも勝負はしてないけど。
時々言い過ぎてるのはわかってます。
ごめんね、たっこちゃん。