ネタバレいっぱい海神再読第十回 二章4.六太は何故更夜に甘かったのか?
あらすじ:更夜が六太を訪ねてやってきた。六太は更夜に誘われて一緒に王宮を抜け出す。
●六太の気持ち
更夜がたずねてきたと聞いて
・信じられない
・二度と会うことはないだろうと思っていた。
・生きてはいないかもしれないとさえ思っていた。
・更夜を友だといい会いに行く。
●更夜の態度
一方更夜は、
・深々と叩頭する。身なりは整っている。言葉も鳴き声ではない。
・敬語を使って訪ねてきた経緯を話す。六太が許すまで、態度を崩さない。
・六太が許したら…そばで見降ろしたりするんだな。
・関弓はおれには遠かったな…で大きいのに話を繋げて王宮から誘い出す。
・悪戯めいた笑み。まるで共犯者に対するような。
六太が更夜に甘かったのは、同じ捨て子な事と、なのに拾ってやらなかった負い目があったからかな。すっかり悲しい思い出にしちゃってたし。
あと、六太は友達みたく付き合える相手が欲しかったのかも。この時点の六太は麒麟にしては王を信じられず、麒麟としての役目を果たすのにも懐疑的で、王宮でも子供扱いされて(そう振る舞ってたせいもあるけど)、浮いてたから。
一方、更夜は非常にそつ無く振る舞ってるけど、さり気なく見降ろしたり「おれには遠かった」で六太の負い目を刺激してるような。
で、まんまと六太誘い出しに成功したわけです。